からっ風野郎のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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からっ風野郎

[カラッカゼヤロウ]
1960年上映時間:96分
平均点:6.80 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1960-03-23)
アクションヤクザ・マフィア
新規登録(2005-02-03)【Qfwfq】さん
タイトル情報更新(2010-01-03)【イニシャルK】さん
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監督増村保造
キャスト三島由紀夫(男優)朝比奈武夫
若尾文子(女優)小泉芳江
船越英二(男優)愛川進
川崎敬三(男優)小泉正一
小野道子(女優)高津綾子
水谷良重(女優)香取昌子
根上淳(男優)相良雄作
志村喬(男優)平山吾平
山本禮三郎(男優)雲取大三郎
三津田健(男優)川瀬
神山繁(男優)ゼンソクの政
倉田マユミ(女優)村田
潮万太郎(男優)金沢
伊東光一(男優)益子
杉田康(男優)錦貫
花布辰男(男優)岩崎
守田学(男優)「カナリヤ」のマスター
高村栄一(男優)赤間
飛田喜佐夫(男優)健次
小山内淳(男優)半田三郎
浜村純(男優)淀川
三角八郎(男優)
杉森麟(男優)稲宮
原田[言玄](男優)
此木透(男優)野沢
中田勉(男優)
山口健[男優](男優)法事の受付
谷謙一(男優)
大川修(男優)
須藤恒子(女優)相良のばあや
脚本菊島隆三
音楽塚原哲夫
作詞三島由紀夫「からっ風野郎」
作曲深沢七郎「からっ風野郎」
主題歌三島由紀夫「からっ風野郎」
深沢七郎「からっ風野郎」(ギター演奏)
撮影村井博
製作永田雅一
企画藤井浩明
配給大映
美術渡辺竹三郎
編集中静達治
録音渡辺利一
照明米山勇
その他東京現像所(現像)
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3.《ネタバレ》  おそらく脚本(菊島隆三)が良かったのと、ヨーロッパで時代のヌーベル・ヴァーグを学んできた監督(増村保造)の新感覚があいまって、実録ものかと思わせるような、リアリティのあるヤクザ映画となった。三島由紀夫の稚拙なところのある演技がかえって、リアリティを増す効果があった。案外ミシマは猫背だったんだ(役作りでなければ)とわかったし、カッコづけ人生は役と共通するとしても、あんな頭の悪い粗暴な男がよく似合うとは意外だった。ところで、志村喬の親分は、さすがにどっしりした迫力があったし、脚本の菊島隆三がクロサワ組だっただけあってか、黒澤明の『酔いどれ天使』などの影響がちらほら見えた。しかし、なんといってもこの映画のピカイチは、ラストの三島の死ぬ姿で、あの写真集『薔薇刑』の、槍が刺さって殺されている絵柄を彷彿とさせるではないか。三島も、これが演りたかったにちがいない。ただ、話は観るほうになんのカタルシスもなく、あっけなく終わる。
goroさん [DVD(邦画)] 8点(2010-10-07 14:21:03)
2.ゴリラ似の素人俳優が主演のやくざ映画。この主演のヒト、何でも、本業は作家なんだってさ。え?みんな知ってるって?どれだけ演技がヘタか確認するために本作を観たって?ふむ、あんたもよっぽどのからっ風野郎ですな。ま、確かにヘタなんですけど(素人俳優によくある通り、他人のセリフの間、次の自分の演技のみに意識が行ってて、目が泳いでしまってる)、大丈夫、見慣れてくると違和感なくなります。タイトルは「からっ風野郎」ですが、この主人公、イマイチ、からっとしていない。どーせ俺バカだから、みたいなノリはいいんだけど、思い切りが足りなく、少々ジメッとしている気がするんですけどね。そこが可愛いと言えば可愛いところ。見た目はゴリラですけど・・・。若尾文子演じるオネーチャンを孕ませてしまった挙句に、何とか堕胎させようとするくだりなど、いかにもヘナチョコ。当の御本人の『金閣寺』などではもっとエグイこと、やってらしたじゃないですか。ま、そういう訳で、どこか青っぽい主人公の活躍を青っぽく演じ切り、やくざ映画でありながら青春映画としても楽しめる、なかなかの快作になっております(実際、オモシロイ)。最大の見どころは何と言っても、「三島由紀夫 in 遊園地」。三島由紀夫、後に割腹自殺を遂げるアノ三島由紀夫が、何と木馬に乗ってデートしている姿! 彼のセリフじゃないけれど、まさに「その手があったか!」と言いたくなるシーンですね。
鱗歌さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-29 22:49:21)
1.やくざが主役の映画となれば、我々が注目するのは彼らが一体どれだけ壮絶な死に方をするか、だ。そして女たちが彼らにどれだけ激しく振り回されながらそれでも男を愛し続けるか。と、こういう外までにおいが届きそうなとんこつラーメン風の映画はあまり好きではなかったのだが、この映画はあっさり風味で、テンポが非常によい。とんこつラーメンの特徴である食ったら止まらない中毒性も備えたままだ。なんでそうなったかというと、考えられるのは三島由紀夫や若尾文子のアップが殆ど無かったことだろう。それが役を演じる人間だけが目立つのではなくて役そのものに魅力を与えていることにつながっている。ていうか三島由紀夫かよ!?と初めはビックリしたが、時間が経つととんこつの臭みが良いにおいになってしまうのだから増村マジックといったところか。ラストもお見事。御馳走様である。
Qfwfqさん 8点(2005-02-08 18:01:23)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
6550.00%
700.00%
8330.00%
9110.00%
1000.00%

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