4.《ネタバレ》 ヤーネルヒル火災。グラニット・マウンテン・ホットショット。
まったく予備知識なしでの鑑賞。まさかこんな壮絶なラストが待っていようとは・・・
最後のヤーネルヒル火災までは、どちらかというとブレンダンの成長物語であり、グラニット・マウンテン・ホットショットのサクセスストーリーであり・・・そんな雰囲気で物語が進んでいきます。
出てくる人たちはみんな気さくで良い人ばかり。煙たがられていたブレンダンがチームの一員として少しずつ受け入れられていく過程が実に微笑ましい。
そしてそのチームの家族もいたるところで顔を出します。この幸せそうなチームとその家族のふれあいが、すべてラストの布石だったとは・・・。もちろん、最後はきっとピンチなときも訪れるんだろうなー、ぐらいの認識はありました。それがまさかこんな結末が待っていたなんて。まったくもって信じがたいです。
この映画で一番恐ろしいシーンは、遂に防火テントを使うそのシーンだと思います。
ですが、一番胸を押しつぶされたのは、ブレンダンが中学校を訪れるシーン。
集められた家族は、20名のうち1名だけ助かったことを知っています。ですがその1名が誰かまではわかりません。
そこに訪れるブレンダン。その姿を見たとき、その場にいる誰もが泣き崩れるのです。最愛の人が二度と帰ってこないと悟り…。
私の映画史上最も悲しいシーンでした。
この映画は、・・・見ておいたほうが良いと思う一方で、・・・見なければよかったと心底思った映画です。