1.《ネタバレ》 エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第5作。
今回の話は、40前の結婚を目前に控えた男が17歳の少女のミニスカートから見える若々しい膝に魅かれてしまう・・・という話(一部パンフから引用)。←ここまで読むとちょっとエロい話かなぁ~なんて思ってしまいそうですが、全くそんなことはない、湖畔の美しい風景と少女の肢体とがハーモニーを奏でているようで、この映像の美しさは筆舌に尽くし難い。その反面、やや会話が多いところが玉にきずであるような気もしますが、脚本がまた、とてもよく出来ている。特に、16歳の少女が話す内容とは思えないくらいのローラのあのマセっぷり!映画の前半はずっと笑いを堪えながら観てました。
ストーリー中ほどになってクレールが出てくるのですが、ローラは16歳にして自我が確立されていて凄く大人の女性なのに、姉のクレールはちょっと男の言いなりになってしまったり相手に流されるというような性格という印象で、この対照的な人物設定は悪くないのですが、ローラもクレールも肝腎の膝の形にさほど違いが感じられず、何でローラではなくクレールの膝に魅力を感じたのだろう?というのが不思議なところです。
クレールの怯えた表情にもお構いなしに膝を触る主人公を見ると、女性にとっては嫌悪感を抱くでしょうが、ラストの主人公の勘違いっぷりが面白くて、このオチを見れば主人公に嫌悪感を抱いていた女性の観客もシッカリ納得して家路に着くことが出来ることでしょう(^_^)