アメリカン・ヒストリーXのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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アメリカン・ヒストリーX

[アメリカンヒストリーエックス]
American History X
1998年上映時間:119分
平均点:7.79 / 10(Review 320人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-02-19)
ドラマ犯罪ものバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-06-02)【Olias】さん
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監督トニー・ケイ
キャストエドワード・ノートン(男優)デレク
エドワード・ファーロング(男優)ダニー
ビヴァリー・ダンジェロ(女優)ドリス
エリオット・グールド(男優)マーリー
ステイシー・キーチ(男優)キャメロン・アレクサンダー
ウィリアム・ラス(男優)デニス
ポール・ル・マット(男優)マクマホン
ジム・ノートン〔男優・1938年生〕(男優)ランディ
イーサン・サプリー(男優)
家中宏デレク(日本語吹き替え版)
浪川大輔ダニー(日本語吹き替え版)
有本欽隆マーリー/キャメロン・アレクサンダー(日本語吹き替え版)
津田英三デニス(日本語吹き替え版)
池田勝(日本語吹き替え版)
亀井芳子(日本語吹き替え版)
二又一成(日本語吹き替え版)
緒方文興(日本語吹き替え版)
脚本デヴィッド・マッケンナ
音楽アン・ダッドリー
撮影トニー・ケイ
製作デヴィッド・マッケンナ(共同製作)
製作総指揮スティーヴ・ティッシュ
ローレンス・ターマン
マイケル・デ・ルカ(共同製作総指揮)
ブライアン・ウィッテン(共同製作総指揮)
配給日本ヘラルド
特殊メイクマシュー・W・マングル
編集アラン・ヘイム
ジェリー・グリーンバーグ
スタントジミー・オルテガ
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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85.《ネタバレ》 “American History X”『アメリカ史のX』。スウィーニー校長が落第寸前のダニーに課そうとした授業のタイトルです。ミスターXとかのX、つまり謎の人物Xです。この授業を通じて、ダニー個人のアメリカ史のXを解き明かしてみよう。という時事問題の討論授業で、最初の宿題が『兄弟』についてのレポートでした。兄デレクが起こした殺人事件が、ダニーや家族にどんな影響を与えたかをまとめる。というものでした。

ビンヤード兄弟の置かれた環境は、アメリカの下層市民の縮図のようです。彼らに影響を与える大人は3人。黒人スウィーニーは人種差別と真正面から戦う。白人キャメロンは裏でギャングを牛耳り、決して表には出ない。そしてユダヤ人のマーレー先生は母ドリスと付き合っていた時もあり、今はダニーの担任。
今まで最下層だった黒人の人権が確立すると、白人の中でも下層市民の立場が危うくなります。だから白人至上主義にすがるのは簡単な自己防衛手段で、キャメロンにとって好都合です。父親が亡くなり、社会的立場がより弱くなると、汚いユダヤ人が白人の家庭にまで潜り込んできます。マーレー先生にそんな気は無かったでしょうけど、兄弟には納得行くシンプルな答えでした。

刑務所の中の恐ろしい出来事。予想もしなかった救いの手。あんな経験をしないと人は変われないのか。一番近い弟だけに、デレクの考えに理解を示すダニー。やっと芽生えた希望が、あんなにも簡単に消える銃社会アメリカの奥深い闇。
この映画のおよそ9年後にアメリカで黒人の大統領が誕生し、更におよそ8年後、移民を受け入れない白人の大統領が誕生しました。そして昨日のトランプ氏有罪判決。アメリカ史のXは、未だXのままのようです。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2024-06-01 23:00:52)
84.《ネタバレ》 恐ろしく重いテーマで、考えさせられることの多い作品でした。28年も前の映画なのに、まるで現在のアメリカ合衆国の社会状況が描かれている感すらあります。これは米国社会が進歩していないのではなく、白人至上主義が実は建国以来綿々と引き継がれている裏の国是というか宿痾だからなんでしょう、残念ながら形を変えようとも今後も続いていくだろうと思います。考えてみればナチス・ドイツや南アフリカのアパルトヘイト政策が誕生する20世紀中盤までは、米国が世界最悪の人種差別国家だったんですからねえ。 言うまでもなくエドワード・ノートンの演技は、彼の今までのフィルモグラフィ中で最高の演技であると確信いたします。いつもは知的な優男チックなキャラを演じている彼が、タトゥーだらけの暴力的なスキンヘッド男を演じていることことからして驚き。でもやっぱり刑務所のヤカラみたいな囚人たちと較べると、線の細さを感じてしまうのは止むを得ないところでしょう。だけど彼の演技の真骨頂はネオナチ集団をアジる弁舌の凄い切れ味、こりゃあちょっとおつむの弱い輩なら簡単に洗脳されるのはムリ無いかもという説得力です。また出所後の髪を伸ばしたいつものノートン・キャラとの演じ分けも見事です。 脚本も秀逸で、ノートンに係る二人の教師の対比も印象深いところです。エリオット・グールドが演じるユダヤ系の教師にはやはりあのネオナチ思想を持つ人間は受け入れることが出来なかったけど、黒人の校長には白人vs有色人種という対立構造を何とかしたいという思いで彼を受け入れていこうという姿勢が見えます。もっとも利用というかノートンのまだ持っているカリスマ性を頼りに説得させて抗争を鎮めようとするのが本音だったかもしれませんが。「いや、君が蒔いたタネだ 逃げてるだけじゃ本当の平和は来ないぞ」と迫るこの校長は、本当はノートンを許していないのかもしれません。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-03-22 23:30:30)
83.《ネタバレ》  いい脚本だと思います。全体を通してドラマの割り振りのバランスも良く、最後デレクが説得を要請されるところで、彼が死ぬのかなと予想しましたが、うまく裏切られ良かったと思います。白人至上主義者集団の姿はカリカチュアしていると思いますが、デレクのように個人的な悲惨な体験と知性がある人間はあのように上に立って指導もできますが、大部分は負け犬の己のダメさを他人に転嫁しているアホタレどもとして描いているのがグーです。デレクが刑務所で友人となるリネン係の黒人のように自分をアホだと言いながら地に足がついている人間が結局は賢いのです。大体苦労知らずのボンクラは抽象観念に酔いしれますが、真の賢者は辛酸をなめつくすことで具体と因果・連関が現実のすべてであることを知るのです。そして人をコンバートするのはそういう苦労を知った者が見せる他者に対するやさしさなのです。デレクは彼から自分の行き過ぎた主義が間違いであること、そして人間としての高潔さの一端を垣間見たのだと思います。また、デレクの父親の回想シーンを通しても洗脳が容易に行われる怖さというのも考えさせられました。環境に左右されずに偏らない主義を抱くのは中々難しいものである、としっかり釘を刺す脚本、憎いです。
もちろんエドワード・ノートンの演技が素晴らしいのは言うまでもないですが、やっぱり彼は知性を持った役が似合いますね。本当なかなかアカデミー賞がとれないですね。第二のアル・パチーノか?
エリア加算さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-06-20 23:53:44)
82.深く考えさせられる作品。
へまちさん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-04 18:53:00)
81.《ネタバレ》 アメリカこえーーーーーーーー!!

いろいろこえーけど、
デレクに彼女が
「抱いて♡」って言った5分後に
「撃っちまえ!」は
こえーーーーーーーー!!
ゆにおさん [インターネット(字幕)] 8点(2017-09-25 00:10:05)
80.《ネタバレ》 ずっと前からこの映画はレンタルショップでパッケージを観ていましたが、タイトルがいかにもという感じで手を出していませんでした。このたびここのレビューの高評価とレビュー数の多さからレンタルしてみました。すごい映画だなって思いました。映画を観始めた際は、デレクが刑務所出所後にさらに狂気に走るもんだとばかり思っていましたが、デレクの刑務所前と後の考えが180度変わる演技振りに見入ってしまいました。刑務所入所前のグループとの深いしがらみと中々決別できない苦悩と、兄を慕っていたがために弟にも影響を与えてしまった人種に対する考え方を何とか方向転換させようとする姿が印象的です。脇役を固める出演者も好演です。デレクの恋人役の偏った考え方の演じ方も怖いぐらいで、そして他の人の言うように刑務所内の黒人のダチがとても良いです。この黒人が刑期を終えて出所しデレクと再会するというシーンを観てみたかったなと思いますが、物語の中の現実世界ではそれを許さない結末となりました。
珈琲時間さん [DVD(字幕)] 8点(2016-10-13 08:24:10)
79.《ネタバレ》 迫力あるシーンが最初から続いて、あっという間に終わっちゃいました。主演エドワード・ノートン、ムショ前の狂気とムショ後の柔らかいナイスガイ、メチャカッコいい俳優です。しかし、アメリカのムショは相変わらず恐い。
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 8点(2016-05-03 22:21:58)
78.《ネタバレ》 ま・さ・に・エドワード・ノートンの映画。キレッキレの圧巻の演技でした。エドワードつながりじゃないけど、ファーロング君も良かった(そう、彼はあのジョン君です。どっかで見たことあんなーとか思いながら実は分かりませんでしたw)。ちょっと実は敬遠してたんですが観て良かった。エドワード・ノートンかっこいいなぁ~~正直憧れます(あんな風になりたい、無理だww)
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-09 21:01:34)
77.《ネタバレ》 映画自体もちろん素晴らしいですが、とにかくエドワード・ノートンがカッコ良すぎる。手を挙げて振り向いた時のあの表情!狂気に満ちたデレクと出所後の更生したデレクを見事に演じ分けていました。彼だけでも見る価値ありです。弟役のエドワード・ファーロングもすごく良かったし、良い映画見たなって感じ。
あと刑務所にいた黒人が最高にいいヤツで面白かった。友達になりたい(笑)
素晴らしき哉、映画!さん [映画館(字幕)] 8点(2015-05-10 21:44:27)
76.《ネタバレ》 また素晴らしい作品に出合った。「人に影響を及ぼすのは常に人である」。そんな内容だ。本作で描かれるのは白人至上主義、人種差別問題であるが、それ自体は表面であり、本質はもっと深いところ、人の深層だ、と言っているように感じた。
 現代日本でも、デレクやダニーのような人は身近にいる。主張が正しいとか正しくないとかそういうことではなく、「自分が絶対的に正しい」と信じて突き進む人。この場合問題なのは本人の中では理屈が成り立ってしまっていることと、それ故に方向転換が非常に効き辛いということだ。故に、発想は「周りが間違っている」であり、そこから自力だけでベクトルを移すのは容易ではない。とすると、つまるところ、自分もデレクやダニーと同じということを否定しきれない。デレクの場合は刑務所という強制力によってベクトルをずらすことに成功したけれど、特殊事例だ。つまり、逆に大多数の人はそれに気付けないことになる・・・。
 ラストシーンで黒人が白人を射殺する描写は、いわゆる「黒人だって同じ人間なんだ」「人類皆友達なんだ」という、ありがちなある意味上から目線なテーマを退けている。黒人かどうかなど関係なく、結局重要なのは「人との相互作用による変化だ」と言っているように思える。まあ相互作用による良変化の結果行き着く先は、「人類皆友達」なのかもしれないけど。とにかく、シーツのシーンに集約されるように、荒っぽく(本作でいう「怒り」)だけじゃなく柔らかさをもって接しよ、というのがこの映画の主張なのだと思う。
 本作では、白人主義や人種差別という、「潜在的自分主義」が最も顕著に表面化される(映像化し易い)イベントを描き、同時に人が人に影響を及ぼす過程を綿密に描くことで、入り込みやすく、考えさせられる作品に仕上がっていると思う。時にプライドを捨てて、納得できなくても他人の意見に耳を貸すこと。わかっていても、これが中々に難しいんですよね。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-07 03:24:36)
75.《ネタバレ》 てっきりネオナチの兄に影響を受けた弟のほうが主役かと思ったが、兄デレク(エドワード・ノートン)がメインだった。
刑務所での体験が兄の価値観をひっくり返した。黒人校長の「憎しみは君を幸せにしたか?」という言葉が突き刺さる。
が、デレク刑務所で同じクリーニング係の黒人と打ち解けていく様は微笑ましい。ただ、その黒人がデレクをどのようにして他の黒人たちから守ったかを、少しは描いてほしかった。

ラストが衝撃的。兄が殺されると思わせるような伏線を張っておいて、弟のほうが殺されてしまうので意表をつかれた。
その時に流れる弟のナレーションが、やっぱりきれいごとに響いてきてしまう。理想はそうであっても、悲劇的な結末が示すように、そんなに簡単にはいかないのだろう。
この作品には、人種のるつぼである現代アメリカの抱える問題が横たわっている。人種差別する側にも言い分があり、それがあながち全部否定しきれないところに、根の深いものを感じる。

移民問題でヨーロッパの治安が悪化したのは事実だし、アメリカでのトランプ政権誕生にも不法入国や移民に対する多くの人の不満が作用した。
日本にも声高に差別を激しく糾弾している側が、偏った思想で逆差別を助長しているケースだってある。
「憎しみは君を幸せにしたか?」問題の解消に特効薬はなく、この言葉に立ち返るしかなさそうだ。
ただ、ラストのように家族が殺されても憎しみを抑えられることができるのか。せめて犯罪を憎んで容赦なく厳罰を与えることができれば。
時間をおいた今また見てもいろいろ考えさせられる映画だった。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 8点(2012-12-06 17:45:04)
74.《ネタバレ》 「ケンカの後のセックスは最高だ」って話をきっかけに白人至上主義のデレクが刑務所で同じ仕事場に入った黒人と仲良くなっていくシーンが印象的です。あの件は観てるこっちも笑うwデレクの考えが変わっていく様をあんな短い刑務所の回想シーンであそこまで描ければ十分かと。些細な事で十分なんですよ。あれ以上やったら押し付けがましくなっちゃう。 EDは因果応報ってことなんだろうけど、それにしてもあんまりだ。兄貴の方がずっと死ぬかと思って後半観てました。でもだからこそ人種差別というテーマが生きてくるのかな。 それと何と言ってもエドワード・ノートンの存在が光ってます。これエドワード・ノートンじゃなかったらもう少し世間の評価低いかもしれない、ってレベル。あの筋肉は観ていて飽きないです。 2時間で上手に纏めたとは思うけど、ただ差別問題というテーマを本当に描いただけでそこまで心にグッと来るものはなかったです。ここは期待しすぎたのかな?うん百年も続くアメリカの問題に日本人がおいそれと口出しは出来ませんよ。いい作品だとは思います。映画好きなら1度ぐらい観ておきたい。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-20 06:37:52)
73.アメリカの抱える根源的な人種問題を正面から描いた名作。過激なシーンも、こういうテーマがあってはじめて意義が出てくることを思い知らされた。
j-hitchさん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:49:11)
72.《ネタバレ》 「アメリカンヒストリーX」それは人種差別(黒人)の歴史のことで、200年以上も続く歴史の積み重ねを2時間(上映時間)で語るには、やはり衝撃的なラストーシーンが用意されていたのは必然なのでしょう。この映画のテーマを「贖罪・救い・祈り」と感じるのか、それとも「後悔・絶望・憎悪」と感じるのか・・・。それは最後の弟のメッセージ(ヒストリーXを主題とした論文の最終章)をどう感じ、受け止めるかによると思う。自分は「時間的な流れからすると、衝撃的なラストの前に論文ができあがっているのだから、先に弟のメッセージを流すこともあり」だと思ったけれど、「絶望的なラストが先に来て、兄がこれまでの生き方を後悔し神に祈りながら号泣した後、弟のメッセージが流れた」のだから、やはりこの作品は「人種差別をなくすこととを罪深い人間が祈り、願う」ことがテーマだと感じた。そのように思わなければとても辛い作品であることも事実で、既に観てから一週間たつけれど未だにこの映画の衝撃から離れられない。
たくみさん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-27 13:25:49)
71.《ネタバレ》 コテコテの白人至上主義の兄ちゃんが、刑務所に入り少しづつ気持ちが変わっていく過程が圧巻。弟くんが素直なのがかわいい。
わさびさん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-24 01:15:41)
70.《ネタバレ》 とにかくエドワード・ノートンの演技が圧巻。デ・ニーロの後継は彼しかいないと思った。服役前と出所後ではまるで別人。撫で肩でひ弱なイメージのノートンが、筋肉ムキムキの白人至上主義者になり切っているところが凄い。暴力が暴力を生むという終わりのない憎しみの連鎖に、「アメリカの悲劇」が垣間見える。弟役のエドワード・ファーロングが、女の子みたいに綺麗な睫毛をしているのが印象的。あのラストは確かに衝撃的だ。
フライボーイさん [DVD(吹替)] 8点(2008-11-30 00:31:33)
69.《ネタバレ》 こういう差別からなる哀れな結末・・個人的には好きですね。ワルを演じるエドワードノートンが何よりもカッコいい。
mighty guardさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-15 23:04:03)
68.《ネタバレ》 結構なもんでした。私は「人種問題」の映画というよりも「後悔」の映画だなぁ、と思いました。「後悔」というプロットが先にあって、その後に「人種問題」というのが乗っかった印象がありました。それは、「人種問題」への切り込み方が少しステレオタイプからかな、と。たぶん、差別される側の映画はあったけど、その逆はなかったから、それでいこうか、という意気込みでしょうが、やはり差別する側。やや甘い。そこを「後悔」というプロットで包み込ませて、いいドラマの感じにしているという………観賞後、なんかこんな映画あったよなぁと考えてました。ずっと、考えて、あ、イージーライダーだと思ったのです。同じ「後悔」から「悲劇」へのパターンの映画ですね。
K-Youngさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-15 21:15:54)
67.《ネタバレ》 観ていて「アメリカンビューティー」を思い出しました(特にラストシーン)。この後、デレクはどうしたのでしょうか…。それを考えるととても強い虚無感に襲われる。「怒りは君を幸せにしたか?」という先生の言葉がとても印象的です。刑務所に入る前は、僕の知らない人でしたが、出てきたら僕の知っているE・ノートンに戻っていましたw
グングニルさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-17 20:25:42)
66.《ネタバレ》 まず、エドワード・ノートンが凄い。あの存在感は他を圧倒していた。そして、内容は人種差別と言う重たいもの。バッドエンドだが、結局この映画なんかでも人種問題は解決できないが、何かのきっかけ作りになれば、と言う製作側の紳士な意図が伺える。ただ刑務所内でのエピソードがかなりありきたりだし、あんだけ黒人嫌いしていたデレクが差別に反対するのかはもっと説明を入れるべきでこれでは観客を置いてけぼりだと思う。白人が黒人を嫌うのは親から子、大人から子に洗脳されることから始まるのは父親とのエピソードを見ればよくわかる。しかし、実際のところ人種差別の根は分からない。もしかしたら黒人が黒人だからとか言う理由かもしれない。そういう風に嫌いあって出てくる怒りが争いや殺人の引き金となるのだが、「怒りがお前を幸せにしてくれたか」と言ってたように、ただ憎しみ合うだけでは解決できない問題なのだ。だから、そういう風に仕向けるように種を巻いたデレクは自分で解決しようとしなければならない。しかし、事の大きさに負けて逃げてしまった結果、弟を殺されてしまう。これはデレクの自業自得だが、自分でまいた種は自分で摘め、と言う監督のメッセージかもしれない。そして、冒頭とエンディングで映される「海」が全ての人間が生まれた場所であること暗示しているのも頷ける。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-17 23:51:41)
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【点数情報】

Review人数 320人
平均点数 7.79点
010.31%
100.00%
210.31%
351.56%
482.50%
5123.75%
63210.00%
75717.81%
88526.56%
97623.75%
104313.44%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.44点 Review9人
2 ストーリー評価 7.43点 Review16人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review15人
4 音楽評価 5.90点 Review10人
5 感泣評価 7.00点 Review10人
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【アカデミー賞 情報】

1998年 71回
主演男優賞エドワード・ノートン候補(ノミネート) 

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