ファザー・ファッカーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ファザー・ファッカー

[ファザーファッカー]
1994年上映時間:90分
平均点:4.71 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマ青春もの実話もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-12-01)【イニシャルK】さん
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監督荒戸源次郎
助監督渡辺謙作(監督助手)
キャスト中村麻美(女優)田中静子
桃井かおり(女優)田中明美
原田芳雄(男優)田中静男
金子賢(男優)シズオ
大門正明(男優)益田浩
内田春菊(女優)歌手
原作内田春菊「ファザー・ファッカー」
音楽山下洋輔
編集鈴木晄
録音橋本文雄
柴山申広
照明大西美津男
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2.僕は原作も、実際の内田春菊の体験についても殆ど知らないので、これを一個の映画作品としてみたのだけれど、これはつまり、(抽象的な意味での)父殺し、そしてある少女の成長譚なのだと思う。コミカルなまでにデフォルメされた主人公の義父は妾宅の家で「ちゃんとした家庭の父親」になろうとし、冷蔵庫を購入したり自分を「お父様」と呼ばせたりするのだが、そもそも「ちゃんとした家庭」に固執する姿がそもそも歪んでいて不気味だ。それに対し母親も世間体を気にして父親に追従するばかりで娘をまもることも出来ない(【にゃんたろう】さんの仰る、母親の、娘が愛人に犯されている間中、米を研ぐ姿は虚ろで、鬼気迫るものがある)。主人公はそんな現実に対し、好きなマンガに打ち込むことで、或いは生気のない人形のようなふりをすることで生き抜こうとしていたが、最後に義父に叫ぶ「あんたの言いなりにはならない」。次の瞬間鏡に映し出される醜い義父の姿。そこで彼は初めて自分が「ちゃんとした父親」からかけ離れた存在であったことを突きつけられる。いわば、ここで「殺された」のだ(次のシーンでの生気の抜けた彼の姿を見てほしい)。また、主人公の少女はそこで、「ティキティキ」という奇妙な暗号(?)で結ばれていた実父の幻影とも決別し、「自立」したのだと思う(あの赤い花のワンピースはその象徴だ)。この映画、初監督作だからか、或いは予算・時間その他諸々の事情ゆえか拙い所も見られるが、僕はむしろ、希望に溢れた物語だと感じた。
ぐるぐるさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-15 19:17:00)
1.観たのがかなり前なので、細かいところまであまり覚えていないのですが、すごくショッキングでいろいろ考えさせられた映画でした。母親役の桃井かおりが、お米を研ぐシーンが印象に残ってます。(あんなにきれいな女優さんが、小さな背中になってたのが。)義父に虐待されるキッカケになった妊娠中絶の話も、自分が十代のときによく聞いた話だったし、主人公とBFとのSEXへの意識の違いで主人公が「何で男の子はそうなのかな。」と思うところなんかも、十代のときのもやもやとしながら、大人には決して言えなかったもどかしさを思い出します。これ、確か、原作が内田春菊だったと思います。『南君の恋人』なんかのラストを思い出すと、このラストしかなのかな?と思いました。夢の中(?)に出てくるなぜかロン毛で茶髪の天使(これも記憶があいまいなのですが、浅田忠信さんだったと思います。違ってたら、御免なさい。)が、「君には、絵を描いたり漫画を描く才能があるじゃないか。」というのが、私のとっては、主人公の救いだと感じました。
にゃんたろうさん 8点(2002-05-24 13:20:50)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 4.71点
000.00%
117.14%
2321.43%
300.00%
417.14%
5428.57%
6214.29%
717.14%
8214.29%
900.00%
1000.00%

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