華の乱のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ハ行
 > 華の乱の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

華の乱

[ハナノラン]
1988年上映時間:139分
平均点:6.33 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(1988-10-01)
ドラマラブストーリー歴史もの伝記ものロマンス小説の映画化
新規登録(2004-01-28)【ヒゲ太】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督深作欣二
キャスト吉永小百合(女優)与謝野晶子
松田優作(男優)有島武郎
緒形拳(男優)与謝野寛(鉄幹)
松坂慶子(女優)松井須磨子
池上季実子(女優)波多野秋子
石田えり(女優)伊藤野枝
成田三樹夫(男優)波多野春房
蟹江敬三(男優)島村抱月
風間杜夫(男優)大杉栄
三條美紀(女優)有島の母
西川峰子(女優)林滝野
内藤剛志(男優)和田久太郎
石橋蓮司(男優)沢田正二郎
中田喜子(女優)山川登美子
野口貴史(男優)足立
中村錦司(男優)山川
谷口高史(男優)
峰蘭太郎(男優)
原作永畑道子「華の乱」/「夢のかけ橋」
脚本深作欣二
筒井ともみ
神波史男
音楽井上堯之
高桑忠男(音楽プロデューサー)
撮影木村大作
清久素延(撮影助手)
企画岡田裕介
佐藤雅夫
配給東映
美術内藤昭
編集市田勇
照明増田悦章
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
2.《ネタバレ》 『華の乱』では、松田優作が有島武郎、池上季実子が羽多野秋子を演じていて、有島と秋子の心中がドラマのクライマックスだったと記憶する。当時の文学や演劇界の人々の多くは若死にし、映画の登場人物、松井須磨子や和田久太郎は自殺、大杉栄と伊藤野枝は虐殺されている。大正のデモクラティックな時代が終わり、関東大震災の大量死を経て、暗黒の昭和初期を迎える。そういった時代背景における与謝野晶子を主人公とした物語。彼女は一人、昭和という時代にとり残される。

劇中には、有島が「死に至る病」(キルケゴール)である絶望に取り憑かれる様が描かれる。実存的な生と死は、上記の時代背景の中、多くのインテリゲンチャを襲った時代的な流行だった。死は常に彼らの傍らにあった。当時のインテリに「子供や家族のことを最優先」といった価値観はない。常に個と実存に囚われた人々を今の家族愛の視線で語っても論点はすれ違うだけ。

映画『華の乱』の私の印象は、前半の大正デモクラシーの雰囲気からくる明るさと後半の暗さ、有島と秋子の心中のシーンに尽きる。有島と言えば『一房の葡萄』と『小さき者へ』の著者。教条的な短編を著す作家としてのイメージもあったが、確かに妻の死に際して自分の息子たちに残すメッセージとして、以下の文章はやはり実存的すぎる。

「私は嘗て一つの創作の中に妻を犠牲にする決心をした一人の男の事を書いた。事実に於てお前たちの母上は私の為めに犠牲になってくれた。私のように持ち合わした力の使いようを知らなかった人間はない。私の周囲のものは私を一個の小心な、魯鈍な、仕事の出来ない、憐れむべき男と見る外を知らなかった。私の小心と魯鈍と無能力とを徹底さして見ようとしてくれるものはなかった」 有島武郎『小さき者へ』より
onomichiさん [映画館(邦画)] 8点(2025-01-16 21:23:54)
1.こういった作品を観ることで、日本史や文学に興味が出るきっかけになるのではないのかと思います!その時代での、それぞれのひとの生き方が感じられて、しかも目にもいいこれだけの俳優陣で、日本の歴史ものはそうめったには観られません。粗を探すより、良いところをたくさん見つけることが楽しめる映画です。
momomoさん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-06 21:04:07)
別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5333.33%
6222.22%
7222.22%
8222.22%
900.00%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS