無頼の谷のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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無頼の谷

[ブライノタニ]
Rancho Notorious
1952年上映時間:89分
平均点:6.67 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1955-05-12)
ドラマウエスタン
新規登録(2008-04-25)【ミスター・グレイ】さん
タイトル情報更新(2023-06-04)【Olias】さん
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監督フリッツ・ラング
キャストアーサー・ケネディ(男優)ヴァーン
マレーネ・ディートリッヒ(女優)オルター・キーン
メル・ファーラー(男優)フレンチー
脚本ダニエル・タラダッシュ
撮影ハル・モーア
あらすじ
とある町に住むヴァーンは結婚をひかえていたが、婚約者の店に二人組の強盗が押し入り彼女が殺されてしまう。固く復讐を誓ったヴァーンは犯人の一人が遺した謎の言葉〝チャカラック〟を頼りに、犯人を追って行く・・・。  復讐の西部劇。
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3.《ネタバレ》 これは面白い。
 89分という短い上映時間から想像できる通り、テンポはものすごく速い。愛する人を殺された主人公ヴァーンが復讐のために町を出、最終的に目的を達するという展開は定番であり特に真新しさは感じない。しかしこの作品の面白さは構成と発想にある。
 ここからネタバレになりますが、まず主人公と敵、追う者と追われる者が互いに互いを知らないという点。主人公は今にも消えそうな数少ない情報を手繰って前へ前へと進んでいく。そうして行きついた先は罪を犯した人間が集うチャカラックすなわち無頼の谷。と、ここで上手いのは無法者が集う牧場だけに主人公からしてみればだれが恋人を殺した犯人なのかがわからず、犯人からしてみれば主人公は毎度おなじみの新入りにしか見えないという点。犯人候補が大勢いる某推理漫画のような面白さが上手く入れ込まれている。
 ではどうやって犯人を特定するか、というとキーポイントとなるのが「絶世の美女」ここではオルター・キーン。オルター・キーンの魅力はチャカラック到着前の犯人の手がかりを探す段階から挿入されているとおりで、チャカラックでもその魅力は健在、谷の全ての男達の行動に影響を及ぼす。また、女性であるが故にブローチを付けるのも不自然ではなく、自身の生計を立てるために身を隠す手助けの対価として稼ぎの10%を徴収する、全員が犯罪者であるが故にボスとして互いの詮索は禁止させる、といった設定も上手く活きている。
 いよいよ主人公が犯人を特定するというその一方、犯人も主人公が何者かを特定。最初は「馬の乗り方で主人公のことを思い出すとかさすがに無理矢理すぎじゃね?」と思ったが、見返して確かに、序盤、犯人が主人公と唯一すれ違った場面で主人公は馬に乗っており、犯人の意識は店に向いている。この辺の細かさ含め、全体の構成、展開の上手さは充分に面白いと思わせられるところでした。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-31 00:49:21)
2.ディートリッヒとフリッツ・ラングの西部劇?って、どうせマカロニ・ウエスタンのようなものか、チャラチャラしたもんだろうなって思いながら見てみたら、これがなかなか良かった。どこか懐かしい感じの漂う本格西部劇でした!!
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-01 13:24:36)
1.《ネタバレ》 いきなりキスシーンから導入しており甘いラブロマンスが始まるのかと思いきや、強盗暴行殺人がおき空気が一変します。幸せだった婚約者が倒れている姿が映り、手は力なく放り出され(ディートリッヒの事切れる瞬間の手も同じ)、物語の鍵となる送ったはずのブローチがなくなっていることが分かります。そして主人公の銃の装着を合図に復讐劇が開始されるのですが、この冒頭から復讐開始までの一連の演出と運びの巧さはまったくもって簡潔であり完璧です。 この主人公は情報のためなら投獄されることも辞さない復讐鬼と化しても、決して殺人鬼と化さない一本気な男で、ディートリッヒが仕切る犯罪者の隠れ家(このチャカラックの入り口が実に良い)へ潜入するのは通過儀礼のようなものであり、ディートリッヒの存在といい、挿入歌といい全編に伝説的な雰囲気が漂っています。カラー作品ですが、広大な自然や澄み切った空などは映し出されることなく澱んだ空気となっている暗さも印象的です。それからもう一つ忘れてはならぬのは床屋での大乱闘で、この過剰さが良いです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-28 18:05:52)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.67点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5233.33%
6116.67%
700.00%
8350.00%
900.00%
1000.00%

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