4.《ネタバレ》 ラストのもう一度ダメ押しで出てくるところまで含めて、このジャンルに求められる要素を
手堅く過不足なく詰め込んだ、全ての面で70点な感じのとても真面目な作りの映画だと思います。
あの「お約束」のために4800mの海底から海面まで途方も無い圧力差をものともせず顔を出した
本作のクリーチャーやザ・デプスの巨大シャコのサービス精神には本当に頭が下がります。
また、遺伝子実験の事故が生み出した人間を化物に変える薬物というアイデアは本作独自のものでしょう。
「エイリアン」も「遊星からの物体X」も、よく比較に挙がる「ザ・デプス」も異世界の怪物でした。
図らずも人間の遺伝子を人間自身の手で組み替えるという時代を先取りした話に触れているので
その結果誕生したクリーチャーの生体や特性についての設定をあと少しブラッシュアップすれば
ひょっとしたら大化けしたのではないかと思います。