2.《ネタバレ》 街のCGがしょぼいのはご愛敬。その代わり水浸しのスーパー店内はCGにしろそーじゃないにしろ、リアルな質感で最高。B級サメ映画のなかでは間違いなく当たりの部類です。
出てくるのは大きめのホオジロザメが2匹だけ。品種改良なし。陰謀なし。潔いくらいただのサメサメパニック。でもすごく面白い。
ストーリー展開も良い。強盗がスーパーに乱入。一触即発のところへ津波襲来。スーパーは水浸し。取り残された人たちがどーやって脱出しようかと途方に暮れているところに、『あれ?水の中に何かいる・・』この畳みかけ方が好きです。まさにパニックマーケットです。
このテの映画は『自分だったらどーする?』って考えながら見るのが面白い。陳列された商品棚の上に避難するっていうシチュエーションがたまらないです。
店内にいる人たちはともかく、地下の駐車場にいる人たちはどーしようもねーだろうと思っていたら、まさかあの状態から助かるとは。
最近の映画にしては珍しく、犠牲になる人にはある程度の規則性がありそうです。とりあえず悪い奴と嫌な奴が優先的にサメの餌食に。でもそのルールにあてはまっていないのが駐車場のバカ女。そーなってくるともう一つの規則性が。サメの餌食になってるの男ばっかりじゃね?
まあこの映画、女性が多くヒーローも多いので、結構たくさん生き残っちゃう。サメ映画だけに、いやサメ映画なのにやや食い足りないとしたらそこくらいか。
で、『ゆき』さんがおっしゃっているように、終盤で突如主人公が覚醒。一人で2匹のホオジロザメを血祭にあげちゃう手に汗握る展開に。急にアツい。うん、パニックホラーの定石を踏まえつつこんなにスカッとさせてくれるとはなかなかです。