5.《ネタバレ》 「脚のない鳥」ヨディは、実母との邂逅という果たされない願いを満たそうとするかのように、次々と女性と関係をもつが、心から彼女たちを愛することはできず、いつも孤独の殻に閉じ籠もっている。そんなヨディに想いを寄せる踊り子のミミとサッカースタジアムの売店で働くスー。そして、そんな彼女たちを見守るヨディの弟分サブと警官タイド。一方通行の恋、満たされない想い、過ぎ去る時間。誰もが心に抱えているであろう孤独や愛の喪失を、湿気に満ちた60年代の香港を舞台にフィルムに刻み付けた、ウォン・カーウァイ監督の出世作。香港映画のイメージを一新させた功績は大きく、レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュンといった俳優たちの転機ともなった。ラストのトニー・レオンは、「第二部へ続く…」という意味だったらしいが、結局続編が作られることはなく、あそこだけ意味不明になってしまったのが惜しい。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-21 20:12:50) |
4.《ネタバレ》 渋い。全体のタッチが好き。どちらかといえば訳のわからない映画の多い(と思う)ウォンカーウァイ作品の中では一番分かりやすかったし、一番好きかも。ラストのトニーレオンは何を意味するのか、これも明確には分からない(笑)が、渋い…。できれば、ラストのトニーのような、おじさま(?)になれることを願っている。カリーナは色っぽく、マギーチャンは、かわいい綺麗。レスリーチャンは、男たちの挽歌とはまったく違った一面を見せてくれている。アンディラウも派手さのない役どころだが、いい味、出してる。 |
3.関口宏バリの姿勢で一気に女を口説き落とすレスリー、もうかっこよすぎです! ウォン・カーウァイ作品の中でも『恋する惑星』に次いで大好きな作品ですね。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-15 12:05:48) |
2.内容はなにが言いたいのかよくわからなかったけど、あの退廃的な、ジットリしたなんとも言えない雰囲気が味わえただけでも私はよかったです。好き嫌いがすごく分かれる映画だと思う。今更ながら、レスリー・チャンてこういう役似合ってて、ものすごくかっこよかったです。亡くなってしまったのが惜しいです。大好きなマギー・チャンもよかった。 【きょうか】さん 8点(2003-07-31 17:39:08) |
1.「下着姿で1人部屋で踊る主人公が滅茶苦茶かっこいい。あんな雰囲気を出せる俳優は日本にはいない」と山田詠美がとある雑誌で絶賛していたことがこの映画を見るきっかけ。確かにランニング姿のレスリ-チャンは信じられないくらいにセクシーで、しかもあのシーンのカメラワークも最高に格好良かった(クリストファードイルだから当然ですが)。これで香港映画にはまった人がどれだけいたか。傲慢で繊細。狡猾で純粋。そんな人物を演じさせたら、この人の右に出る人はいないだろう。本当に惜しい。スクリーンの中でそんな彼をもう1度見たかった。心からご冥福をお祈りします。 【showrio】さん 8点(2003-04-04 22:06:19) |