1.ポルノという形式を借りて作ろうとした、小津監督へのオマージュで、「東京物語」そっくりのシーンの連続。私は愛のこもったパロディーだと思ったけど、「冒涜だ」と怒る人もいるかしら? 周防監督はほんとに小津監督が好きで、これを作るのも「楽しくて仕方なかった」そうですが。「びっくりするほどポルノじゃない」という感想に変わりはありませんが、深夜放送で見たら、案外そうでもなかったです。シツレイ! しかし「Rー15版」とわざわざ書いてありましたから、私が借りたのは、レンタルショップの「一般向け」コーナー用の別バージョンだったのかしら? だけど、私の記憶にあったシーンで、なくなっていたのもあったんですよ。記憶違いかしら? でももし仮にバージョンによって、あちこち違うところが削ったりされてたら、困りますね。基本的にやっぱりフィルムを切る権利は、監督だけのものであってほしーい!(そういう意味では、TV放映されたバージョンというのは本物と区別して考えるべきなんでしょうね、ほんとは。)