1.《ネタバレ》 モノクロの画面がアメリカ人の心象風景にマッチしていて、バンドデシネコミックみたいな味である。
子どもを描いた映画は楽しい。
本作は、感受性の高そうな少年と叔父さんの、楽しいお泊り会の様子を描いてる。
タイトルの「カモンカモン」は「先へ先へ」という意味である。
世の中、不安だらけの世界ではあるが、
確実に子どもたちは世に出てきている。
自信喪失の大人に対して、子どもたちの「さぁ未来へ行こう」という声の映画である。
何より、頼りなくても愛してくれる大人がいたら、
子どもは未来にはばたく。
子どもの予測不能な部分を
「我々は、母親に、社会や我々自身の最も厄介な重荷を押し付けている」という
ジャクリーンローズ氏の本からの引用文が心に響く。
大人には理解できなくても、彼らの個性は、希望なのである。