鬼龍院花子の生涯のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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鬼龍院花子の生涯

[キリュウインハナコノショウガイ]
1982年上映時間:146分
平均点:6.41 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(1982-06-05)
ドラマヤクザ・マフィア小説の映画化バイオレンス
新規登録(2003-11-09)【じゃん++】さん
タイトル情報更新(2021-12-19)【イニシャルK】さん
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監督五社英雄
助監督清水彰
キャスト仲代達矢(男優)鬼龍院政五郎
岩下志麻(女優)
夏目雅子(女優)松恵
仙道敦子(女優)松恵(少女時代)
夏木マリ(女優)秋尾
佳那晃子(女優)つる
中村晃子(女優)牡丹
新藤恵美(女優)笑若
室田日出男(男優)相良
夏木勲(男優)兼松
丹波哲郎(男優)須田宇市
梅宮辰夫(男優)山根勝
成田三樹夫(男優)辻原徳平
小沢栄太郎(男優)田辺源一郎
桜金造(男優)六蔵
益岡徹(男優)
広瀬義宣(男優)太市
林彰太郎(男優)秋本要造
岩下浩(男優)山村健彦
誠直也(男優)権藤哲男
岩尾正隆(男優)駒田重蔵
内田稔(男優)梅田貫吉
谷村昌彦(男優)白井善七
役所広司(男優)近藤
浜田寅彦(男優)加藤医師
宮城幸生(男優)島田刑事
富永佳代子(女優)きわ
大月正太郎(男優)検屍官
丸平峰子(女優)女中
福本清三(男優)龍松一家の刺客A
池田謙治(男優)龍松一家の刺客B
内田良平(男優)末長平蔵
山本圭(男優)田辺恭介
綿引勝彦(男優)三日月次郎
原作宮尾登美子「鬼龍院花子の生涯」
脚本高田宏治
音楽菅野光亮
撮影森田富士郎
製作東映
企画佐藤正之
日下部五朗
配給東映
美術西岡善信
編集市田勇
照明増田悦章
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1
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8.《ネタバレ》 面白い!五社英雄監督作品と相性イマイチな私だけど、この作品はとても面白かった。少し前の日本社会の裏側アリ、女同士の闘いアリ、もちろん濡れ場アリと、しっかり五社五社してるんだけど、何だろうこの映画。そうだ朝ドラだ。
貧しい家庭から丁稚奉公同然に養子に出され、家業とは正反対の女学校を目指して勉強し、親に反対されつつも好きな人と暮らし…たまたま観出した朝ドラが大当りだったような、そんな面白さ?夜の朝ドラ?裏社会の朝ドラ?そんな感じ。だから朝ドラ好きな人はきっと楽しめます。

何より仲代達矢演じる鬼政のキャラクターが面白い。凄みはもちろん、人間味が溢れていて、もし目の前に居たら絶対怖いんだけど、なんか憎めない魅力がある。労働者同盟の件で須田から三行半を突きつけられた時の行動は、もう声を出して笑ってしまった。五社さんがこんな映画を撮れるなんて思わなんだ。もちろん仲代さんの持ち味が大きいんだけど、遺憾なく発揮されていた。
岩下志麻の歌も良い役だった。いつもの岩下さんのように触れちゃいけないオーラを出してるんだけど、どこか親しみやすい温かみが感じられた。松恵が初潮を迎えた時、笑若が聞こえるようにイヤミを言えるくらい、親しい存在の姐さんなんだろうなぁ。って。
圧巻は松恵役のふたり。仙道敦子はまだ13歳なのに目に力がある。お駄賃貰ってお礼言うシーンなんて、当時の子役の演技としては満点じゃないだろうか。夏目雅子の、散々抑えて抑えての演技からの「なめたらいかんぜよ!」の迫力は目がバチッと覚める格好良さ。鬼政に遺骨を握りしめて微笑むところまでがワンセットで素晴らしい。
ワンセットと言えば、歌が酔ってつるに絡む所で「なめたらいかんぜよ?あてぇは鬼政の女房やき…」を幼い松恵が隣で聞いていて、それを受けての「あてぇは…鬼政の娘じゃき…なめたらいかんぜよ!」だから映える。母と子の絆。

“鬼龍院花子の生涯”何とも不思議なタイトルだ。ちょっと頭の弱い、空気の読めない、ワガママな子。『おとうさん おねがい たすけて』はがきの裏にひらがなで、鉛筆で書かれた文字。
有名なタイトルなのに、こちらのキャスト一覧に名前も出てない女優さん。高杉かほりさんだって。wikiのページもない。
映画のオープニング、出演者紹介の、何人目に出てくるかな?

仲代達矢
夏目雅子
中村晃子+佳那晃子
夏木マリ+高杉かほり(新人)+新藤恵美  ←はいココ!
内田良平+綿引洪+小澤栄太郎

…決して当時の東映が、力を抜いていたわけじゃないみたいな、そんな印象。公開前の予告編ではオオトリに名前が出てました。
この殆どスポットの当たらない花子がタイトルなのが面白くて、色んな解説を読んでも、どうもストンと落ちません。なんかそこを含めて素晴らしい作品だと思います。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-11-21 20:29:25)
7.《ネタバレ》 まず大前提として、ヤクザと侠客は違います。一応、鬼政は自称侠客。でも、ちょっと単純かつ天然系で、よく言えば純粋で正義感もある。だから労働組合とも愛称がいい。そもそも侠客って本来左翼的なハズだし、だから東映任侠モノは学生運動のヒーローだったわけだし、この組み合わせは興味深く感じた。もっと2人の関係を深堀してもよかった。侠客の娘が労働運動に傾倒する男の妻になるのは、ある意味必然であり、松恵が2人を繋ぐキーパンであるべきなのだが、この辺の関係性の描き方がちょっと弱かった。原作未読だが、どうやら松恵は狂言回しで花子をとりまく人々の物語という構成のようなので、松恵の父と夫の3人が軸とならずに、結果的にこうなってしまうのは仕方のない事ではあるが、脚本はもっと改変してもよかったのではないだろうか。が、夏目効果で映画がヒットしたという事は宣伝が上手かったのだろう。
役者は皆すばらしい(子役の仙道敦子も夏目雅子に引けを取らない)のに、花子役だけは受け入れ難い。どうにかならなかったのだろうか。今となっては本来中心人物である花子が空虚な存在感のない人物になる事によって、うまい具合に「花子をとりまく人々の物語」となっているとも言えるのだが、制作当時その意図があったのだろうか。実話をベースとした話のようだが、松恵の父と夫の3者3様の正義のあり方に信念を貫き通す事による滅びの美学もあるし、3人に関係するその他の人々にも人間ドラマを感じる事はできた。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-02-26 13:59:19)
6.《ネタバレ》 ヤクザ映画は嫌いだし、この映画にも結構残酷なシーンもある。それなのになぜかこの映画に惹かれる。それはヤクザの争いも出てくるが、人間ドラマの要素が強いからかもしれない。鬼龍院政五郎や松恵など人間それぞれの生き方が強く描かれている。すごく味の濃い映画だ。またそれを演じるキャストがすばらしい。仲代達矢、岩下志麻、夏目雅子らの演技がそれぞれ役に大変はまっている。そして忘れてならないのが、少女時代の松恵を演じた仙道敦子、周囲の大人に一歩も引けを取らない。
ところで気になったのがタイトルの「鬼龍院花子の生涯」、花子はほとんど活躍しないし、演じているのもこれしか出ていないというような新人女優、これはどう考えたらいいだろうか。花子はやっとできた実子ということで甘やかされて育った。頭も弱いようだ。政五郎がこの子だと目を付けて連れてきた松恵と好対照である。この好対照さを浮き彫りにして、ヤクザの行く末の哀れさを出すためか。そういえば山本圭演じる田辺恭介という存在もあったし・・・、深読みはやめよう。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 8点(2012-05-19 05:46:15)
5.《ネタバレ》  観る前は、たびたびテレビ等で流れる夏目雅子の「なめたらいかんぜよっ」のイメージが強くて、ずっと彼女が花子役で男勝りの女性を演じている映画とばかり思ってましたが全然違ってました・・・・。

 それにしても、仲代達也の硬軟自在の演技に最初から最後まで引き付けられましたね。目力がとにかく凄かったです。

 タイトルは「鬼龍院花子の生涯」となっていますが、彼女の描写自体はそれほどありません。表情のアップさえ少なく非常に印象が薄くなっています。それにも関わらず、彼女の名前がタイトルに付けられているところに、封建的な男性社会の中で自分の力で人生を切り開くこともできずひっそりと散っていった多くの女性たちに向けた原作者の思いが込められているように感じました。
TMさん [地上波(邦画)] 8点(2008-12-14 17:44:56)
4.《ネタバレ》 泥臭いはずなのに、透明感があって…。
成田とうこさん [地上波(邦画)] 8点(2008-04-14 22:52:05)
3.冒頭で結末を見せておいてその後過去に遡って物語が始まる構成。一体彼らに何が起こっていくのかという興味がお話を引っ張ります。圧倒的な映像の美しさ。仲代、岩下、夏目の主役三人の映画スターらしい迫力ある役づくりと演技、子役の仙道敦子の魅力。ストーリーとしては10数年の変遷を描いているので少々まとまりにかける点もあるが、上記の絵と役者の魅力で全く飽きさせることなく映画は突き進みます。物語そのものの面白さで勝負するなら小説の方がいい。やはり絵と役者、つまりは演出=監督が映画を決めるのだなあと痛感させられる傑作です。
Seanさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-30 15:31:29)
2.《ネタバレ》 俳優陣の巧演、美術関係の職人芸、明暗を駆使する映像の美しさといった点はいうまでもなく。後からじわじわ湧き上がってくる味わいは、なぜタイトルがこれなのかということ。花子の登場自体はほとんどないにもかかわらず、あくまでもこれは「花子の生涯」なのである。隆盛を極めた鬼龍院にたった一つ欠けていたもの、それは鬼政を継承すべき実子だった。花子の誕生は、誰も否定できない、全員から崇め奉られるものとして迎えられる。しかし、その画竜点睛が埋まった瞬間から、鬼龍院は着実に傾いていく。その象徴であり、もしかしたら裏からの原動力でさえあったかもしれないのが、花子の存在なのだ。だから、鬼政や松恵がいくら主役であっても、すべての登場人物は、花子の存在を前提とし、またそこに帰着するものとして位置づけられている。そんなあっと驚く構成を一言で象徴し、また拉致以降は一切描かれない花子のその後を存分に想像させるものとして、あまりにも見事な、これ以上はないタイトル。
Oliasさん [映画館(邦画)] 8点(2005-05-03 01:28:09)(良:1票)
1.仲代達矢より岩下志麻のほうが恐いです(彼女こそ侠客!)。夏目雅子の子役には仙道敦子さんぴったりでいいです。最後のでいりのシーンがもう少し迫力が欲しいですが大河ドラマタッチが良かったです。それにしても山本圭さんは本当に悲惨ですね。
THE HAUNTED MADE ME DO ITさん [DVD(字幕)] 8点(2005-03-31 14:52:12)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 6.41点
000.00%
100.00%
200.00%
313.12%
439.38%
5412.50%
6825.00%
7721.88%
8825.00%
913.12%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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