8.《ネタバレ》 日常に溶け込んだ殺人鬼の恐ろしさが淡々と描かれるスラッシャーホラーの傑作。
殺人鬼のストーカー的な執念が伝わる。
殺人鬼の獲物を見つめる目線が無感情なまでに冷たい。
殺人鬼がそこにいたりいなかったりする不可解さ。
ただ殺人鬼であることの恐怖と、
そこに都市伝説的なものが微妙に加わることで独特の恐怖を生む。
その非人間的な異常性が冷静に淡々と(しかし容赦なく執拗に)描かれることでリアルな怖さが生まれる。
殺人鬼の仮面はあまりにも無表情でそれが象徴するのはまさに「死」である。
映画に出てくる殺人鬼の中で最も暗く冷たく不吉な存在感を放っている。
決してやり過ぎることのない演出が恐怖を生んだスラッシャーホラー史上最恐の傑作。