人間の條件 第三部 望郷篇のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ニ行
 > 人間の條件 第三部 望郷篇の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

人間の條件 第三部 望郷篇

[ニンゲンノジョウケンダイサンブボウキョウヘン]
1959年上映時間:102分
平均点:7.76 / 10(Review 17人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものシリーズものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-01-15)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2021-02-17)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督小林正樹(1916年生まれ)
キャスト仲代達矢(男優)
新珠三千代(女優)美千子
内田良平(男優)橋谷軍曹
桂小金治(男優)佐々二等兵
田中邦衛(男優)小原二等兵
佐藤慶(男優)新城一等兵
南道郎(男優)吉田上等兵
多々良純(男優)日野准尉
織田政雄(男優)舟田中尉
内藤武敏(男優)丹下一等兵
倉田マユミ(女優)小原の女房
植村謙二郎(男優)板内上等兵
原泉(女優)沢村婦長
柳谷寛(男優)田ノ上上等兵
青木義朗(男優)曽我軍曹
岩崎加根子(女優)徳永看護婦
原作五味川純平「人間の條件」
脚本小林正樹(1916年生まれ)
松山善三
音楽木下忠司
撮影宮島義勇
川又昂(撮影助手)
製作細谷辰雄
企画若槻繁
文芸プロダクションにんじんくらぶ
配給松竹
美術戸田重昌(美術助手)
編集浦岡敬一
録音西崎英雄
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
極寒の北満州、梶(仲代達矢)は関東軍の二等兵として訓練を受けていた。彼は要注意人物として酷い待遇を受けながらも、訓練において優秀な成績を残す。彼の所属する第三班には、劣等生の小原(田中邦衛)や紅い思想の持ち主として厳しくマークされる新城(佐藤慶)などがおり、古参兵から激しい仕置きを受けていた。梶はある時、新城からロシアへ脱走することを持ちかけられる。そんな時、梶を尋ねて美千子(新珠三千代)がやってくる。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
8.《ネタバレ》 赤紙が届き、いよいよ本格的に戦争の波が襲ってくる第3章。
想像以上のしごき、そして無茶ぶり。そんな異様なことを異様ととらえられない状況でも、人道主義を貫く、しかしそのつらさ。
仲間の自殺や、よりよい世界を求めて国境を越えていった同胞も、そんな軍の軍の、ひいては戦争の犠牲者。
そんななかでも、会いたい人には会える、という作品全体のテーマのようなものが語られる印象深いパート。
全体的に暗く、次作以降より過激さを増していくのですが、一点だけ、徳永看護婦の「こら、勝手に歩くと、ビンタだぞ?」は、現代にも通じる萌え要素なのではないか、と不純なことを思ってしまいました。おそらく僕も婦長にドヤされるでしょう。
クリムゾン・キングさん [DVD(邦画)] 8点(2021-08-23 01:42:31)
7.今回もまた、凄みのあるできでした。このシリーズは、主人公の梶のみならず、脇役陣に魅力を感じます。特に「国境の向こうに理想郷がある」と言ってあちらに越えていった新城には考えられます。戦後の日本では理想の国だと思って海を渡った人もいましたからねぇ。病院での看護婦・丹下とのやりとりが印象深いです。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-30 13:34:00)
6.《ネタバレ》 一二部から一転して軍隊生活が舞台となる。しかし梶が危険人物とされ、兵役免除が解かれたからといって、二等兵からのスタートなのだろうか。いくら何でも史実と合わないような気がする。(大学卒で若輩ながら労務管理を任されていたエリートのはず)
また私が聞いた軍隊は大変きびしい縦社会であり、二等兵が上官に口答えするなどとはとても考えられなかった。だからいくら正義あふれる熱血漢を描こうとしても、現実には存在し得なかったのではないだろうか。
しかし映画の設定に不満は不満はあるものの、軍内部で行われていた訓練の名によるいじめや統制は筆舌尽くしがたいものだったろう。その点はよく描かれていて、訓練に耐えきれず辱めを受けた二等兵の自殺、国境を越えて逃亡した一等兵などよく描かれていると思う。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-28 16:34:35)
5.《ネタバレ》 人間が人間でなくなる。梶の心の叫び、仲間の一人、小原の自殺、その原因を認めようともしない吉田、吉田を庇う他の奴ら、皆がとにかく憎たらしい。私なら吉田なんか死んで当然、絶対に助けたりしない。梶の奥さんとの一夜のエピソードや小原のエピソードなどが何とも悲しい。軍隊が人間を人間でなく、まるで機械のように変えてしまう怖さ、相変わらず見てるだけでやりきれなくなる思いでいっぱいです。
梶が病院に担ぎこまれた後の軍隊にはない生活がまるで天国のようだとばかり時折笑顔を見せる梶と若き看護婦さんの二人の姿も印象的!梶の「会いたい人には会えるんだ」というラストの台詞を信じたい。梶が再び美千子と会える事を信じ、祈りつつ、次の作品も見たい。そう思わずにはいられない終わり方に希望を感じ、そして、そう願わずにはいられない。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-06 09:52:51)
4.田中邦衛にまだ貫禄がないですね。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-15 18:40:23)
3.《ネタバレ》 小原のエピソードと妻と過ごした一夜のエピソードは見事。梶の顔が徐々に人間じゃなくなっていくような恐ろしくも悲しい表情になっていく様を仲代達矢が熱演。後半の吉田の話から少し微妙だった。
TOSHIさん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-04 09:59:48)
2.《ネタバレ》 老虎嶺から軍隊内へと舞台が変わった第三部。第二部までと比べてかなり重く、軍隊内でのリンチなど前作までの捕虜虐待以上に壮絶だった。今回は劣等兵である小原二等兵が自殺に到るまでの経緯がとても悲痛に描かれ、見ていて痛々しいのだが、そんな小原に思わず感情移入してしまい、この小原のエピソードはとても印象に残った。小原を演じる若い田中邦衛も後の「若大将シリーズ」で見せるコミカルな青大将・石山とは全く違う内向的なキャラクターを見事に演じていて素晴らしかった。そして、梶に会うためにはるばる訪ねてきた美千子が梶との一夜を過ごす場面も切なくて悲しい。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-12 14:48:31)
1.《ネタバレ》 この作品に対して、僕はとても悩んでいる。この作品が日本映画史に残る名作であり、俳優の熱演と、スタッフの努力と、熱い信念によって成された大作であることはわかる。戦争や民族差別という絶対悪に対抗しようとする一人の男。最初、紅い思想にその理想を求めるも、彼は気付く。そこにも彼の求めるものはない。重苦しい戦争の中で疲弊してゆく彼は、ただ、愛する妻の胸の中に戻りたいとだけ願い、死んでゆく。このプロットが素晴らしいことはわかるのですが、どうしても梶をあの正義感に走らせる原動力がみつからない。人が強くなるとき、それは宗教、思想、愛などいくつかあるだろうと思う。しかし、この映画の中の梶にはそれが見つからない。美千子への愛にしても、思想にしても、正義感に付随するもので、それはその原動力とはなりえていない。あえて言えば、一昔のハリウッド映画の主役のように、気は優しくて力持ち、頭がキレて正義感がある、理想化した英雄像に成り下がってしまっている。これが哀しくて仕方がない。この第三部では、家庭のいざこざと軍隊の厳しいシゴキに耐え切れずに自殺してしまう二等兵小原が登場する。彼の、自殺に追い込まれるまでの過程や、自殺の瞬間の悲哀はなんとリアルなことか。そして美千子と梶の一夜の逢瀬。美千子の裸を求める梶と、それに応えて泣く美千子の涙。素晴らしいシーンだと思う。 しかしながら、後半の吉田への憎悪、また丹下への投合の部分は、その描写の少なさから妙に違和感を感じるもとになっている。歴史的な大作にそれを求める事はいけないことだろうか?
feroさん 8点(2004-01-20 17:53:47)
別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 7.76点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
615.88%
7635.29%
8847.06%
900.00%
10211.76%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS