ウインド・リバーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ウ行
 > ウインド・リバーの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

ウインド・リバー

[ウインドリバー]
Wind River
2017年上映時間:107分
平均点:6.94 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-07-27)
ドラマ犯罪ものミステリー
新規登録(2018-05-22)【たろさ】さん
タイトル情報更新(2023-02-01)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督テイラー・シェリダン
キャストジェレミー・レナー(男優)コリー・ランバート
エリザベス・オルセン(女優)ジェーン・バナー
ジョン・バーンサル(男優)マット
グレアム・グリーン(男優)(男優)ベン
阪口周平(日本語吹き替え版)
行成とあ(日本語吹き替え版)
楠見尚己(日本語吹き替え版)
木村雅史(日本語吹き替え版)
脚本テイラー・シェリダン
音楽ニック・ケイヴ
ウォーレン・エリス
撮影ベン・リチャードソン〔撮影〕
製作ピーター・バーグ
製作総指揮エリカ・リー
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ロバート・ジョーンズ[製作]
配給KADOKAWA
美術ニール・スピサック
編集ゲイリー・ローチ
あらすじ
雪深い土地に追いやられたネイティブアメリカンの保留地が舞台。野生生物局の白人ハンターが雪上で若い女性の謎めいた遺体を見つける。民家まで5キロ以上もあり薄着に裸足だった。 FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航して行く。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
14.《ネタバレ》 どこか達観している感のある孤高のハンターのコリーは、ピューマの駆除を依頼されて山に入るが、そこで若い女性の変死体を発見する。それは親しいネイティブアメリカンの友人マーティンの娘だった。コリーも過去に娘を亡くしていた。サスペンス風の導入部だが、捜査が進むにつれて事件の背景にあるアメリカが抱える負の側面が顕になり、重い社会派作品としての印象が残った。FBIから派遣されたのは新米の捜査官ジェーン。教科書通りの捜査をするがネイティブアメリカン居留地の複雑な現実には通用しない。コリーらの協力もあり何とか事件は解決するが、犠牲者が出てジェーンも負傷するなど後味は悪い。だが、決して問題点だけを顕にしている描き方ではない。コリーがマーティンを慰める言葉や、そのグレた息子チップを諭す言葉には、我々をも鼓舞するメッセージが込められていると感じた。娘の死を受け入れられずにいるマーティンに、「事実を受け入れ苦しめば、娘と心の中で会える」と言う。また、置かれている環境が悪いと嘆き「怒りが込み上げて世界が敵に見える。この感情がわかるか」というチップに「わかる。だが俺は感情と戦う。世界には勝てない」と言う。誰であれ自分の境遇や不幸を嘆くだけでなく、その現実にしっかりと向き合えば、道は開けるという示唆なのかも知れない。
戸沢一平さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-11-28 20:55:03)
13.「実話」ってのが背景にあるらしいのだけど、おそらくは、特定の異常な事件の顛末を「異常なもの」として描くことを意図しているのではなく、むしろ、一見異常な事件をあえて平凡な「ありふれたもの」として描こうとしているような。背景に異常さを抱えた日常、抱えざるを得ない日常、というもの自体の、異常さ。
雪の中で見つかった裸足の女性の遺体、という一見謎めいた事件の発端ながら、最終的に明かされる真相は、さほど意外なものではなく、被害者も明らかなら加害者も明らか。だけど、真相に至るまでの過程は、これはどうにもフツーとは言えなくって。雪に閉ざされた閉塞状況の地域で、出口のない反目が渦巻き、どう考えても、犯人さえ挙げればいい、という話とは思えなくなってくる。
エリザベス・オルセンが演じるFBI捜査官は、明らかにここでは外部の人間、その彼女が訳もわからないままにこの事件に足を踏み入れることになり、一方、ジェレミー・レナーはこの土地の内部の人間でありながら、どこか、さらに外部から事態を冷ややかに眺めているようなところがあって。
土地に縛られた人間の達観、いや、諦念か。それがさらに、社会の矛盾を、見ている我々に感じさせる。
最後にテロップで表示される、一種の告発。物語そのものは、その核心を必ずしも突いていないようにも感じるけれど、逆に、ズバリ核心を突かないが故に感じる闇の深さ、ってのもある訳で。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-25 18:07:11)(良:1票)
12.《ネタバレ》 雪に閉ざされた先住民居住地の諦念と絶望ぶりがよく描かれています。実話か設定かはわかりませんが主人公が先住民女性と結婚し、娘が同様の悲劇に遭っているというのもリアリティがあります。FBI捜査官を外界の視点、異文化の顕在化として機能させ、かつバディとして事件に絡んでいくのも映画の王道です。最初から最後のヤマ場の銃撃戦、主犯の死亡までも変に盛り上げず淡々と描く一定のナラティブも雪山というロケーションと合致し、非常に引き締まっていて好感が持てます。テーマの先住民女性に対するレイプ被害の告発とサスペンスが程よく調和し、アメリカの陰の現実描写とエンターテイメントを両立させたいい映画だと思います。
エリア加算さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-11-23 22:10:29)
11.《ネタバレ》 正直、知らない映画だった。
期待もせず見たのだが、面白い。
最初の淡々と進むヒューマンドラマのような展開から
一気にサスペンス、そして銃撃戦と、復讐劇とよくできていて
最後まで一気に見てしまう展開は素晴らしい。
これまでのジェレミー・レナーイメージの、少し暗い感じの
カッコいい男という、まさにはまり役。
エリザベス・オルセンのたよりのなさそうなFBIという感じも絶妙で
いい作品に仕上がっていました。
シネマファン55号さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-06-10 15:40:37)(良:1票)
10.見ごたえのある作品だった。ミステリ要素は強くない。娘を失った過去を持つ男が、ある少女の殺人事件の真相を追うハードボイルドタッチなドラマ。その舞台は、雪に閉ざされたアメリカの僻地とも言うべき、先住民の居住地。ミステリとしての捻りがないのが少し物足りないが、アメリカに巣食う闇を強く反映した良作。
カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-30 09:43:40)
9.《ネタバレ》 現代アメリカの(映画などですらあまり語られない)暗部を描く骨太なクライムサスペンス。
…とまぁ一言で言えばそういう映画なんですが、それだけではないというかそれとはちょっと違うというか。

とりま「実は犯人はこいつだった!」的犯人捜しミステリのつもりで観はじめたわけですが、犯人捜しのミステリじゃありませんでした。
あやしいのはこいつとこいつくらいしかいない…の2か所を順番に当たるだけ!犯人じゃん!っていうこの映画に一般的なミステリ要素は全くありません。
何せ(誰も頼んでないのに)唐突に真相がすべて語られちゃいますからね。
あまりに唐突すぎてこれ何かのひっかけなの?と勘繰ったくらいですから。

とにかく静かで冷え冷えとした画面の中で淡々と描かれる人間の本能からの暴力がこの映画のキモ。
暗い映画なんですが、とにかく映画全体からの圧がすごくて目が離せないんですよね。

訴えたいことは、ネイティブアメリカン居留地はこんなにひどいとこで、何かあっても捜査すらまともに行われないため(劇中でもFBIの彼女が監察医相手に、凍死じゃ呼び戻される!と戦ってました)ほっといたら若い女性のかなりの数はいつのまにか殺されちゃってる的な内容みたいなんですが、日本人にはほんとに縁がないので「そりゃひでーな」しか感想がありません。

で、これ例えば理性や警察権が及ばないような極限状況、地域(しかも未来に悲観的な状況)に少数の人間が置かれると結局こういう事になるのかな…という内容であって、かなり人間の性善説否定の映画なんですよね。
もちろん良い人もいるわけですがが、そういう人は暴力の前に負け組になるっていう。

なかなか考えさせてくれる映画ではありました。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-19 12:28:01)
8.「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を思い出しながら観た。
マンチェスターは海。
ウインド・リバーは雪山。
透明感のある背景が、悲しみを一層透徹させている。
動と静が明確で、満足感の高い時間を過ごせる。
そんな、いい映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-18 00:25:31)
7.全編にわたって、素晴らしい緊張感が漂っており、極上のサスペンスに仕上がっている。
人種差別等の問題は取り上げられることが多いが、先住民にスポットライトを当てているのは珍しい。アメリカが抱える闇をまた垣間見たような気がした。
映像も美しく、主演のジェレミー・レナーもかっこいい。
アクアマリンさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-07-21 18:21:18)
6.《ネタバレ》 アメリカ北部の寂れた荒野に拡がる先住民保留地、通称ウィンド・リバー。雪と静寂しかないようなこの辺鄙な地で長年ハンターとして生計を立てているコリーはある日、人里離れた山奥で半ば雪に埋もれかけていた若い女性の遺体を発見する。昨日の酷い吹雪の中、彼女はかなりの薄着でしかも靴も履かずに長い距離を歩いてきたらしく全身に重度の凍傷を負っていた。被害者の名は、ナタリー。偶然にも彼女はコリーの知り合いの先住民夫婦の子供だった。検死の結果、死因は肺出血と判明する。極度の冷気によって肺の細胞が破壊され、その出血により窒息死したというものだった。しかも亡くなる直前に彼女は複数の男たちによって暴行を受けていた。事件解決のために派遣された若きFBI捜査官ジェーンとともに調査に乗り出したコリーだったが、貧困と犯罪が蔓延するこの地で捜査は難航を極める。そして、コリーもまた二年前に起こったある事件によって心に深い傷を負っていたのだった…。雪深い田舎町で起こった若い女性の凄惨な凍死事件、本作はその捜査の過程で炙りだされるアメリカ社会の暗部を冷徹に見つめた社会派ミステリー・ドラマだ。主役である、心に静かな怒りと悲しみを抱え込んだハンター役を演じるのは人気俳優ジェレミー・レナ―。メガホンを執るのは、本作が監督デビュー作となる『ボーダーライン』の脚本を書いたテイラー・シェリダン。美しい雪景色の中で描かれる、この重厚で閉塞感に満ちた雰囲気と丁寧な演出力は見応え充分だった。ネイティブ・アメリカンや中央から取り残された地方社会といったアメリカの構造的な差別や貧困問題を背景とした脚本もよく練られており、その最底辺で常に犠牲となるのはより弱い立場の人々であるというメッセージも心を打たずにはいられない。このやり切れない物語の中で、主人公であるコリーの最後に取った行動は、法律の垣根を越えた人間性の発露として唯一の救いとなっている。とても重い物語ではあるが、充分見る価値のある社会派ドラマの秀作であった。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2019-04-21 02:35:14)
5.良かった。が、暗い。イーストウッドの影響もありか?
kaaazさん [インターネット(字幕)] 8点(2019-01-04 22:18:27)
4.《ネタバレ》 『ファーゴ』を思わせる雪のなかの死体という絵からはじまるものの、描かれるのは冷徹で苛酷な先住民居留地の現実。ジェレミー・レナー演じるハンターを導きの糸として、FBI捜査官のエリザベス・オルセンと一緒に観客も少しずつ先住民の苦しみや哀しみを学ぶことができる構成が見事。殺された少女の父親役のギル・バーミンガムや少女の不良少年の兄たちの「よそ者」への不信と、その影に隠れた「本音」の見せ方など、一気に感情移入させる。そして、最後の最後にエリザベス・オルセンが見せる涙とその言葉で、失った命がなんと大きなものであったのかを観客も真に実感することができる。テイラー・シェリダン監督が脚本家として名をあげた『ボーダーライン』と比べると絵的な新しさには乏しいし、主人公の父子関係あたりが置き去りになってしまうあたりなど脚本にも疑問が残る。けれど、最底辺で生きている人たちが見せる「人間性」を丁寧に描いたという意味で、より厳しく、そして優しい作品でした。
ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2018-08-31 11:56:05)
3.ジェレミー・レナーさん好きなので観に行きました。
予備知識無かったので、アメリカの現実を目の当たりにして目をパチクリ。
のどかとは程遠い、私の地域では有り得ないシビアさに、びっくりしました。

監督の本気のメッセージがひしひしと伝わってきます。
みんな生きてがんばっているのに、こんな差別があって良いのか?
理不尽でっても我慢ばかりってどうして?
ジェレミー・レナーさん、エリザベス・オルセンさん、他俳優さんたちのリアルな演技が、私の心に刺さりました。
実に素晴らしい。

この作品がヒットして、そのちからによりアメリカ社会が良くなって欲しい。
日本でも多くの人に観て欲しい秀作。
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 8点(2018-08-24 17:48:26)(良:1票)
2.アメリカの原住民族が住む街で、鹿児島と同じ位の広さなのに、警官は6人しか居ないという……。

何もない土地。
雪と静寂だけが支配する土地。
そこでは悲惨な事件が後を絶たない。

そんな犯罪を取り締まる警官達の戦いを描いた物語。
脚色されているとは言え、実際にこういう事件が頻発しているというのだから恐ろしい。

乾いた空気をつんざく銃撃の音が非常に迫力があり、凄い臨場感を生んでいた。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2018-08-07 16:10:10)
1.ある意味スリービルボードと同じく絶望的な世界
日本でもいろいろひどいことや差別があるが命がけの世界の怖さを思い知る。
町山さんのラジオきいてより絶望感が
でも印象に残った映画ですボーダーラインも良かったので最後の追跡が見たくなりました
午後こうさん [映画館(字幕)] 8点(2018-08-06 00:58:49)
別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 6.94点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.08%
536.25%
61020.83%
71939.58%
81429.17%
912.08%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS