1.国辱映画として名高い本作でしたが、まさしく掘り出し物の逸品で、何でも自分の目で確かめなきゃならんと改めて思う次第。室内描写は珍妙なものの悪意は感じられず許容範囲。私は昭和38年生まれですが、カラーで描かれた昭和30年の東京・横浜の街並みが感慨深く、デパート屋上での嬉しくて仕方がなかった記憶が甦りました。その舞台を背景にギャング団と潜入捜査官とマリコさんが繰り広げる物語も実に見応えあるもので、サンディ、エディ、グリフの三角関係が奥行きを与えていてサンディ役のロバート・ライアンが絶品でした。印象深い演出がてんこ盛りの中で圧巻はデパート屋上に於ける銃撃戦で何時までも記憶に残るであろう見事なシーンでした。