53.《ネタバレ》 この特別篇はEP5よりは追加部分が解かりやすい。ジャバのコンサート…唇がとんがったエイリアンとか、やっぱりSWのキャラらしくない。砂漠を横断する野生のバンサの大群。そして勝利の宇宙各地のお祝いと、最後のアナキン=ヘイデンは後述。
レイアがルークに実の母の記憶を語るシーンから、当初パドメは出産後も生きている設定だったのか。だけどハンとの三角関係の落とし所として、兄妹設定はよく思い付いたなって思う。ハン「I Love You」レイア「I Know」前作見た人へのサービス・セリフ。
ヨーダが最後に無理を言う「ベイダーと対決してお前はジェダイとなる」そんなの無理な話なんだけど、これは避けられない戦いだし、負ければジェダイも希望も滅びる。シスとジェダイ、親子なのに共生の道が無いのが悲しい。
この歳になって思うのは、反乱軍は帝国に対し常に劣勢とは言え、無関係な原住民(イウォーク)を戦闘に利用するのってどうなのか。見た目は子熊みたいだけど、戦い方は投石とか石斧とか野蛮で怖い。石で何度も殴られて殺されるなんて嫌だ。というか、精鋭部隊のストーム・トルーパーがあの原始的な武器にやられるとか、ちょっと無理がある。
イウォークを毛皮ボールと小馬鹿にしつつも利用するのが、西洋文化の悪習っぽく感じられて、それがEP1のグンガン利用にも繋がってしまう。
宇宙戦は素晴らしく、アクバー提督は可愛くてキャラが立っていたし、エースのウェッジは3作連続で大金星。今作から出てきたAウイング、Bウイングは、現代兵器ではなく未来兵器っぽい形をしていて、今後作られる未来の話=EP7以降に繋がっていくことを予感させる。
シスは一時代に師と弟子の2人だけだから、ルークが暗黒面に落ちた時は、ダース・シディアスはベイダーを、ベイダーはシディアスを殺すつもりだったんだろう。ここはダース・ティラナスの最後を彷彿とさせる戦い。
レイアの存在に気がついたベイダーに、剣技とか関係なく力押しでセイバーを振り下ろすルークの気迫。
マスクを取ったアナキンは高齢で、とても40代には見えない。オビワンより老けて見える。DVD版で最後をヘイデンに差し替えるなら、ここも高齢メイクのヘイデンにしたほうが良かったのかも。
最後、エンドアの小さな宴から宇宙各都市のセレモニーへ。6作品の壮大なサーガの終わりとして、この特別篇の最後も良いと思う。
独りでベイダーを荼毘に付すルーク、親子の別れ。レイアはここに呼ばない。
お祝いの中心がエンドアで、そこに一緒に戦ったみんなが揃っていて(アクバー提督見付けられず)、その中心にハンとレイア、新しい家族の象徴。
ルークを呼びに来るレイア。見守るジェダイの2人の横にアナキンが現れる。ここがまさにタイトルの“ジェダイの帰還”だろう。“シスを倒しフォースのバランスを正すもの”アナキンの帰還。そしてその息子ルーク“ジェダイの誕生(もしくは継承)”の物語。だからジェダイの左側はヘイデンのアナキンで良いと思っている。…もう少し老けメイクにしてくれたら、なお良いんだけど。
そしてレイアには、アナキン達ジェダイ・マスターが見えてないのが、なんかすごく良いと思うんだ。この銀河は永遠に平和になったんだな~って。