映画 聲の形のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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映画 聲の形

[エイガコエノカタチ]
The shape of voice
2016年上映時間:129分
平均点:6.46 / 10(Review 59人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-09-17)
公開終了日(2017-05-17)
ドラマラブストーリーアニメ青春もの学園もの漫画の映画化
新規登録(2016-09-04)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-12-10)【イニシャルK】さん
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監督山田尚子
演出石立太一
入野自由石田将也
早見沙織西宮硝子
松岡茉優石田将也(小学生)
悠木碧西宮結絃
小野賢章永束友宏
金子有希植野直花
石川由依佐原みよこ
潘めぐみ川井みき
ゆきのさつき石田美也子
平松晶子西宮八重子
谷育子西宮いと
小島幸子島田一旗(小学生)
小松史法竹内先生
豊永利行真柴智
原作大今良時
脚本吉田玲子
音楽ポニーキャニオン(音楽制作)
作詞aiko「恋をしたのは」
作曲aiko「恋をしたのは」
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「Invention No.1 C Dur, BWV 772」
主題歌aiko「恋をしたのは」
製作京都アニメーション(映画聲の形製作委員会)
ポニーキャニオン(映画聲の形製作委員会)
ABCアニメーション(映画聲の形製作委員会)
松竹(映画聲の形製作委員会)
講談社(映画聲の形製作委員会)
制作京都アニメーション(アニメーション制作)
配給松竹
作画山田尚子(絵コンテ)
木上益治(絵コンテ/原画)
石立太一(原画チーフ/原画)
録音鶴岡陽太(音響監督)
その他IMAGICA(デジタルラボ)
重松清(出典「カレーライス」(光村図書国語小学校6年教科書))
武本康弘(スペシャルサンクス)
石原立也(スペシャルサンクス)
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未見の方は注意願います!
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1
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9.《ネタバレ》 見る前はあまり期待もなかったが、始まるや否や一気に見入ってしまった。内容は確かに障害者やいじめの問題を描いているが、単に差別やいじめは良くないというこういう作品にありがちな単純なメッセージよりも、根本的なテーマはもっと深いところにあり、とても重いが、同時にとても考えさせられる映画だ。小学生の頃、転校してきた聾唖者である西宮に対するいじめの中心人物だった石田がやがてスケープゴートになり逆にいじめられる側になるというのはリアルだし、それが原因で五年たって高校生になっても周囲と打ち解けずにいる石田の西宮に対する贖罪や、彼自身の成長と再生が本作のもう一つのテーマだ。そんな石田の目から見た同級生たちの顔には全体に×印がついているというのも、わかりやすい演出ではあるが、石田の心情をうまく表していると感じるし、そうしていることで、石田にとても感情移入しやすくなっている。そんな中であるきっかけで友達になってくれた永束と、西宮を必死で守ろうとする彼女の妹であるゆづるの存在は石田にとってどれほど心強く、大きな存在だっただろう。出てくる同級生や小学校の担任の教師、西宮の母は問題のある人物として描かれていて、とくに同級生は小学校から高校まででなにも変わっていないような連中が多く、中でもとくに川井と植野は見ていてイライラするほどだったが、同時にそこにリアルさを感じられる部分もあり、映像の美しさや作画の丁寧さもそうだが、人物描写も繊細で丁寧で、作り手が石田をいじめる側の同級生たちも決して完全な悪役のように描かず、どこか愛が感じられる描き方なのがいい。そしてもちろん石田という主人公をきっちりと描いているのが良かった。他人と交わり、完全にではなくても分かり合えることの大切さ、話すことの大切さ、そういうことをあらためて教えてくれる映画で、もちろん、賛否両論はあるのは当然のことだと思うけど、素直に見て良かったと思えたし、じゅうぶん見る価値のある映画だ。最後にこの映画で京都アニメーションの制作作品初めて見たんだけど、実際に作品を見ると、あんなひどい事件が起こってしまったのはあらためて非常に残念で哀しく思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2019-12-30 16:02:56)(良:1票)
8.《ネタバレ》 虐めは良くない。それをただ見てる奴等も良くない。なんてそんな単純な作品ではない。描いてるテーマがやたら重たい。それだけに誰もが楽しめる様な作品でもない。かつては虐めっ子だった石田が今度は虐められる側になる。よくある話だ。石田の視線から向けられる同級生皆んなの顔に対し、ばつ印が入る。石田にとっての壁の象徴として描いてる。西宮以外で唯一、ばつ印がない。いや、初めはあったばつ印が取られた永束君の存在が石田にとっては大きな希望である訳で、西宮の妹の存在も大きい。この作品が凄いのはいつ自分も石田の様な立場になっても不思議でない。それを石田の視線からきちんと描いて見せている。あれ程までにかつては自分を虐めていた相手を受け入れようとする西宮が声を振り絞り「好き」と言うのを聞いて「月?」とか言う石田の馬鹿ぷりが笑える。それにしても出てくる同級生の女の嫌なこといったらない。障害者から見た立場、それを揶揄う連中、ロクでもない奴等きりだけどそれをあの顔にばつ印で表現する演出、この作品を通して言葉の大切さ、人との接し方など多くの事を学ぶことができるという意味でも、それだけで観る価値の高い作品だ。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2019-04-07 21:07:02)(良:1票)
7.《ネタバレ》 悔いて改める事によって前に進む、がテーマの様だ。いじめた側もいじめられた側も、自分のせいで相手の青春を壊してしまったと悔いて追い詰められる。苦難を乗り越えた上で和が発生し、良い話だ。
でもこれさ、何が凄いって西宮は石田を好きになってくれてるのに、石田の側には恋愛感情も性欲も芽生えていないという、さすが女性が描いた作品だなと感心する。自責の念ばかりに支配され、簡単にはなびかない骨太な主人公。男なら泣いている女を目の前にして抱き締めてやるくらいの器量は欲しい所だが、このドライさがこの作品の個性でもあるんだろう。(後日訂正:自分が生きるのを手伝って欲しいはほぼプロポーズに近いと思われるので、もしかしたら石田にもそういった気持ちが芽生えていたかも知れない。そう解釈するとなかなかにして微笑ましい展開だ。)
しかしまあこの西宮という子は強いな。あれ以外にもいじめはあったんだろうし、神経質そうな母親と暮らしていたら神経も磨り減るだろうに。数多の苦難を乗り越えてきたにもかかわらず死を選んだのは、愛する石田の今後を思い自分はいなくなった方がいいという選択によるもので、せっかく石田と花火を眺めていい雰囲気の所を中座し何の躊躇もなく飛び降りるとは。この強さ一途さは驚嘆。一方の石田は弱いからいじめに走り、弱いからいじめられたトラウマから立ち直れない。本来ならハンデを背負い庇護される立場であるはずの西宮が強くいてくれたお陰で、弱い石田は立ち直るのだ。これまた一般の作品とは逆で、この作品の大きな個性と言える。
原作のハードな部分を上手く省いた上手い編集。かなりマイルドな作品に仕上がっている。この作品にまだ触れてない人には原作よりもこっちを先に観る事をお勧めしてもいいくらい。俺は原作が辛すぎて二度目を読む気になれないでいたが、この映画は何度でもいけそう。アニメ映画を見てこんなに泣けるなんて珍しい。×が取れる演出には心から感動した。
にしきのさん [地上波(邦画)] 8点(2018-08-27 02:39:42)(良:2票)
6.《ネタバレ》 原作を読んで、映画館で観て、DVD購入してそれも観ました。

原作から好きで、映画版は、原作で好きだった映画作成のエピソードが削られてるのが非常に残念でしたが、尺を考えるとやむなしかなあ、それでも、うまくまとめられたなあ、という感想です。

原作を観てたので、そもそもエンタメ的な、楽しく心なごむような話は全く期待しておらず(そういうのを期待する人には全くお勧めできない)、いじめという繊細かつ深刻な問題を、いかに逃げずに真摯に描いてくれるかを観に行き、おおむねよくできていたように感じました。いじめをした人間はもちろん悪いのですが、それを目の前でやられてるにも限らず傍観するのも問題あるかもしれないし、これはタブー視される問題ですが、いじめられる方にも問題があるのかもしれない(声をあげろ)というところまで踏み込んでいる作品はそうないかと。

かなりしんどい内容なので、あれですが、この作品の内容を深くまで理解して観ようとするのであれば、2回以上観ることをお勧めします。2回目以降ですと、小学生期のヒロインの手話や、発言が、実際何を言おうとしていたのかがほとんど理解できるようになっています。ヒロインが一体何を訴えて、それがまったく周りに通じず、どんな残酷なことになっているか。大変良くわかって精神的に再起不能になれます(しくしく)。

あと、原作で一番疑問だったのは、何故ヒロインは主人公のことが好きになるんだろう?(あんなひどい目にあわされたのに)という点で、原作の時は少年漫画誌補正で何だか知らないけどヒロインは主人公を好きになるお約束? と流してたのが映画版で解消されることを期待して観てました。そして、その回答は映画版できちんと描かれていた、と思います。ただ、主人公は最後までそのことに気づかずに終わってしまうので、主人公は理解して救われたように思ってるけど実は何もわかってない残酷な終わりにも見えます。ただ、気付いてしまっていると主人公の死は免れ得ず心中物語にでもなってしまってたかと思われるので、そこまでにしなかったのは、製作者さまの優しさかなあと思いました(この辺はあくまで自己解釈です)。

そんなところで。
simさん [DVD(邦画)] 8点(2018-07-17 21:50:52)
5.原作未読。
非常に内省的な映画ですが、嫌いじゃない。エヴァンゲリオンを見ているような感じでした。
ただ、主人公の石田以外の印象が薄いのが玉に瑕かな。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 8点(2017-09-12 23:10:46)
4.幼少期に人を傷つけてしまう。大人になり人の痛みを知り、傷つけた行為に自分が傷つく。
誰もが似たような経験をするはず・・・
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 8点(2017-06-30 18:14:46)
3.《ネタバレ》 小中高(もしくは大に至るまで)存在するスクールカーストの様々な立ち位置に身を置いていたであろう人々に訴えかけるような、若干重いと思われるテーマでありながらも、軽妙さや瑞々しさも併せ持つという作品の懐の深さが素晴らしい。京都アニメーションらしい良質な青春群像劇。ラストシーンで主人公が感慨に浸るシーンが美しく、秀逸。京アニ作品の中ではココ一番の出来だと思う。(一番好きな作品、では決してナイが)

…シカシながら、公開は2016年。「君の名は」「この世界の片隅に」という二大巨頭の栄光の陰で、ひっそりと輝いていた(であろう)本作。何が悪かったかというと、ズバリ「公開時期が悪かった」と、断言できる。もう半年公開がズレていれば、レジェンド級のヒットは無くともナニかと話題にはなっただろう、と、思う。非常に惜しい。

蛇足ながら…「植野とか言うアマを殴りてぇ 勿論グーでだ」という意見に、私は賛同しかねる。私的には主人公に「もう黙れ」と言われた川井とかいうアマが苦手すぎて憤怒した。そして、結弦とかいう少年を殴りて…んん?少年じゃなくて少女?終盤、妹のモロい一面を見て、その可愛いさに改めて憤死した。ワシの負けよ!
aksweetさん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-21 02:27:21)(良:1票)
2.《ネタバレ》 原作既読。原作はマガジン掲載時に編集部で激論が交わされたくらいの壮絶な描写だった。だから劇場版公開にあたって長らく見るのをためらっていたのだが、思いの外評判が良いことと普段障害を抱えた人の事を微塵も考えていない自分への戒めも込めて見ることにした。
結果見て正解でした。製作者の真摯な姿勢がよく伝わった。2時間強のドラマにする為にエピソードの簡略はもちろんあるが、骨子はほぼ原作通り再現されている。原作では6巻の描写がとりわけ凄まじく絶対にドラマ化不可能だと思っていた。私が劇場に足を運ぶのをためらっていたのは、ここを見るのがつらすぎるからだった。しかし、劇場版はここをうまくマイルド(と言えるほどではないが)で控えめな表現にしていた。
本作は石田将也、西宮硝子、2人の再生のドラマであるが、劇場版では石田に焦点を当てることでよりシャープなドラマとなった。文句なしの良作だと思う。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-30 18:16:57)(良:1票)
1.《ネタバレ》 原作未読ですが、少年マガジンに掲載されたときにかなり話題になったことや、聾唖をテーマにしているということは事前に知っていました。で、見た感想ですが、濃密な2時間でした。原作からどのくらいのエピソードを拾っているかわかりませんが、かなり密度の濃い映画に仕上がっていると感じました。一応主人公の男女の恋愛が表のテーマになっているようですが、恋愛はあくまで付け足しと思えるほど裏にいろいろ普遍的なテーマが含まれていると感じました。それと硝子を演じた早見沙織の演技が素晴らしかったです。私は親類に唖者がいるので人よりは唖者のしゃべり方を知っているほうだと思いますが、硝子のしゃべり方は(こういう言い方は良くないかもしれませんが)かなり上手だと思いました。あと、比べることではないかもしれませんが、個人的には君の名は。より聲の形のほうが好きな作品ですね。
MASSさん [映画館(邦画)] 8点(2016-09-22 21:43:12)
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 6.46点
000.00%
100.00%
211.69%
358.47%
458.47%
558.47%
61322.03%
71016.95%
8915.25%
91118.64%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review3人
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