1.《ネタバレ》 どうせ、赤塚漫画の映画化だから内容はねー!と思いつつ綾瀬はるかファンの私は映画館に。初日、朝一の回だからと思っていたら割と満員。親子ずれ、カップル、熟年カップル、一人の男性、単独の女性と客層はまんべんなくはいりました。観だしたらその、綾瀬はるかワールドの素晴らしいこと、ホタルノヒカリテイストがそこここに見えてはいるのですがそれが、前作ほどいやらしくなく、すっきりまとまっています。子役はホタルノヒカリの雨宮ホタル(幼少期役)や芦田愛菜ちゃん主演の「ビューティフルレイン」の八百屋の仲のいいお姉ちゃん役の吉田里琴(よしだりこ)ちゃん。この子がまたいいんですよね。かわいい!日本の子役も頑張ってるなと感じます。子供の目をとおして見る大人の世界への痛烈な批判、そして魔法を使ってすることが必ずしも自分の為にはならない現実。アッコちゃんが鏡の力で活躍すればするほどそれは、その場しのぎで本当は自分の為にはならないこと、他人のため、愛する人たちの為には近道ではなくいかに努力して頑張ったかが重要とわかる。中身はなかなか良くできた脚本でした。変身シーンも大袈裟でなく、安っぽくもなく、とてもすんなり受け止められます。とにかくありとあらゆる男にも女にも10歳の子が変身するわけですからそのやり取りのおもしろさは最高です。大杉漣演じる前社長への変身は、なかでもとりわけ見どころ笑いどこで、お腹をかかえさせられました。爆破されそうな工場でみんなを助ける為、とうとう自分の秘密をあかしたアッコちゃん。すべてをなくし、コンパクトの鏡も割れ、好きな人とも二度と会えないと落胆して終わりになるのかと思えば12年後大学を卒業したあの、アッコちゃんが鏡を奥にしまい赤塚化粧品の面接を受けるシーンで終わります。もちろん面接官にはあの、彼が!
とにかくコメディーはコメディーですが安物のイメージはなくしっかりしたラブストーリーにもなっていました。綾瀬はるかの地でやっているようなとぼけた良さが良く出た良作と思います。