5.全編が映像的実験のために費やされた、ビデオドラッグ的不条理作品。
その映像的実験の物量が尋常ではない。
アニメならではのシュールな映像が、激流のように次々と飛び込んでくる
ハイスピードの展開は、とても刺激的で、痛快で、恍惚的でさえある。
しかしこんなに勢いだけで好き勝手に?作れるというのはすごいなー。
こんなに自由で個性的でエッジの立ちまくった商業作品はなかなかない。
そしてこの作品はどういうわけか全体的に微妙なエロスを醸し出している。
みょんはただ居るだけでもエロイし、
エロイものを想起させるカットが意図的に挿入されたり、
ぼかしてあるとはいえかなり直接的な描写まで。
そのエロイ部分とか、一部の乱暴なシーンなどがもうちょっと抑えてあれば、
もっと多くの人にすすめられる作品になっていたかもしれないけど、
大衆に迎合せず、あえてマニアックな道を突き進むというなら、それもありだと思う。