58.《ネタバレ》 ジェームズ・スチュワートといえば、コメディ・・・ですが、これは割りとおふざけ少な目。 この映画を見るとバック・トゥ・ザ・フューチャーが思い浮かぶと思います。墓石、地名の看板?などなどカメラワークに至るまで多くのオマージュが散りばめれています。タイトルからは天使の舞い降りるファンタジーだとは想像しにくい上に、前半はやや冗長で退屈な感は否めないものの、後半天使が降りてきてからは見事な展開で、ラストシーンでは感涙すること間違いなし。信念に基づき真っ直ぐに生きることの大切さを痛感させられます。必見。 余談ですが、なぜ『Collateral Beauty』に『素晴らしきかな、人生』などという邦題をつけたのでしょう? 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-30 08:57:54) |
57.《ネタバレ》 -It's a Wonderful Life- “それこそが素晴らしい人生”とかだけど、良い邦題です。なんか名画感が溢れてる邦題。 クリスマスイブに天使が現れて、自分の存在しない世界を観せてくれる。バック・トゥ・ザ・フューチャー2で観た“もしも”の世界が、こんな戦後間もない映画で語られていたのは驚き。 自暴自棄になり、家族に八つ当たりし、死んで責任を取ろうとしたジョージ。自分がこの町に与えてきた影響。自分の存在意義。よほど自意識過剰でもないと、自分では気が付かないものなんだろう。 いま、この時代に生を受けて、時代とともに生きることの喜び、素晴らしさ。左耳は聞こえなくても、世界中を飛び回る仕事は出来なくても、8,000ドルが出てこなくても、今自分が存在する“この世界”こそが、掛け替えのない最も素晴らしい世界なんだ。 何度もイライラした階段の装飾がカポっと取れることさえ愛おしい。 死を選ぶほどの絶望的な状況も、本人の受け止め方次第で、死ななくても何とかなるさ。と前向きに捉えられるかもしれない。 今までの過去の自分が、たった一つしか選べない選択肢の中から“そうするのがベスト”と考えて、選んできた結果が、今の自分。 それはきっと、自分が選ばなかった沢山の選択肢より、きっと素晴らしいものに違いない。 自ら死を選ばない限り、自分で選んだベストな人生は続いていく。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-12 22:25:03) (良:1票) |
56.有名な作品なのでタイトルくらいは知ってたけど、内容をよく知らなかったので、見る時期を間違えてしまいました。 これはクリスマスに見る作品ですね。 中盤までは平凡な物語だったけど、ラストスパートの躍動感が凄い。 思わずメリー・クリスマスって言いたくなる素晴らしい作品でした。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-02-07 13:31:44) (良:1票) |
55.ラストがちょっとあっさりし過ぎな気もしますが、見ていて気分の良くなる映画ですね。 こういう流れでありがちな、悪役を酷い目に遭わせるっていうワンパターンでは無いのもいい印象です。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-03 09:55:16) |
54.《ネタバレ》 フツーに完成度が高くて現代の人間が見ても面白い。最近の映画と比べると工夫が無さすぎるし(時代を考えれば当然だが)、人生のベストオブベストにはならないが、良作には違いない。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-06-04 01:50:35) |
53.《ネタバレ》 随分都合の良いハッピー野郎な主人公にしか見えなかったけどストーリーはぶれなくクリスマスになんとなく家族や恋人と1本みてもいいかなって思えた。 天使が羽のないオッサンというのはショック死しそうだ。むしろ羽が無かっただけビジュアル的にマシなのか?ユーモアの域を超えた気がする。ある意味評価。 |
52.《ネタバレ》 とても良い作品ですね。 正直に言って古臭いし出来すぎだし、先の展開も予想しやすいひねりの無いシナリオです。でも王道ストーリーは良い物だから王道であり得る訳で、ここまでやってくれればいっそ清々しいです。「もう一度生きたい!」からの展開は分かっていても涙が出ました。 しかしこの映画で素直に感動できるかどうかは見る人の境遇で変わって来るように思います。もし見る人が「自分が生まれてこなかった世界」を想像した時に「今と大差ないよ・・」と思ってしまったら、この映画を心からは楽しめないかも知れません。そう言う意味では見る人を選ぶ映画と言えるでしょう。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-05-22 01:17:59) |
51.《ネタバレ》 あらすじを見た段階での予想:主人公はお人好し。周りの全員はそれ故に主人公を好きでもあるが、ここ一番って時に自分優先でそれを利用しようともする。ついに心が折れた主人公は自殺を図るが、天使が現れる。天使の力で、主人公は死んだものと見せかけつつ幽体離脱的なことが可能となる。天使となり客観的に自分が死んだ後の世界を見た主人公は、本当は自分は愛されていたんだということを知る。天使の力で一度だけ生き返り、大団円。 実際:何もかも上手くいかない主人公がいっそ死んじまえ!となるが、天使の力で自分がこの世に生まれてない世界を見せてもらい、結果、あ、自分なんかでも生きる価値あるんだ、と思い直し、心を入れ替えて大団円。 要は、期待した内容とは全く違ったということですね。笑 ファンタジーはファンタジーなんですが、天使要素は割合的にかなり少なく、リアルな人生描写がほとんどです。夢があるのに周囲のしがらみがそれを追うことを許さない。その鬱憤を抱えたまま家族を持ち、いよいよ引き返せないって時にその「現実」のほうも絶望的な状況になる。俺の人生は何だったんだ!という感情、しかも自分が死ねば他人は幸せになるのではという状況がプラスされて、ついには自殺を図る。いやーリアル、リアルです。まさに現代日本じゃないのかこれはと。しかしそれ故に、「その程度で死ぬな」「もっと辛い人間は大勢いる」という発想が頭の隅に浮かび、どうにも共感しづらいまま後半に突入。 しかしそれでも、後半のさらに後半、最後の最後の怒涛の恩返し幸せラッシュでうるっときてしまった。今までの人生の不幸をその一瞬で帳消しにしてしまうほどの他人からの暖かさ。これがあるから、素晴らしき哉、人生、ですね。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-27 03:58:28) |
50.《ネタバレ》 人が困っていると放っておけない主人公は損ばかりしているが 素朴で真面目に暮らしてささやかながら幸せに生きていた。 ところが仕事で大問題が起き追い詰められ自殺を迫られる。 川に飛び込む寸前奇跡が起きるといった話。 1946年の作品でモノクロ映画。 古い映画なので大したこと無いだろ思ってたら普通に感動しました。 でももし今まったく同じ内容でリメイクしたら面白いと感じるか微妙かなー。 モノクロで当時のセンスで作られた映像だから良いというのはありますね。 【Dry-man】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-13 02:00:03) |
49.《ネタバレ》 これ、スモールタウンでくすぶっている若者の鬱屈が底に流れている。世界に出たいけど、この町にとどまっていて、弟は軍で栄光を浴びている。そこらへんの隠し味の苦みが、終盤で金を紛失したおじさんを口汚くののしる緊迫の場の下地になっているんだろう。そういう薬味が理想主義の甘味を締めている。自分がいなかった世界の夢が映画の眼目で、映画ならではの楽しみに満ち、面白くはあるんだけど、でもちょっと…とのめり切れない。鬱病の人だったら、自分がいなかった世界がパラダイスになっている夢を見て、やっぱり僕なんかいないほうが…とさらに鬱をこじらせるだろう。そう嫌味に見てはいけない映画で、あくまでファンタジーとして評価すべきだろうが、戦前の『スミス都へ行く』では、大衆からの電報の束という薬味がゾクッとするほど効いていたのに、こっちでは大衆がニコニコと寄付金を募らせてきて、いささか甘味料過剰に思える。大恐慌の記憶がまだ生々しかった戦前と、戦勝直後の気分の違いが出たのか。悪の駆動がバリモア一人に集中してしまっているのも弱い。…などとブツブツ言いながらも終盤で号泣している自分が許し難いのだが。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-28 10:04:09) |
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48.《ネタバレ》 時代が時代なだけに、最初は物語に入りにくいかも。 ただし、この作品は最後にくる怒涛の感動が圧倒的に素晴らしい。その最後の感動のために(比較的普通な?)本編を観ているとも言える。 クリスマスの定番作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-21 13:55:15) |
47.《ネタバレ》 友人からの2万5千ドル(だっけ?)の融資の知らせ(セリフ)よりも、目の前に積まれた小銭の山(映像)の方が感動的、という、判り易い例ですね。しかしまた、天使からの「翼をありがとう」という“言葉”もまた、強い感動を呼ぶ訳で、今まで人々を当たり前のように助けてきた主人公が、人々に助けられ、天使に助けられ、その天使もまた「主人公がこの世に生を受け、いま、活きていることにより」、翼を手に入れることができました、今この瞬間にも助け合い、報い報われ合いが行われているのです、という、実に気の利いたオチ。天使が手助けしたのは、人生の価値を気付かせることだけであり、それで充分であった、というのミソ。ただ、握手した手を、まるで汚いものを触ってしまったかのように主人公に拭われるバイキン扱いのポッター氏、哀れ。このヒトだけは、「主人公のいない世界」では相当潤っていたようですね。主人公がこの世に復活(?)して残念でしたね(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-10 09:30:10) (良:1票) |
46.ディケンズの名作小説を思わせる王道的ストーリーを、構成の工夫で上手く料理した作品。現代劇(ただし今となっては半世紀以上前)だが、どことなくおとぎ話的な雰囲気が漂う。面白いというよりは素敵な作品。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-09 14:09:40) |
45.ザ・クラシックファンタジーの真髄!ザ・善人映画!ザ・わかりやすい感動作!点数の通り10人に8人は感激するでしょう。しかし観る時の心のバランスによっては良くも悪くもなる映画かも。 【movie海馬】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-07 23:47:50) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 素晴らしき哉、人生!は素晴らしきかな!! 観終わった後、拍手したい気分になりました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-02 06:26:25) |
43.《ネタバレ》 これはフランク・キャプラ流の「クリスマス・キャロル」(祝歌)ではないかと。 薄情な金貸しが不運続きの善人に、案内役の精霊が2級天使に置き換えられていますが、主人公に別の世界を見せて枯れた心を生き返らせる手法は似ていて、お○なども出てくるし、生まれ変わった彼が晴れ晴れとした表情で叫ぶ「メリー・クリスマス!」も。 けれどこんなにうまくアレンジされているならそれでいいのかもしれません。 守銭奴が気前よくなるよりも家族のために自分の夢をあきらめ辛酸を舐めてきた苦労人が報われる方が、見る人により大きな喜びを与えるでしょうから。 ジョージが見せられる世界では彼自身を登場させずに彼の存在意義の大きさを見せ、階段のタマネギや娘ズズの花びらをアクセントにし、彼がしてきた善行の見返りがあるなど独自の味付けをした、誰もが幸せやあたたかさを求めるクリスマスにふさわしい作品。 60年以上多くの人に勇気と力を与えてきたと思います。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-10 00:59:58) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 タイムトラベルもパラレルワールドもない白黒映画のなかで、愛嬌ある落ちこぼれおっさん天使の手による『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』的暗転世界は期待外の展開でした。「自分なんかが一人いなくなったところで、誰も困らねーよ」と思ってるクチですが、人間、人と関われば自覚はなくとも少なからず何かの影響は及ぼしてるもんですよね。それが良い方向にであることを願うし、これからもそうあれる人間でありたいと思いました(悪影響もいろいろやってるんだろうなー)。にっくき敵に元気で明るい挨拶をするエンディングは一生忘れない気がします。いないものにされたのが、生きて戻ればそりゃ嬉しいよねー! そう考えると、まるで存在しないかのように無視するって行為がどれほど残酷なことか、ってことも考えちゃいました。無視するっていうイジメは、そうやって考えてみると「殺し」と等しいほど残酷ってことかもですね。んー、自分のいない世界を自分の目で見てみたい。どんな気分になるだろう? いろいろ寂しいんだろうなー。想像してみよう。 そして現実にかえったら、この映画の主人公みたく超ハッピーだ、きっと! 【だみお】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-13 18:00:17) |
41.昔、新作映画しか見ないような若い女性にこの作品を勧めたら、「凄ーい良かった」と絶賛された。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-21 22:37:02) |
40.《ネタバレ》 最近は特に白黒映像だと観るのを躊躇ってしまう。邪道ながら、カラーライズドされていたので観ることができたと思う。映像や言葉や演技に当然古さはあるが、あっという間に引き込まれた。まさに傑作というべき映画。当時の映画のこてこて感満載でも、面白さ、人情、人生の美しさが丁寧に描かれていて、それが観るものを虜にする。王道のストーリーだけれど、素直に素晴らしいと感じられるところがもっとも素晴らしい。最後は敵役の泣きっ面を見せるのかと思えばそれもなく、完全に善意で終わる映画。幸福な映画。この映画に巡り合えたことに心から感謝! 【にゅ~】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-12 18:15:15) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-06-17 00:36:08) |