2.《ネタバレ》 熱狂的なファンだったジョルジオ・モロダー。
コイツが見事にやらかしてくれた。
オープニングの強烈なシンセサイザー、補完部分の斬新なカットは素晴らしかった。
ただ本編の曲とシーンが噛み合っていない部分が多い。
「悪い」のではなくて「合わない」のだ。
「古典」に「現代調のロック」を付け足したような感じ。
労働者が交代していく場面なんか、まるで労働者が心の中でブルースでも歌っているようなシーンになってしまっている。
歌えばいいというものじゃない。
他のシーンも似たようなもんだ。
着色にしても中途半端というか、色のチョイスがおかしい。
競技場でフレーダー?たちが走る場面のカラー化は実に良かった。
ただ、マリアが踊るシーンなんか薄紫+ピンクな感じのライトで「何処のストリップ劇場だよ」とツッコまざる負えない。
おいこらモロダー。
つうかラストが尻切れトンボ・・・当時この部分はまだ発見されていなかったのだろうか?
まあモロダー版よりも酷いカットの仕方をされたバージョンも多いのだが、本作を再び注目させたという点では大いに評価しなければならない。
でもどうせ着色するなら全部塗れよ・・・フルカラーのメトロポリスも見たくなってしまう欲求不満の出来だった。