2.《ネタバレ》 コレ女性監督ですよね?それなのに視点とか感覚がとても男性的に感じました。
タイトルの「しあわせな孤独」って直訳なんでしょうか、「しあわせな孤独」を得たのはニルスかな?この映画の中心も最初はセシリかと思ったけどニルスですよね、たぶん。
彼のラストの言葉「僕たちはこうなる運命だったんだ」これってどう解釈したらよいものか・・・どの道、お互い妻とは婚約者とは破局する運命だったってことのように思えてならないんですよ。
ヨアヒムにしても奥さんのマリーにしてもなんだか人となりがね、ちょっと???てとこがあったし。
まさに事故の加害者でありながら他人事のようだし、娘と一緒になって夫を追いつめるし、息子の誕生日祝いの席で「セシリは?同棲?」なんて言いだす娘を制止するどころか一緒になって問うなんてね、コレされちゃ一層戻る気なくすでしょ。
ヨアヒムも突然あんな体になったとしても介護してるあの人の辛く悲しい過去を意地悪く茶化すってどうよ。
思うにこの二人は日常、自分の行動や言動が回りの人間にどう影響するのかってことにあんまり意識がいかない人っていうのかな。
こういう人に限ってひとたび自分にとんでもないことがふりかかると物凄く感情的で攻撃的になるような気がする。傷ついてる苦悩する自分オンリーの人で人の痛みに無頓着な人。不倫関係になった二人より事故の加害者と被害者の二人のほうが私にとっては疑問と不信をおぼえる人たちでした。
(マリー、ヨアヒム)と(ニルス、セシリ)大まかだけど二つのタイプに分かれるんですね、どちらかというと今まで許容、譲歩する役回りだったニルスとセシリ(たぶん)が惹かれ合うのは必然だったかもね。明日は我が身と身にしみるようなとてもとても現実的でキビシイ映画でした。
ところでマッツ・ミケルセンですが、ヴィゴ・モーテンセンに見えてしまいました。セシリ役の女優さんも名前が出てこないけど誰かに似てるんですよ、角度と表情によってですけど、どっかで見たことあるんだよねー。