5.テンポ良く、シナリオも非常に練りこまれていて、何より京マチ子の絶妙の演技、表情、仕草が軽快なテンポと完全にシンクロして、最初から最後まで画面に釘付け。今まで見た日本映画で最高のサスペンスコメディーかもしれない。サスペンスに必要な論理的展開と、コメディーに必要な有り得ない行動とを、これほどうまくバランスさせるのは至難の業のように思う。かなり複雑なストーリーなのに、スピード感あふれるテンポで見せつつ、コメディータッチのドタバタを入れつつ、破綻することなくしっかり伝わって来て、突飛なシナリオをスピードだけ押し通してしまうようなハチャメチャコメディになっていないのがお見事。白黒のスタンダードサイズだし、題名も地味だけど、日本映画侮りがたし。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-26 01:50:10) |
4.《ネタバレ》 話の面白さはもちろんの事、音楽やテンポの上げ下げなどおそろしくメリハリが効いている作りで、完全に時間を忘れて没頭しました。「ちょ、ちょっと、そこダメでしょ、ダウト!」と突っ込みを入れたい箇所もところどころありましたが、早口でまくしたてる京マチ子に全てかき消された様な気がします。女性が強くなって久しいですが、彼女の強さや根性は現代女性とはまた一味違った魅力で惹きつけられました。体型も含め決してスマートでないところが新鮮に感じたんでしょう。話は中盤以降、失速しそうでしたが、紙キレ集めというロールプレイング要素や、逆に嵌めてやろうと奮闘する姿などが面白く、最後までテンションが下がる事はありませんでした。とても面白い映画でした。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-03-03 19:02:55) |
3.赤線地帯でもそうだったが、京マチ子がセリフの中でしれっと言うアドリブ(たぶん)がたまらなくおもしろい。コミカルでキュートでグラマラス。なんて魅力的なんだ。もちろん物語の面白さもあるけど終始、京マチ子の軽快で小憎たらしい演技に圧倒されました。そんな彼女について少し調べました。80を超え、もう隠居かなと思っていたら、なんのなんの去年は京都南座の舞台で主演されてるではないですか。今年はお休みのようだが行きたかったなぁ。ここならすぐに行けるのに・・。これから南座は要チェックです。そして更に驚いたのは、この歳まで彼女は独身を通したらしいのですよ。信じられません。しかも現在も演技されている。この銀幕のヒロインが現役のうちに是非、その演技を目に焼き付けたい。若尾文子といい香川京子といい、この時代のヒロインたちは今も尚、本当に元気で美しいです。 【カリプソ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-25 01:40:20) |
2.あまりシリアスにならないところがなんとなくビリー・ワイルダーを思わせてくれました。面白かったです。 【maemae】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-10-29 19:20:43) |
1.またしても面白い映画、見つけ!この映画、面白いです。タイトルは穴ですけど、穴てよりワナて感じの作品で、人が人を陥れる様子をテンポよく描いていて面白い! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-08 22:52:38) |