7.《ネタバレ》 ジャン=ピエール・レオっていうのに驚き、もっと驚いたのはクラッシュのジョー・ストラマーの登場です。いや~ほんとにびっくり仰天で私にとってはとんでもないサプライズでした。
そして舞台はイギリスで言葉は英語でイギリス在住の死にたかったフランス人なんですね、雰囲気といい花売りとかいったい年代はいつなのかと不思議でもあるんですが、花売りのマドンナとか自殺を試みる人とか「街の灯」を思い出し、花売りのマーガレットはヒッチコックの映画に出て来る主人公と恋に落ちる
ワケあり女みたいだし、いろいろと思い出しました。
いちばん笑ったのは「フレンチ・バーガー」何がフレンチなのかと思えば、その店の主人はなんとセルジュ・レジアニでして、フランスを代表する俳優二人のバーガー屋だからフレンチなんですかね、笑いました。いつもダークスーツのアンリがサングラスをかけたら一気にフィルム・ノワールを醸し出すとこもいいです。イギリスが舞台のフィルム・ノワール的なブラックコメディですかね。
このフランスの名優二人をロンドンの酷い背景の中で撮影したのか。。。とにかく最初から最後まで皮肉満載と感じる映画でした。
プレスリーの肖像画が飾ってある店で軽快に歌うジョー・ストラマー、彼は先天性の心臓疾患を抱えていたらしく50歳で亡くなっている。本人はそれを知っていたのかどうかはわからないんですが、死にたい、死にたくない、死が迫っているという登場人物の映画にジョー・ストラマーが出演してることが、今だから言えることだけどなんだかズキンときてしまいました。