5.《ネタバレ》 アニメで手品をやるという発想が斬新過ぎる。
何の驚きも不思議さも感じないんだけど、田舎娘にとってはそれが魔法に見えるというギャップが哀愁を漂わせる。
映像も味わい深くて、眺めてるだけでしみじみさせられるし、うさぎとか腹話術の人形の使い方も上手くて、涙腺が何度も決壊しそうになった。
コメディタッチの演出が随所に散りばめられているけど、喜劇ではない。
かと言って、悲劇というわけでもなさそうな何とも言えない後味が残ります。
終焉に向かいつつある手品師の人生と娘の人生の始まりが交差する瞬間を切り取った絵画のような作品でした。