1.《ネタバレ》 真剣に見入っていました。なぜかというと私は音楽家ネタが好きだから。
バッハは特によいんです。知ってるのはあの名曲G線上のアリアが、
Gコードに載せてアリアのために作った曲とかそれだけですが・・
これは妻アンナに捧げた曲ですね。メヌエットという曲と思う。
ラバースコンチェルトという題で、歌詞をつけられて大ヒットした・・
すごく品がある脚本で本当に真面目に見ていたんです。
ところが後半、小説の中のお話に変わりわけがわからなくなる。
ここまででかなり評価は低かった。
終わったあと、引っかかるところがあり、またDVDを再生。
その引っかかるところが解明されても(いきなりガーフの妄想小説)
なぜ彼は書けたのか?そんな才能は前フレなかったじゃないか?
は・ん・そ・く!と怒っていたのですが、
やっぱり時間がたつとこの映画、いとおしくなってきたのです。
誤字の封筒、出版社の女性のもうひとつの思い。
愛を伝える才能だけがなかった(運と性格)調律師。
生真面目な小説家や音楽家にあるパターンです。
それが誰にでもある琴線に触れたのかも。
ドラマティックな妄想の中の告白とは裏腹に、
それでもいいと終わらせるわけでもなく、
ただ妄想の中で生きている。
欲を言えば、このもやもやしたラストを、
もっとはっきりした感情(感傷)にしてくれれば、
感動できたのですが。
年老いた小説家の思い出話とまではいかなくても、
小説を閉じ過ぎ去った思いを懐かしむ感じで。
3人の写真だけではまだピンと来なかったので・・