1.公開当時かなりヒットした作品です。これはズバリ女性向き映画。つうか、バーブラは女性観客のためにがんばっているようなアクトレスだと私は思うデス。まーたとえばスタローンが男性向きアクターなのと似たようなもんじゃないっしょか? 男性に「見なさんな」とは申しませんが、わるいけど合うわけないっしょ、と思いますわ。主人公は、実在した女優ファニー・ブライス。失敗ばかりしていた踊り子がやがてエンタテイナーとして華やかなスターになっていく、けれど恋愛は無器用でいじらしい、というストーリーは、まさにバーブラにピッタリで、以後、お得意の役柄になっていったわけです。彼女の歌のうまさはもちろん素晴らしいですが、この作品ではファニーの人間像に共感した女性は私ばかりではなかったはず。相手役になった、ニヤケ顔のオマー・シャリフは、わるいけどまー添え物っす。私の好きなタイプじゃないけど、この映画では出過ぎず、ちゃんとバーブラを盛り立ててたから、合格です。