1.《ネタバレ》 面白い。嵐の二宮くんかエマトンプソンに似た、このお姉さんにくぎ付け。彫刻のような美しい顔、表情。これぞ演劇では表せぬ、映画ならではの芸術性。もうこんな時期に、こんな完成度の高い映画があったなんて・・。今の映画作家が苦しむわけだね。ベルトリッチの「ドリーマーズ」を観てて、思い出した。弟を想う姉のもう離せないくらいの動かぬ愛。ベルトリッチはそこに現代の裸の表現を入れたのだけど、薄汚い作品に仕上がり、結局、愛の映画に裸はあまり必要ないと思わされた。それほどまでに、白黒のこの芸術作品は観る者に美とは何かと思わせる。