TENET テネットのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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TENET テネット

[テネット]
Tenet
2020年上映時間:150分
平均点:6.20 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-09-18)
公開終了日(2021-01-08)
アクションサスペンスSFスパイもの
新規登録(2020-08-04)【Yuki2Invy】さん
タイトル情報更新(2024-12-03)【イニシャルK】さん
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監督クリストファー・ノーラン
キャストジョン・デヴィッド・ワシントン(男優)主人公
ロバート・パティンソン(男優)ニール
エリザベス・デビッキ(女優)キャサリン“キャット”・バートン
アーロン・テイラー=ジョンソン(男優)アイブス
クレマンス・ポエジー(女優)バーバラ
マイケル・ケイン(男優)
ケネス・ブラナー(男優)アンドレイ・セイター
マーティン・ドノヴァン〔男優〕(男優)
櫻井孝宏ニール(日本語吹き替え版)
内田直哉アンドレイ・セイター(日本語吹き替え版)
高島雅羅プリヤ(日本語吹き替え版)
小松史法アイブス(日本語吹き替え版)
青森伸(日本語吹き替え版)
行成とあホイーラー(日本語吹き替え版)
伊藤和晃(日本語吹き替え版)
加藤亮夫サンジェイ・シン(日本語吹き替え版)
ボルケーノ太田(日本語吹き替え版)
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ルドウィグ・ゴランソン
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作エマ・トーマス
クリストファー・ノーラン
制作東北新社(日本語吹き替え版)
配給ワーナー・ブラザース
美術ネイサン・クロウリー
衣装ジェフリー・カーランド
日本語翻訳アンゼたかし
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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11.《ネタバレ》 理解するのがハードすぎるよノーランたん…。まあ、いつものことだけどさあ。。
解説サイト見てなんとか少しは、ってぐらいだけど、色々循環してることがわかった上で見ても、人物たちの目的が頭に入ってないと行動が理解できない。
でもいつもの「どうやって撮ったのかわからない映像」もすごいし、人物たちの演技も魅力的だ。
女優さんもむちゃくちゃ綺麗。
裏話として、ヴィラン役の俳優が本当はむちゃくちゃ優しい人らしく、あれだけの悪役を演じることに難儀したらしいのはちょっとほっこりした。
何度か見たい。
多分、9点か10点になると思うんだけど…
よこやまゆうきさん [インターネット(字幕)] 8点(2024-08-26 00:36:04)
10.《ネタバレ》 時間と空間の魔術師、クリストファー・ノーラン監督の最新作を観てきました!!正直、内容の方はほとんど理解できなかったけど、「なんか凄い映画を観てしまった!!」感はビシバシ伝わりました!!その全体的な密度の濃さには素直に圧倒されたので、取り敢えず今は8点!レンタルされたもう一度見て、内容を確認してみます~。それで10点になるか6点になるか、どちらもあり得るのがまた凄い…。
かたゆきさん [映画館(字幕)] 8点(2020-10-17 22:30:21)
9.《ネタバレ》 大分前に2テネット済ですが、感想書く暇がなかったためこのタイミングでの記載に。
1回目を見たときはノーラン映画をこれから見るというのに、上映前の時間つぶしに喫茶店に入ってしまいアイスコーヒーを飲むという愚行を犯したせいで、爆弾が爆発するのが先か膀胱が爆発するのが先かみたいな状況で見たため、非常に理解が追い付かなく苦戦しました。
が、1回目を鑑賞したあとでパンフレットや解説サイトなどで流れを把握してから鑑賞すると、すんなりと理解が追い付きました。
解説サイトで疑問点に上がっていたことも、そこを意識してみると大体理解できたので、そうなるととても楽しく感じられる映画でしたね。

親子で時間に関わるタイムマシン的なものが出てくる映画に出演しているのはなかなか感慨深い。デジャヴも単純な終盤トンデモ映画と見せかけて実は奥が深いループ物(ループ物と気づいていない人も多いけど)でしたが、こちらもある種のループ物。
ループ物に外れ無しという原則に当てはまった映画でしたね。

この映画、理解するのに何テネット必要なのかなと最初は思ってましたが、解説サイトというカンニング?したとはいえ2テネット目で大体疑問点が解消されましたし、そこまで難しい映画ではなかったなという印象(カンニングしたけど)。
ただ、ノーラン、見せ方が親切じゃないのは確かである。
冒頭でのテロの時にも誰が何をしていてそれが見つかり救出を演出したテロなのか、とか細かいところが解説されないし、なんのためのシーンなのかがよくわからん場面(冒頭の風車の中でのトレーニングなど。あれ無くても直接陸に戻れるよね?)などがあるが、あまりそういう整合性に気を配らないのはダークナイトライジングなどでも明らか。意図があるのは明確だが、なんの意図があるかはちゃんと示してくれない。
また終盤のアルゴリズムの奪回の件。さらっと映している為「え?セイター死んじゃったけど大丈夫?」となるが、セイターが死んだ時点で解体が完了しているのがあの演出だとわからない。だからみんなそこで混乱してしまう。アルゴリズムの完成形をきちんと表現していないのがまず不親切。たいていの映画だと、ああいう全てをひっくり返す兵器が出てきたら、それが完成したらドーンと完成形を見せるじゃないですか。もしくは未完成の場合も「ここにこの部品が入れば完成形!」というのをじっくり見せるのが普通。なのにそれをあえてしていない。
さらによくある映画だと、解体するシーンをもっと手元とか細かく見せて、セイターが死ぬシーンと交互に移しながら「解体タイミングが間に合うか!?」というところをスローなりフラッシュバック的な演出なりでわかりやすくするんだけど、そこは勢いでやっちゃってるのよね。インセプションだとそこはきちんと表現してたんだけど・・・
ちなみに爆弾爆発前に奪還することに意味があり、あそこに爆発とともにアルゴリズムが埋められてしまう(アルゴリズムが完成した状態で取り出せなくなる状況)と未来人がアルゴリズムを起動するから敗北という解釈があったが、それだとセイターが死ぬタイミングはいつでもよかった(電話で勝利宣言している間にさっさと撃ち殺してもなんの問題もない)ことになるため、辻褄が合わない。セイターの死ぬタイミング以外は筋が通るので良い解釈だとは思うけど・・・なのであの時点で解体が完了し、アルゴリズムが起動できなくなっているという話じゃないと辻褄が合わないのよね。まあ単にテネット側が勘違いしている可能性もあるんだけど、それを言ったら整合性とかどうでもよくなってしまう。ユーチューブのアクセス数と収入欲しさにダークソウルのトンデモ解釈を垂れ流して、公式に否定されたのに「公式が否定してもそういう解釈があるはずだ!」として取り下げない連中と同じになってしまう。

なので今回の作品はあえてなのかわからんけど、わかりにくい題材を猶更わかりにくく作っているノーランが悪いのです。それが意図的だったとはいえ、わからん=不満という意見が噴出するのも仕方ない。
とはいえ、わかるとそれなりにスッキリするので、複数回鑑賞は必須です。複数回鑑賞を必須とさせる時点で作品としてどうなのか?という話も当然ながらありますけどね。

しかしまあニールと主人公の関係性はエモいよね。女性人気が高まっているとのことで。映画館で映画を鑑賞できない体質の嫁さんのためにも、早くDVDを買って見させてあげたいなぁ。DVD早く出ないかなぁ
ちなみにマックス=ニール説は俺も反対です。そのほうがエモさが増えるのでそっちを推したいのもわからんではないけどね。
みーちゃんさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-16 11:15:56)
8.《ネタバレ》 最初のシーンでもはや何が何だかわからず。ただ、空っぽの銃を撃つシーンあたりから、もはや理解しようとしないことがいいのかなと思ったのがよかったのか・・・。映像が「逆行」というとかっこいいが、要は巻き戻し。どちらかといえば一般的にギャグ・お笑いの要素が入ってのシーンとして見ることがこれまでは多かったと思うが、この作品は大真面目に撮影している。自分自身との格闘や、カーチェイス(チェイスが正しい表現なのかわからないが)、ビル爆破シーンなどは順行と逆行の組み合わせといういままで見たことのない映像で度肝を抜かれ2時間半が短く感じた。ここまでぶっとんでいると、作品の味を噛みしめようとはならないかなー。あと、相変わらず水の象徴的な場面として風力発電プラントが出てきたが、それ自体にはたいして意味は感じられず、ただスケールの大きい場面を撮りたかっただけなのかなと。
jcross18さん [映画館(字幕)] 8点(2020-10-04 11:26:58)
7.《ネタバレ》 盛大なネタバレが入りますの未鑑賞の方は気を付けてください(個人的意見・感想です)

ノーラン監督の作品なので、あらゆる事象に対して、どういう意味なのか 考えながら観ていました。
が、それでもなお、
観客置いてけぼりのストーリー・身長が高すぎ、綺麗とは思えないヒロイン
そんなに派手でもないアクションに どこか違和感のあるアクション(後半、違和感の正体が判明したら感動の一言ですが)
と前半パート(約1時間)は退屈です。

しかし、後半の逆行パートに入った瞬間に全てが頭の中で繋がり、身震いするほど感動します。
相変わらずの時間概念の表現は素晴らしいです。
逆行する中で今までの順行シーンを遡っていくことになりますが、やっぱり なるほど と感動の嵐です。
後半1時間半はほんとにあっという間でした。

単純にタイムマシン的な 過去に戻るという概念は今までも数多くあれど
「逆行した時間の中を進む」という概念はまだそんなに無い中で、この完成度 素晴らしすぎます。

惜しいと思った点
・ヒロイン(好きな方には申し訳ない) 危うく世界崩壊の危機にも関わらず、肝心のラストは感情に負けてボスを射殺
・動機や設定がご都合主義
・逆行マシン と アルゴリズム の説明 はしょりすぎ 逆行マシン 多すぎ

要でもありますが、ロバート・パティンソン(ニール)の演技・存在が特に素晴らしいです。
冒頭とラストで命を助けられたのが相棒のニールだとわかるシーン
今回の一連の黒幕 兼 ニールの雇い主 が未来の主人公だとわかったシーン それまでのシーンを思い出したり
最後は主人公を庇って死ぬことになるのですが、本人はそれに気づいているのか や
また、そうなることが分かっている主人公が未来でニールにこの任務を授けるわけですが、その胸の内 等
主人公の演技も相まって 感動するシーンです。

相変わらず、セリフ一つ一つが全て伏線になっていて 全部回収しきっているのは凄すぎですが
(無知は最大の武器 は主人公の事だったり ニールとの初対面の時の会話だったり)
毎度のことで、全部が伏線になっているため、変に意識してどっかで使うのかなーとか勘ぐっちゃいます。 
いくつか匂わしといて、実は伏線じゃありませんでしたー 的なものを作ってほしいとも思ってしまいました。

是非スピンオフ作品を作ってほしい
ニール視点 や ラストの話で出てきた「別の結果」バージョン 等 絶対おもしろい
メメント66さん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-21 03:39:18)
6.《ネタバレ》 数式は単純なのに難解を極めるのがシェーン・カルース監督の『プライマー』とするなら、複雑な数式なのに何となく分かった気にさせるのが本作『テネット』という気がします。難解であっても絶妙なさじ加減で理解を促し、娯楽性を担保するのがのノーラン監督の流儀です(注『プライマー』も難解ですが傑作ですのでみんな観てね!)。とはいえ、そこは『インターステラー』『インセプション』『プレステージ』の監督さん。単純に「面白かったね」で終わらせられる代物ではなく、作品世界の底は計り知れません。また、これらの作品と比べても格段に敷居が高いのは間違いないでしょう。いや正確には敷居が高いというより、わざと解りづらく仕立てている気がします。省略が多く説明不足。台詞は言葉足らずです。これは観客に複数回の鑑賞を促すためではないかと。鑑賞2周目以降に少しずつ意味が分かる仕組みです。本来なら誉められた趣向ではありませんが、こと本作に限ってはこれ以上ない価値ある仕掛けと考えます。過去に鑑賞した自分と、これから2回目を観る自分で挟み撃ちをするのですから。観客もまた現実世界でテネットの世界を体験する仕立て。これぞ極上のエンターテイメントではありませんか。とは言いつつも、やや敷居を高くし過ぎた気がしないでもありません。ブブカでも躊躇する位。でもノーラン監督は信じていい監督です。チャレンジすれば必ずや飛び越えられように出来ているはずです。テネットとは、主義・信条のこと。本作もまた、世界の理を人で説くノーラン的人道主義の映画でした。いち個人が幸せを掴むことでさえ、莫大な労力と知恵、周りの人たちのサポートが必要であると本作は訴えている気がします。
目隠シストさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-20 13:27:56)
5.一言で言うならノーラン版007、あるいはミッション・インポッシブルと言っていい映画です
世界の危機に各国のスパイが結集して悪の組織の首領を倒すという、まさにスパイ映画の王道に充実なストーリーで、
このジャンルの映画が好きなら誰もが普通に楽しめるでしょう。

しかしそこは「ノーラン版」だけあって、人類を脅かすのは核ミサイルでも生物兵器でもなく、とある作用で物理法則を
ねじ曲げる新発明の装置となっていたりします。
この装置が使われた環境では、狂った物理法則の中でハチャメチャな戦いが繰り広げられていくことになります。
そのカオスな映像だけでも一見の価値があると言えるでしょう。
IMAX版の価値も非常に大きいため、選べるなら迷わずIMAX版にすべきですね。
映像面だけでなくサウンドもかなりのもので、ほぼ全編で客席がマッサージチェアになってくれます(笑)

深く考えると辻褄が合わない部分が色々ありますが、映画の冒頭で「考えるな、感じるんだ」と語られるので、
ここは某武道家に敬意を表しつつ素直にその通りにするのが良いかと思います。
どの層でも楽しめる作品ではありますが、設定が少々難解なため家族連れには向いていないかも知れません。
更に言えば、悪ボスがいわゆる「DV夫」なため、デートムービーにもあまり適していないかも?
くれいさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-20 09:01:53)(良:1票)
4.凄い。とにかく凄かった!でも意味はサッパリ分からなかった!
CGは極力排したとのことだがよくここまでの映像を作り上げたと感服させられた。
エンディングで隣に座っていた女性が号泣してて焦った。
そう、考える前にまずは何かを感じられれば良いのです。
天晴れノーラン!時間を見つけてまた観たい、またレビューしたいと思います。
Kの紅茶さん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 15:57:40)(笑:1票)
3.《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の最新作(脚本も)。ずっと楽しみにしていたので、初日に鑑賞。

ノーラン監督作品に一貫しているテーマは「時間」。「メメント」(2000年)では10分間しか記憶が持続しない男を、「インセプション」(2010年)では多層構造になった「夢」の世界における異なる時間軸を、「インターステラー」(2014年)では相対性理論に基づく宇宙旅行の時間経過を、「ダンケルク」(2017年)では陸海空それぞれの時間軸をそれぞれ描いてみせたが、今回の「TENET」では逆行する時間がテーマとなっている。


本作もタイムトラベル物の一種と言えるが、タイムトラベルを扱った映画は数多い。また日本人の大半が慣れ親しんでいる「ドラえもん」も広義のタイムトラベル物である。日本人がタイムトラベル物との親和性が高いのは、「ドラえもん」の功績に他ならない。
そして過去や未来を行き来するタイムトラベルに加えて、「逆行」という要素も取り入れたのが、本作の最大の「売り」となっている。

全くの予備知識なしに鑑賞したのだが、とても一度の鑑賞ではこの凝りに凝ったプロットを理解するのは困難である。
本作におけるタイムトラベルの大前提は、「未来には行けないが、過去には戻れる」ということと、時間の流れに「順行」と「逆行」があり、それがパラレルワールド的に存在することである。
時間の逆行については素粒子物理学を理論的なバックボーンにしているようだが、正直、アインシュタイン物理学に忠実であった「インターステラー」と比較するとかなりご都合主義的な設定である。
逆行の世界では時計の針が逆に進むのはわかるとしても、言葉が逆にならないのがおかしいと感じてしまった。またエントロピーの関係で冷熱が逆転するというのが意味不明。ま、この辺りはネタバレになりそうだから、観てのお楽しみとしておく。

ノーラン監督は「007」シリーズのファンであり、いつか「007」を撮りたいと公言しているが、本作は全体に「007」を強く意識しているのがわかる。

ケネス・ブラナー演じる敵のボス、アンドレイ・セイターはヘリポート付きの大型クルーザーを所有。いかにも「007」に出てくる悪役然としているし、その妻のキャット(エリザベス・デビッキ)もどこかボンドガール的である。エリザベス・デビッキは191cmの超長身。男女を問わず本作の登場人物で一番背が高い。その女神然とした浮世離れしたビジュアルもこの作品に華を添えている。
ちなみに主演のジョン・デヴィッド・ワシントンはあのデンゼル・ワシントンの息子。元はプロアメリカンフットボール選手だったが、俳優としても今回の大抜擢、なかなか頑張っている。

舞台はインドから北欧にかけてめまぐるしく変わる。世界を股にかけるという感覚も何となく「007」との近似性を感じる。オスロの空港におけるアクションは本作の最大の見せ場の一つ。巨大なボーイング747ジャンボ機が空港ターミナルに突っ込むのだが、その747は「本物」を使用しているそうだ。本作の製作費は2億2500万ドルという巨額さだが、それもわかる気がする。
その他のアクションシーンにも力が入っている。高速道路上でのカーバトルはそれ自体が見応えがあるが、そこに「逆行」という要素も入る。新境地を開いたな。
タイムマシンとは劇中では呼ばれていないが、要するに未来の世界ではタイムマシンが発明されていて、それにより未来から人や武器が送り込まれている。この、「未来から敵がやって来る」というのは「ターミネーター」に近いものがある。
150分の長尺だが、途中ダラけることもなく、一気に最後まで見せる。

本作は一度では理解が困難である。まずは予備知識なしで一度鑑賞して、その後、自分なりに調べてから二度目を観ると新たな気づきがたくさんあるだろう。というわけで近いうちにまた観に行きたいと思う。その時は是非IMAXにしたい。
キネマトさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 13:56:50)
2.《ネタバレ》 正直、コロナ収束までは完全自粛も已む無し、と腹は括っている。が、今作は別腹だ(文字通り死んでもIMAXで初日に観ると決めていた。モノのついでに『ミッドウェイ』まで観てしまったのは内緒)。

しかし、コレは……率直に、事前情報も無しに一回観ただけじゃどーにもならない映画に思えますですね。んでもって碌に理解もしてないのにレビューもクソも無いとも思うのだけど、とは言え今作、観客に理解とか納得とかキチンとさせてあげようという映画でないのも確かだろう。ならば、とりあえず初見での観たまま・感じたままを記しておくのも無意味ではないのかもと(だから近々に再見してなんか追記すると思います)。

ただ、話の大枠自体は割と単純、かつ結構「よくあるヤツ」に思える。世界を崩壊させかねない「アルゴリズム」。その悪用を企む敵と、それを防がんとする善玉の秘密組織(スパイ組織的なアレ)という。そこからの話の細かい展開の意味するトコロはほぼほぼ理解できなかった(特に主人公が「回転ドア」に入って以降はもう何がどーなってるのやら)のだが、率直に展開運びの全部が鮮やかにキレ好くキマッてるという訳でもない様にも思われたし(ラストなんか、かなり「アレッ」という感じで終わっちゃった様な気もする)、そこまで完成度高く内容の整合性が取れている訳でもない、という可能性も、実は大いにあるのではないか。

しかし、映像面の出来は正に圧巻だった。潤沢な製作費をひしひしと感じさせる、もはや今どき珍しいリアルにやっちゃった・つくっちゃった・建てちゃった各々のシーンも然ることながら、最大のコンセプトたる映像空間における部分的な「時間の逆行」をそこに被せていくCGのクオリティもこれも実写と中々区別のつかない超高品質ぶりで、150分の映像体験は確実に「今まで誰も観たことが無い」というユニークなクオリティを実現していた(ただこれは、チープでチンケなCGで塗り潰された様な『ミッドウェイ』に続けて今作を観た、ということが影響している可能性も捨て切れないが)。その他、ロケーション(風景)、小道具・乗り物、モブキャラに至るまでの各キャストの見映え&演技、更には肝心の個々のシーンの画づくりにせよ、どれを取っても全て監督が拘りに拘り抜いて(かつカネも惜しみなく使って贅沢に)つくり込んだ素晴らしい完成度であった。

結論、映像面の新規性・斬新さと、全体の(話の内容以外の)完成度の高さをもって、一旦のこの評価としたい。このうえ、話の内容の方の完成度が高いか低いかが判断可能になった時点で、±1というトコロだろうか。

※2020/10/18追記
2回目はIMAXレーザーGTにて。解説サイトを熟読して再見したら、おおよそ全ての場面で十分な理解が得られた様に思う。その意味では、高度なユニークさを備える難解さ、ではあったものの、いったん慣れればそこまで難解すぎるというワケでも無いし、整合性や理解するためのとっかかりは十分に用意された作品だと感じる。ただし、それでも逆行カーチェイス(特にアルゴリズムの動きの部分)と、主人公の腕の怪我の描写については、未だに若干の不可解さが残ったまま、である。

理解が追いついたことで再見時に印象に残ったのは、ニールの存在感である。特にラスト付近は彼の働きが(作戦行動上も、また作品のクライマックスとしても)最も肝心な部分であり、ここをイマイチ理解していなかった初見時とは異なり、終盤が気持ち的にも色々とだいぶん盛り上がって観終わることが出来た。2回目の方が確実に面白かったし、皆様もぜひ2回目を楽しみにしていただければと思います。

まあ、かなり細部までよく出来た話だとは思うが、同時に大枠はやはりシンプルな話だというコトも再度理解した。評点は据え置きで。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 01:23:55)
1.《ネタバレ》 。だのたっかわが事ういとい白面にらさとる観で上たっか分て全、し得納とどほるな、て観を画動説解の々数たれらげ上にebuTuoY、がだのたっかな来出解理く全はで見初。たっ行に観回2局結らかれあ

↑(逆行して来た私にレビュー冒頭の文を書かれてしまったようだ…。)

さてこの映画、解説動画などで語られていたが、結局の所は全て出来レースだと言うのが本質だろう。

逆行したりしてなんとかアルゴリズムを取り戻し、世界を救うというミッションが描かれている訳だが、この映画においては普通のタイムリープものと違い、過去を変えても未来は不変であり、全てが“織り込み済み“であるというのが最も重要なんだと思う。
つまり、この映画の“挟み撃ち作戦“は冒頭のオペラのシーンと同じタイムラインで行われている訳だから、その時点ではアルゴリズムは発動していなかったのは未来において分かっている訳だから、勝つ事を知っていてわざわざTENETはあの作戦に挑んでいる事になる。通りであまりやる気が感じられないというか淡々としていた訳だ。

カーチェイスのシーンにしても逆行した主人公は車の中にアルゴリズムの部品(この時点では何なのか知らない)があるのを確認して且つ横転する車だというのを知っていて現場に向かっているのである。謎。

それから、クライマックスのシーンにしても2回目に逆行してきたニールが居なければ鉄格子は開けられなかった訳で、先に来て後から行くみたいな。謎。

もはや鶏が先か卵が先かみたいになって考え始めると頭がパニックになって結局論理的な解は出せないと思うので、劇中語られるように「考えるな、感じろ!」というブルース・リー精神で観るのが正しいのだろう。

辻褄を合わせる為に過去に行ったり、回転扉の向かいの部屋に居る自分を見ながら回転扉に入るとか、若干決められた未来に引っ張られて動かされている感があって、そこは、「ドロステのはてで僕ら」という映画と同じだなと思ったので、そういう所がとても面白いように感じたのね。もし、未来に逆らったらどうなるんだろう?とか。
あと、全て分かった上で観るとニールが格好良すぎて死ぬ…。
とにかく、2回目以降の鑑賞の方が楽しめたので点数も少し上げておく。

ただ、やっぱり不満点としてはノーランによる全力で観客を置き去りにするスタイル。初見で理解するのは無理なのでもう少し分かりやすくして欲しかったのと、主人公とキャットがもっと深い関係になっていたらさらに盛り上がっただろうなぁと言う所。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-19 00:39:43)
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.20点
000.00%
100.00%
211.22%
333.66%
467.32%
51113.41%
62429.27%
72429.27%
81113.41%
922.44%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review4人
2 ストーリー評価 6.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review7人
4 音楽評価 6.85点 Review7人
5 感泣評価 2.00点 Review3人
chart

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
視覚効果賞 受賞 
美術賞 候補(ノミネート) 

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