69.北野映画は正直苦手だが本作は心に響くものがあった。すれ違いながらも結局は同じ場所に帰ってくる2人に青春とは違う、人生について考えさせられる。最後のシーン、セリフは日本映画史に残る傑作だと思う。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 8点(2017-08-28 11:43:42) |
68.《ネタバレ》 嫌いなんですよね この二人。 だけども好きになってしまう この作品。 巧いですよね この撮り方とその作り。 それでいてキッズ・リターンとは ラストシーンを目にした瞬間、タイトル付けに関して完璧で巧いなと唸らざるを得ない。 漫才師を目指した二人の部分はサラッと流し、喫茶店に通い続けた彼とその店のお姉さんの悲劇的成り行きもくどい状況説明なく坦々と流し、ヤクザ部分をメインとせずに適度に軽く切り上げ ボクシングに明け暮れる少年シンジの部分だけを全編通してきっちり丁寧に描いた事が 最後の爽快感へと繋がったのでしょうね 名作と言われて不思議の無い名作。ただ、皆が言われる感動というのとは自分ちょっと違うと思う。感動など出来ませんよ ヤクザの絡む話に感動などしない。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-01-11 23:52:26) (良:1票) |
67.なんとも余韻が残る作品で、観客のあらゆる年代層によって違ったいろんな思いが残りそうな作品。自分の人生に思いをはせて、かなわなかった夢を持つ人にとってはなんともせつない映画だった。少し客に受けようを媚びた感がしないでもないが、高評価を受けて当然の作品。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-05-06 16:48:10) |
66.《ネタバレ》 ワタシの知り合いにボクシングをやってたやつがいて、最初は友達のおまけで行っただけなのに、結局友達はすぐやめてそいつはアマのチャンピオンになったやつがいるんです。この映画をみて思い出しました。案外、才能のきっかけはそんなものかもしんないね。北野監督の世界観と配役と音楽とがとーってもうまく作用していて良かったです。最後の場面が北野監督らしくて最高だね!タイトルもお見事でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-01 08:59:58) |
65.《ネタバレ》 誰だって何かしら夢に挫折してるんじゃないかな、最後のマサルのセリフが効いた。破滅型じゃない北野映画。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-04 22:31:10) |
64.《ネタバレ》 日本人の平均寿命の半分以上を生きて来て、 結構ダメダメな人生を送っている私ですが、 まだ始まっちゃいないですかね? 『バカヤロ~、まだ始まっちゃいねぇ~よ』って心から言ってくれる同年代の人を求めている今日この頃です。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-05-30 14:52:42) (良:1票) |
63.なんでこう青春って傷つくんだろう愚かなんだろう、社会って容赦ないんだろう。でも絶望からは遠いラストに胸がぎゅーっとなった。うん、とりあえずカラダが元気ならまあいいじゃないか。みんなまだまだこれからだ。 【tottoko】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-04-17 15:14:57) |
62.人から教えられること、てなかなか響かないことの方が多い。考えて、経験して、成功したかと思えば失敗して、また考えて…。何度も何度も繰り返して、やっと自分の血肉になる。 だからな、一回堕ちたからってそこで止まるんじゃねえぞ。特別な奴なんて滅多に居るもんじゃないんだ。器用も不器用も、強い奴も弱い奴も、頭良い奴も馬鹿な奴も、みんなみんな同じだ。お前らなんてまだまだ世間知らずのガキじゃねぇか。どっちかっつったら特別なほうだよ。終わりなんかねぇ!自分で「自分」を諦めんな! モラトリアム期限切れ間近の私は、この映画に叱咤激励を貰いました。 【ベッカー】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-30 17:03:50) |
61.タイトル通り。子供達が戻ってきます。安藤政信が初々しくていい。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-30 21:53:09) |
60.北野映画の中では菊次郎の夏か、キッズリターンズが好きですね。 やはりラストの自転車のシーンのセリフのやり取りが良かったです。 【バニーボーイ】さん [レーザーディスク(邦画)] 8点(2010-02-28 14:52:04) |
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59.《ネタバレ》 北野武映画に出てくる登場人物の発する澱みが自分とは妙に相性が良い。そして彼は、男の孤独というものを描くのがうまい。しかも孤独の色を、黒じゃなくてブルーに染める。それが心地よい。この映画の主人公二人の少年は、多くの時間を供に行動し、心から打ち解けているようにも見えるが、どこかしら緊張がみなぎりお互いに踏み越えない一線がある。それは陳腐な言葉でいえば「男は黙して語らず」というものなんだけど、決して心を許さない訳ではなく、ただ寡黙なだけだ。青春映画でありがちな、家庭環境や生い立ちは全く描かれないし、昨今のTVドラマで語られる「俺達仲間じゃねーのかよ。仲間だろ」的な、過度のベタツキも全くない。全編にかけてこんなにも胸がヒリヒリするのは、青春時代に誰もが経験する成長と堕落、そして慢心と羞恥心を、これでもかというくらいに丹念に見せ付けられるからだ。しかしそれだけじゃなく、孤独を癒す手段を、悩みを打ち明けたり語ったりしないからだと思う。それどころか、いつも強がって誤魔化してみせる。それがたまらなく切ない。この映画は、少年の中にも潜む、男は心のすみっこでいつも孤独であるということを突きつけてくる。そういう意味で、まさに男の映画なんだと思う。というよりも、北野武自身の映画なのかもしれない。ところで、印象に残ったシーンは、冒頭に出てくる校庭での自転車の二人乗り。二人は互いに向き合っていて、ふらふらとハンドルが揺れる。青春を謳歌する二人の少年に相応しく、危うく、そして心許ない円の軌道を描く。一転してラストシーンでは、校庭に帰ってきて、しっかりと前を見据え自転車に跨っている。しっかりとした円を描く。青春映画のシャレードとして素晴らしい表現だと思う。 【Nujabest】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-30 06:33:18) (良:2票) |
58.誰でもふとしたきっかけで自分の才能を知り、未来にキラキラした未知の希望を抱くものだと思います。でも一方で誰にも弱点はあり、その弱点はいつになっても自分の前に現実として厳然と立ちはだかる。主人公たちのそんな体験を群像劇のように描いてあるところが面白かったです。ストーリーは淡々としてるものの監督の感性は話を通してストレートに伝わってきます。そこに北野ブルーの映像と久石穣の音楽が加わればもう映画として鉄板でしょう。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-14 12:15:26) |
57.《ネタバレ》 金子賢と安藤政信の演技が思いのほか凄く良かった。 ラストシーンには、救いも感じられるが、 何だかんだ純粋なふたりは、汚く厳しい大人の世界に結果的に染まることが出来ず、 かといってマジメにも生きられない中途半端な存在で、 マサルの「まだ何も始まってねぇじゃねえか」という言葉が、校庭に空しく響くような、そんな切なさを感じた。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-19 18:26:55) |
56.《ネタバレ》 変に成功するより、ふとしたことから落ちていく方がリアリティがあって良い。青春モノだからこそのラストの救いもこの映画には映える。周りにいる変な大人のモロ師岡の不気味な存在感が凄い。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-12 14:38:56) |
55.《ネタバレ》 凄くシナリオがいいですよね。人生というもののある種の真実を端的に描いてる。よく、人が成功するにはその人のがんばりだとか、あるいは才能が大事だなどと言われますが、実はそれと同等、あるいはそれ以上に大事なのは「出会い」なんですよね。この「出会い」の善し悪しによって、人はいくらでものし上がるチャンスがあるし、いくらでも堕落する可能性がある。マーくんはあのラーメン屋でヤクザに出会わなかったら、彼はあの道に入る事はなかった。あのヤクザで親分に気に入られなかったら、彼は上にのしあがることは出来なかったし、若頭に嫌われていたが故に、結局落とされる事になる。シンジはマーくんのかつあげに付き合っていなかったらボクシングの道に入って才能を開花することはなかったし、そのジムのハヤシと付き合う事で結局その才能をフイにしてしまう。漫才師を目指した彼らもそうだし、ラブレターを書いていた彼もそう。全ての人々は、「出会い」によって左右されてる。北野武という人間だって、彼がビートきよしと出会ってなかったら世に出ることはなかっただろうし、深作欣二と出会ってなかったら映画監督としての彼の存在もなかったかもしれない。何がどう転ぶかわからない。北野監督は自分のこれまでの生き様や経験というのを、そのままシナリオに詰め込んで活かしてるんだと思う。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-17 00:29:21) (良:3票) |
54.現実の厳しさがうまく描かれています。そしてあのラストシーン。明るい未来が見えなくても、それでも生きろってことだろうなあ。ところどころ笑えるところがあるのも良。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-13 23:58:23) |
53.《ネタバレ》 ボクシングセンスのあるシンジが、先輩ハヤシとの付き合いで段々落ちこぼれて行く様が見ていて痛ましかった。 純粋がゆえ一心不乱に練習し上達してゆく反面、社会的な未熟さゆえ立場の上の人の意見を素直に受け入れてしまう・・・。 こういう風に若い才能が摘まれてゆくんですね。 【kapoera】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-14 09:02:24) |
52.挫折?失敗?そんなの誰もが経験している。そんな時、心の中ではラストの言葉をつぶやいている。そしてあのテーマソングが鳴り響く。決して若くはない自分でも共感できる作品でした。(43歳) 【カスミン】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-19 17:24:28) |
【なますて】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-07-25 12:59:57) |
50.ぼくはいわゆる真面目な優等生タイプであるし、不良やチンピラ、ヤクザなどに共感できるところなど微塵もない。でもこの作品の主人公は、何というか分かる。…分かるっていうことは、どこかに共感してるのか!? うーむ。男が(女のことはわからない)ある時期に通過する一瞬を見事に切り取った傑作だと思う。正直ビートたけしを色物と思ってました。すみません。 【すらりん】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-26 00:05:51) |