9.《ネタバレ》 この鉄は汚い鉄だなぁ・・・と思いました。メタリックな輝きはなく、使い古され、錆び付いた鉄です。鉄と生身の肉と血。ある朝、頬から飛び出た鉄くずを指で触った瞬間にほとばしった血飛沫に、鋭い映像的感性を感じました。基本的に大笑いしながら見ましたが、感性だけで突っ走っているので、途中でだれてきます。1時間程度の短めの作品ですけど、結構限界です。役者が皆いい味を出しているだけに、監督本人は出なくて良かったのではとも思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-02-09 17:30:05) |
8.爪の間に挟まったゴミや、足の裏のにおいのような妙な魅力のある作品。こういうものはちょっと嗅ぐぐらいがちょうどいい。だから、60分ぐらいで終わってくれて本当によかった。これがもう少しだけ長かったら、あとは苦痛だっただろう。 |
7.コストのかけ方のバランスが絶妙やな。どうしても譲れん所と、金かけんでも、逆に新鮮みを感じられる演出、音楽のテンポやカット割りでカバーできる部分を見極めてる。ブラックなコメディも十分笑える。女が「私たいがい驚かないから!」って10回ぐらい振っといて「キャーーー!!」みたいなのは分かってても笑ってしまう。前衛的なコント(?)。特殊メイクの芸術性を云々言うつもりは無いけれど、才気ほとばしる作品。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-24 19:02:38) |
6.観た当時は、もう、すんげぇ!怖さと、ちょい笑える面白さが絡み合い。才能と勢いを映像と音楽に乗せて、遠慮のない凄み。なんて、衝撃を受けたもんです。モノクロがいい風に作用してるね。荒削りの蓄積で、後半少し疲れる。でも、あのラスト。もっと唐突に終了してくれた方が、突っ撥ねられたイヤぁ~な感じが残っていいのに。ヘンな余韻が。 【れこば】さん 8点(2004-06-27 18:45:27) |
5.有りだと思う。日本ホラーとして是非とも世界の人にも観てもらいたい。 【3737】さん 8点(2004-03-20 21:53:00) |
4.自主制作そのままって言えばそのままですが、これだけの勢いを感じさせる作品は、そうそう見当たらないと思われる。 確かに稚拙な部分も多く、モノクロだったのも予算の無さに起因する物だったと聞いた。結果的にモノクロが功を奏したわけだけど。 この作品を見て私は塚本ファンになったわけだが。。。後がだんだん厳しい作品になっていったのは、その勢いが削がれてきてしまったからかな。それともこの作品以外が大衆化されてしまったからか。 |
3.《ネタバレ》 電波女が大好きです。怖すぎてカッコよすぎ。あの地下鉄追っかけのシーン、たまらねえ!チンポドリルも大好きです。合体もヨシです。もうどこまでも突っ走っちゃってください!最高です!文句がある人は劇場で見てからいいたまへ!・・・って言ってももうやらねえか。チッ!この映画、ビデオで観るとイマイチなんだよな(笑) 【ロビン】さん 8点(2003-12-29 03:37:00) |
2.かなり勢いのある作品です。新人監督にしか撮れない作品で、とても貴重だと思います。だから内容や、そんなものはどうでもいいです。若手監督が作る作品としての満点は8点だと思いますが、満点です。 |
1.事実上自主制作映画である本作。よって、稚拙な特殊効果も見受けられるにもかかわらず、メタリックな容貌に変化していく田口トモロヲの情けなさ、そして、パワーに画面から目を離せなくなる。弱くなった男の復権をクローネンバーグ的手法で描きつつも、ただの模倣になっておらず、塚本の原点がしっかりと刻み込まれている。日本では今ひとつ認知されていない塚本だが、北野以上に世界で認められているのも、本作を観れば納得できる。 【恭人】さん 8点(2003-12-13 22:53:48) |