3.《ネタバレ》 あまり、見ることのできないフランスの一面を見ることができる作品です。ここには、我々が思い浮かべるいわゆる「フランス」は出てきません。黒人やアラブ人、ユダヤ人といった移民系の若者達のある1日の姿を通して、フランスの抱える闇の部分を映し出しています。そのエピソードのふしぶしに、彼らがおかれている立場というのが表現されています。一般のフランス人からはゴロツキ扱いされ、警察は完全に犯罪者予備軍としてしか見ていなかったり・・・・・
こういう重いテーマではありますが、非常にセンス良く作られているのはさすがフランスと いう感じですね。
スキンヘッドに銃口を向けるシーンからラストにかけての展開が圧巻でした。白黒の映像がリアルさを増幅させていて、非常に緊迫感がありました。(まあ、後味の悪い終わり方ではありましたが。)
オープニングの暴動シーンで流れるボブ・マーリーが非常にクールでした。