隣りの八重ちゃんのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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隣りの八重ちゃん

[トナリノヤエチャン]
My Little Neighbor, Yae
(Our Neighbor)
ビデオタイトル : 隣の八重ちゃん
1934年上映時間:79分
平均点:7.43 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(1934-06-28)
ドラマコメディモノクロ映画
新規登録(2004-08-05)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
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監督島津保次郎
助監督豊田四郎
吉村公三郎
キャスト逢初夢子(女優)八重子
大日方伝(男優)恵太郎
磯野秋雄(男優)恵太郎の弟・精二
岡田嘉子(女優)八重子の姉・京子
飯田蝶子(女優)八重子の母・浜子
葛城文子(女優)恵太郎の母・松子
岩田祐吉(男優)八重子の父・服部昌作
水島亮太郎(男優)恵太郎の父・新井幾造
高杉早苗(女優)真鍋悦子
阿部正三郎(男優)ガラス屋
原作島津保次郎
脚本島津保次郎(脚色)
作曲早乙女光
撮影桑原昂
木下恵介(撮影助手)
配給松竹
美術脇田世根一
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1.《ネタバレ》 「気さくな近所付き合い」を理想化したような描写は、今でもテレビドラマで見られるが、そこに漂う「生あたたかい不潔な感じ」は本作にはない。映画の前半は、ほとんど「気さくな近所付き合い」の描写だけで進行し、それがとってもいいの。ガラス割っても、お隣で昼飯食べても、そこにはごく「ふだん」の時間が清澄に流れていて、それを丁寧に綴っていく。こういうのがドラマとして成り立つ、ってどうして分かったんだろう。「靴下をはかせろ」ってとこで、子どものようにはしゃいでいた八重ちゃんに「乙女心」が、さらに「女」がハッと現われてしまうあたり、たまらない。会社や大学はいっさい出てこない。家の中に入ってくる外部は、女学生友だち、これがデビューの初々しい高杉早苗だけで(やがて市川猿之助の母となり、つまり香川照之の祖母となる!)、この世界を動揺させる力は持っていない。後半になると岡田嘉子の姉が異質な外部を持ち込んでくる。芝居の質も、彼女だけ新派を演じているようでかなり浮いているが、それだけ外部性は強まった。ここでは「不潔」は、この外部の彼女が一手に引き受け、二軒の「清潔」をさらに強める。その姉はおそらくカフェの女給になって満州にでも流れていくのではないか。彼女の一家は朝鮮に転勤になる。敗戦時には「外部」に剥き出しで呑み込まれ、苦労するであろう未来を予告するようにラストには雷鳴が轟く。しかしこの時にそれが分かるわけがなく、あの雷鳴を入れたのは何の作用なんだろう。単にトーキーになった嬉しさで、夏の風物詩として入れただけなのか。あるいは二人の恋の火花がこれから散るだろうという明るいイメージなのか。もしかして映画には予知夢の能力があるのかも知れない、と不気味に思った。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2010-11-21 09:50:02)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.43点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6457.14%
700.00%
8114.29%
900.00%
10228.57%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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