3.《ネタバレ》 2000年の公開年から数年後、アメリカに行った時にホテルのテレビで観ました。音声は日本語、字幕が出ていたように思います。
まったく予備知識なしで見始めたのですが、しばらくして世界観に引き込まれました。ピリピリとした緊張感と切なさが、全編に渡って満ちています。
70年代の日本赤軍などが事件を起こしていた時代を断片的に憶えている者ですが、映画のはとてもあの空気感を出していたと思います。伊藤 淳史はじめ、俳優陣の演技も素晴らしい。合唱をモチーフにして、集団と個人というものを考えさせられます。
ある悲劇に向かって転がるように突き進んでいく流れの最後に、ハイライトでもある回想シーンを持ってきたという構成が秀逸です。