7.《ネタバレ》 バカリズムさんの脚本ですので、映画というよりはネタ。
通常こういった絡み方をしたときは、笑いの要素がナリを潜め、うすら寒い感じになっちゃうところですが、成立してましたねー。
役者さんたちの理解度が高いというか、監督の手腕もなかなかだったのでは。
OLをヤンキー漫画の世界観に「マンマ」落とし込む手法、お見事でした。
こんな風にパッケージングされて初めて「ヤンキーが闘う理由」や「なぜヤンキー漫画が人気なのか」が分かった気がします。
ジェンダーフリーな世の中なので、こんなのもアリなようでナシだから笑えるような絶妙なラインを突いてました。
永野芽郁さんは赤ちゃんみたいにかわいくて、語り部かと思ったらの展開には、結構ゾクゾクしましたね。
広瀬アリスさん小池栄子さんは流石です。そして菜々緒さん、川栄李奈さん、大島美幸さんもヒエラルキーを見事に体現されてましたね。無秩序なようで秩序があるところが、オフィスで喧嘩する様子といい化学反応をしてました。
オチもバカリズムさんチックな、女性目線が垣間見えて、フフンなるほどねって感じでした。
漫画原作だらけの最近の日本映画界、この作品もある意味漫画の影響を受けています。
映画もオリジナル物で娯楽の復権を目指してほしいですね。