2.これほどキテレツな映画は観たことがない。
本来、スラップスティック・コメディは苦手な私だが、そのあまりの独創的な作風に圧倒されてしまった。
この作品は、このキテレツさ加減からみれば、ある意味カルト・ムービーである。
カルト・ムービーと言えば、石井輝男監督の『恐怖畸形人間』が思い付くが、本作はそれを超越する程の奇怪な作品であった。
“キング・オブ・カルト”
その冠は本作にこそ相応しいのではないだろうか。
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あー、それにしても本作の中で流れた「なまずの歌」が耳から離れない。
なまずの子供はなまずだよ~♪
クジラの孫じゃあらへんよ~♪
そ~の証拠にゃヒゲがある~♪
なまずの子供にゃヒゲがある~♪
って、やつ。(ちょっと部分的に違うかもしれませんが。)
よく私の父親が、これて全く同じメロディで、違う歌詞の替え歌を歌っていた。
お~たまじゃくしは、カエルの子~♪
なまずの孫じゃあらへんよ~♪
そ~の証拠にや足がある~♪
やがて、手が出る足が出る~♪
っていう歌だ。
要するに、「おたまじゃくし」と「なまず」と「クジラ」は、全て黒くて形も似ている、という発想から創られた替え歌なわけです。
しかし、いずれにしても愛嬌のある面白い替え歌だ。
原曲は何だっけ?
なんか聴いたことのあるメロディだが、どこで聴いたか思い出せない。
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あ、思い出した!
ま~るい緑の山手線♪
まんなかとお~るは中央線♪
新宿西口駅の前~♪
カメラはヨドバシカメラ♪
だった。
あ、でも考えてみたら、創られたのこっちの方が全然後だなぁ。