1.《ネタバレ》 かの名作『きっと、うまくいく』を大いに彷彿とさせる様な、非常に爽やかな青春ものドラマだったかとは思うのですが、これも実は似てる?と思うのが(内容に比すれば)主役三名の年齢にはちと違和感が在る…(調べると十年前とは言え全員四十絡みなのですよね…青春映画とゆーには少~し…)
しかし、その『きっと、うまくいく』よりは本作の方がまた少~しお気楽でリラクサブルなトコロとして、全編が明確な旅行映画として仕上がって居るコトなのでして(⇒所謂バチェラーパーティならぬバチェラー旅行、的な三人旅なのですよね)単純に風光明媚なスペインをノンビリ旅しながらナニしてゆくってダケでもかなり快適で映画としての面白みも十分だったと思うのですよね。加えて、インド映画らしく直接的な踊りは、無い…ケドも替りに思いっ切り「歌で半分語らせる」みたいなシーンがそれこそ5、6回は思いっ切り入ってたかな~という感じでもありまして、その辺もごく快適にノリノリで観てゆけたと思うのですよね。異論はまた有るかと思いますが、多分これも「長尺な方が=ダラダラしてる方がむしろ良い」ってちょっと珍しい方の映画だったかとも思いますよね。
とは言え、前半は少し(いやかなり)ダラダラと+結構しょーもないイタズラやイザコザもやらかしながら進行してゆくので、いくらナンでもチョイ冗長…なんて思ったりもしました、がソコでやっぱレイラが登場した辺りからはフツーに俄然面白くなっていったと思いますし、その辺からは同時に主役三人にしっかりと人生における軽からぬ悩みが在るってのも見えてきて⇒でオーラスに向けてはナンだカンだソイツ等が統一的なテーマとしてチャンと収束してカタが付いてゆく…みたいなトコロにも、個人的には十分に共感するコトが出来ましたよね。重ねて、少し長い映画ではあるのですが、諸々と決して悪くない出来だったと思いますので是非々々。こーいうシンプルにポジティブな人生観をひたすらに語る…なんてのって、今今の邦画だと中々やるにやれないよね…とも……