91.どこに爆弾落としても、地上の人間は死ぬっつーの! それを、「爆撃するのは軍事施設だけだ」とかぬかす若造どもの偽善ぶりが、映画そのもののユル~イ感じと相まって、見ている間じゅう怒りを禁じ得なかったことを、今も昨日のことのように思い出す。最近のアメリカが、戦争の時に目標だけをピンポイントで攻撃するなんて言うのを聞かされるたびに、この映画のことを連想してしまうんスよね。大ウソツキ野郎どもが! (…と、確かにこういった見方は、「映画と現実を混同視しすぎてる」と非難されるかもしれない。けれど、どんなファンタジーや夢物語だって、このぼくたちが生き、死んでいく”現実’の所産なのだし、もし、そういう”現実”を無視した、あるいは無自覚な作品が成立したとして、そんなものは徹底して無意味かつ無価値なシロモノでありましょう。少なくとも、ぼくはそう信じています。) 【やましんの巻】さん [映画館(字幕)] 0点(2003-06-06 16:34:25) (良:3票) |
90.前から観たかったんだけど思ったほど面白くなかったです。ちょっと出撃までがクドイけど、出撃してからがさらにクドイですね(笑)初めと終わりの15分だけ観れば十分と言ったら怒られるかな? 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-08-30 12:28:44) (良:1票) |
《改行表示》89.「メンフィス・ベル」。 このタイトルを見ると当時付き合っていた女の子と一緒に観に行ったことを思い出す。あれから十数年、結婚はもちろん子供も出来てきっと幸せな家庭を築いているだろう。「俺、機長がかっこよかったな」「あ、あたしもー、絶対機長よねー」 些細な一致が嬉しかったあの頃、そんなどうでもいい事をまだ僕は覚えている。 これを観に行った地下に入り口があった映画館、震災で無くなっちゃったんだっけ・・・。 色んな映画を2人で行ったけど、何故か彼女を思い出すのはこの映画。 もう一度観てみよう、そう何度か思ったけど、その度にやっぱり見たくないような気がして結局観ずじまい。 あれから僕も何人もの人を好きになったし、彼女のことが今でも好きな訳ではない。 だけども、彼女とこの「メンフィス・ベル」は今でも僕にとって少し特別な存在。 それはこれからも変わらないだろう。 彼女は「メンフィス・ベル」を覚えてるかなぁ。 会う事はもはや無いだろうけど、一度聞いてみたい気がする。 【よねQ】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-07-30 11:13:39) (良:1票) |
88.ビデオで初めて観た時には、面白いと思った。明るい雰囲気とハッピーエンドでかなり救われる映画だと思う。しかし、爆撃する側もされる側も厳しい戦いを行っていたのは事実である。墜落するB17を見る別のパイロットやクルーの感情はいかばかりか。爆撃点までの数十分が気が遠くなる程の時間であったろうとは容易に想像がつく。一方で爆撃される側を描いていないのは、個人的には評価が高い。爆撃機の搭乗員は、地上での惨劇を想像する事は出来ても基本的には見ることができない。この映画の場合、B17クルーの視点から見ているのであるから、「クリーン」な戦争を見せるためではなく、爆撃機搭乗員の普通の感情であったと、解釈するからである。 【クルイベル】さん 7点(2003-11-12 09:21:16) (良:1票) |
87. ”不思議な車輪が云々”というのは「世にも不思議なアメージング・ストーリー」第1話「最後のミッション」のコトですな。ケビン・コスナーが主役でスピルバーグが演出したヤツです。まぁ、第二次大戦中の爆撃機の話だから似てるっちゃ似てますが…。仰られる通り、確かにアレは最悪の代物です。おっと本作は…爆撃機内部の人間模様とかは異色と言えば異色だけど、マイケル・ケイトン・ジョーンズの監督ぶりがコチコチのクソ真面目過ぎて面白くも可笑しくもないってか味が無さ過ぎ。B-17が大好きなヒト向けハリウッド版ハッピーエンドの「Uボート」という分析↓が実に的を射てると思いました。ウマイ!!確かにぺーターゼンの「Uボート」を観た後じゃ、本作も色褪せてしまいますよねぇ…。余韻が全然違うし。青春スターのオンパレード!なキャスティングのせいもあるんだろうけど、致命的に重厚な風格に欠けてました。取り敢えず6点。 【へちょちょ】さん 6点(2003-03-13 17:47:20) (良:1票) |
86.本物のB-17を使えるアメリカが羨ましい。出撃シーンや、大編隊での飛行シーンではゾクゾクする。話もとてもしっかり作ってある。ラストシーンで感じたのは、着陸後にみんなでシャンペンシャワーができるのがハリウッドで、上陸後に敵機が飛んできて皆殺しにあうのがドイツ映画、ってことかね。 【C-14219】さん 8点(2002-07-10 22:08:58) (良:1票) |
《改行表示》85.《ネタバレ》 -Memphis Belle- “メンフィスいち美しい女の子”乗機B-17の名前。爆撃機には船の“ナントカ丸”みたく名前があるみたい。初視聴はレンタルビデオで、結構好きな映画なんだけど、辛口評価が多いんですねぇ。 B-17の実機が登場するのが目玉。B-17の銃座がどんな位置にあり、誰がどんな任務を担当したのか。そして昼間爆撃とはどんな任務か、どれくらい被害があったかが、この映画1本で解る仕組みになっている。 特撮はリアルとはいえないけど、一瞬で爆散するでなく、また数秒で墜落するでもなく、じわじわと悲惨な最後を遂げるB-17の姿。落ちる機中にも10人の若者が乗っていて、恐怖のなか死んでいく現実。そして最後、自機の車輪が出ないことでどんな惨状が待っているか、冒頭の機体炎上で観せるのも上手い。 戦争を舞台にした青春映画として、若者たちの生きるための精一杯の努力を描いていたと思う。いがみ合っている同士が見せる優しさ、イザという時に見せる勇気。ヴァルが医師の経歴詐称を暴露したり、ダニーが自作のでなくイェイツの詩を読んだことを暴露したりと人間臭い。 戦略爆撃には2通りがあって、ピンポイントで軍需工場とか軍港を爆撃する精密爆撃(敵国の軍事力破壊が目的)と、敵都市を無差別に爆撃する絨毯爆撃(敵国民の戦意喪失が目的)があって、メンフィス・ベルたちの任務は前者。 また当時の連合国はまだ絨毯爆撃はしてなくて(といっても劇中の数カ月後からバンバン落とす)、誤爆とか事故、故意に住宅地に落とした以外、映画のような描写、考え方であっていたと思う。 先導機のウインディ・シティ号が落ち、後任のCカップ号も戦線離脱して、メンフィス・ベル号が先導機に。もし2回目の旋回でも工場が見えなかったら『ここだ!(と思う)』で爆弾落としてたかもしれないし、誰も反対しなかっただろう。 偶然にも雲が晴れて、目標も映画もスッキリとした終わり方。戦争映画でスッキリって表現は違和感を感じるかもだけど、アメリカが創る第二次大戦を舞台にした映画って、戦争の悲惨さとかをテーマにした映画より、娯楽要素の強いドンパチ映画が多かったと思う。本作はイギリス主体で制作されたらしいけど。 メンフィス・ベルは古き良き戦争映画のスタイルに、爽やかな青春映画要素を組み入れた映画で、公開当時はまだ『ベトナム戦争映画は真面目に。第二次大戦は娯楽にして良い。』のような風潮があったように思う。なにせ第二次大戦の連合国は善で、ナチや日本は悪。特にアメリカの力で世界平和を勝ち取った戦争。と考えていたから。 '80年代以降ベトナム戦争のドロドロを描写した映画が増えて、なんか実際の戦争を娯楽にするのに抵抗感が生まれていったんだと思う。 空気を読まずに完全娯楽作として作られたパールハーバーが、戦争娯楽映画にとどめを刺した印象。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2022-08-14 16:28:47) |
《改行表示》84.《ネタバレ》 爆撃機の帰還を待つ基地の雰囲気は、大昔のグレゴリー・ペック主演の映画「頭上の敵機」にそっくり。参考にしたのか、それともその前に実写的な原型があるのか。いずれにせよ最初のうちはいい雰囲気でした。 しかしこれ、戦争ものというより戦場版スポ根ものだったんですね。生死を賭けて戦っているはずですが、どうも軽いというか、最初から結末は見えているというか(苦難の末に勝利して全員で大騒ぎ的な)。それに他の方も指摘しているとおり、妙にヒューマンな空爆姿勢にも腹が立つ。嘘つけと。 だいたい史実っぽい作りにしていますが、ほとんどフィクションなんだとか。まあ国威発揚にはいい映画かもしれません。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-08-14 02:59:09) |
《改行表示》83.行って帰ってくるだけの映画。しかもなかなか偽善的。 この映画の価値は「本物のB17が出てる」事にあります。しかも3機。 撮影に使われたのは最多生産のB17Gですが、実際のメンフィスベルがB17Fだったので、わざわざアゴ下銃座を外してB17F風にしたんだとか。 実話ベースとはいえ内容的にはほとんど創作なのでそのこだわりは不要で、別にB17Gのままでもよかったじゃん…と個人的には思うんですが… 「本物のタイガーが出てる」でマニア大喜びのフューリーあたりとくらべれば底の浅い偽善映画で出来は圧倒的に見劣りしますが、でも本物のB17が飛んでるから許します。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 6点(2021-10-19 15:42:30) |
《改行表示》82.《ネタバレ》 映像きれいだし、青春の光と影みたいな感じで好感が持てる作品でした。爆撃機の内部も良く見えたし、装備なんかの使い方も面白かった。欧州戦線最初の25ミッションクリアした機の実話を元にした作品だそうで、つまり欧州の戦略空軍最初期の作戦行動が舞台になっています。このころは無差別爆撃は犯罪行為で米軍も昼間精密爆撃をしていました。被害は大きく戦果は上がらず、長距離護衛戦闘機が登場するまで悲惨な状態でした。無差別爆撃で一般市民が犠牲になったのは英空軍の夜間爆撃ともっと後期に行われた日本への爆撃になります。 大戦に参加した米国軍部隊の中で最も損害が大きかったのはこの時期の米爆撃部隊だっとも言われています。戦争ですから殺し合いですから双方に死者が出るわけです。そんな過酷さが映像表現として保存され、再発の防止になれば何よりです。 【たこのす】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-05-23 21:52:14) |
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《改行表示》81.《ネタバレ》 初鑑賞は1990年、今から何と29年も前。 当時私は大卒で新入社員になったばかり。 会社が準備した2DKのアパートで同期の野郎5人との共同生活真っ最中。 そんな背景もあり、題材は戦争ながら仲間の素晴らしさ(青臭い・・・)等々、感情移入しまくりで鑑賞。 同期の連中に勧めまくった記憶があります。 今回、実に29年振りの再鑑賞と相成った訳ですが、世界中で様々な紛争が絶え間なく行われ、 You Tubeで悲惨極まりない実際の戦禍の映像が誰でも簡単に見る事が出来る様になった現在、 50歳を越えたオッサンの私に取って、本作を再鑑賞して得られたものは悲しいかなノスタルジーだけでした。 エンドクレジットが流れた後に飲んだビールは苦かった。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-07-16 13:55:20) |
80.《ネタバレ》 戦争ものってどちら側の視点から観るかによって多いに印象は変わってくると思いますが、一見爽やか青春もの風な雰囲気ながら、爆弾投下の場面はどうみても工場以外のとこに落ちてるよ! カッコイイことは言ってたけど。飛行機すきなんで、今回主役のB17の内部・構造や空戦の雰囲気、メッサーシュミットなどが興味深いところでアリマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-08-07 09:28:58) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 公開当時に話題となり、題名だけはよく知ってる作品だったが、実話がベースという事は知らなかった。44年版のオリジナルは国債買わせるための戦意高揚ムービーだったのかもしれません。 密室劇としての緊張感はそれなりに伝わってくるのだが、青春映画としてリメイクしてしまったためなのかどうも全体的に軽く、娯楽作品としても中途半端。吹き替えのせいなのか戦地に向かう苦悩や戦場での緊迫感もイマイチ伝わってこない。フザケテ戯れているという印象をもってしまう。どうせ生還するんだろうというオチありきの作品だし、関係ないのはわかっていても、どうしても日本の空爆を連想してしまうので中立に見る事ができない。この手の連合国側の視点から己を正当化する作品というのは割切ってみる必要があるのはわかっているのだが、できないものは仕方ない。『パールハーバー』ほど酷くはないが、『父親たちの星条旗』には劣るかなというレベル。 |
《改行表示》78.なんだか典型的なハリウッド的戦争映画という印象。 民間施設を避けるシーンもどうにも自己正当化の意図が感じられて嘘っぽく鼻につく。 爽やかな青春群像劇のように仕上げているけど、現実はそんなもんじゃないでしょうと。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 4点(2014-04-27 10:45:34) |
77.『Uボート』の空中版。爆撃機の中だけの狭苦しい「戦場」での青春群像もの。でも結局は「勇敢さ」に収斂されていっちゃう。ヒロイズム讃歌。「戦争は良くないけれども、いろんな階級の人が平等に触れ合えるのはいいことだった」なんて意見に導きそう。カチンときたのは、そばに病院や学校などの民間施設があって誤爆してはいけないからと旋回するとこ。そりゃこのメンフィス・ベルはそうだったのかもしれないけど、そうだとしてもそれはよほど特殊なケースでしょ。東京と違いすぎるじゃん。最近のイスラム圏でも豪快に誤爆しまくってる。フジサンケイグループが絡んでいて(冒頭に「石田ナントカに捧ぐ」と出てのけぞった)ま金を出しただけだろうが、歴史の部分を拡大して全体を美化するあそこの歴史観となら通じ合うものがあっただろう。爆撃機が離陸するときの揺れ具合やバチンバチンというトタンを叩くような音にのみリアリティが感じられた。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-12-04 09:49:19) |
76.《ネタバレ》 ぶっちゃけたところ、「第二次世界大戦でアメリカは精密な照準でドイツの軍事目標だけを爆撃した」というお話は、西部開拓神話と同様の神聖なメルヘンに過ぎないのです。たしかに当時としてはハイテクなノルデン爆撃照準器は一定の効果があったが、爆撃目標が砂漠の真ん中にあるわけではないので、周囲の市街にも爆弾は落ちて民間人も多数が犠牲になっています。爆撃機の搭乗員に責任が問われることはありませんでしたが、たぶん当時の搭乗員たちは地上で何が起こっているかは考えないようにしてたでしょう。 だからM・モディーンの機長が「目標の周囲には学校や病院がある」と言って爆撃進入をやり直させる偽善的なシーンが私は反吐が出るほど嫌いです。こんなことは実際には起こり得なかっただろうと確信しますし、かような幼稚な描写など使わなくてももっと違う観点で爆撃作戦の苛酷さをいくらでも表現出来たでしょうに。 この映画は製作時期からして、湾岸戦争の戦意高揚プロパガンダ映画だったと思います。M・C=ジョーンズ監督の作品にはスプラッターじみた描写が多いのが特徴ですが、機首がちぎれて乗員がこぼれ落ちたり空中衝突して真っ二つになったり、本作では人ではなくてB17爆撃機自体をその残酷趣味の対象にしているみたいです。実話をモチーフにし当時の若手俳優を集めて青春映画っぽくしたかったみたいですが、あまりに幼稚な脚本には呆れるばかりでした。 クレジットを良く見ると、なんとフジサンケイ・グループがこの映画に出資していたことに気がつきます。これもあの当時叫ばれていた“対外貢献”のひとつだったんですかね。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 3点(2013-07-28 22:12:06) |
75.《ネタバレ》 1943年5月の時点では、ドイツの防空能力は衰えておらず、連合軍にとっては大変な脅威だった。それなのに、真昼間に低空飛行で援護戦闘機も無しに爆撃しろというのだから無茶な話だ。損耗率が10%近かったので、25回も作戦に参加し、生還できたのは大変幸運だ。当時は無差別爆撃は邪道とされおり、専ら軍の基地や軍事関係工場だけを攻撃する精密爆撃だけがなされていた。だが、やがて勝利をあせる英国が無差別爆撃を主張しだし、米国も1945年には都市への無差別攻撃をするようになった。内容は史実に基づいたもので、戦闘場面はそれなりに迫力があるが、戦争映画としてみると底が浅い。これはどうみても勝者の作る青春アクション映画だ。敗戦国なら、ここに登場する若者の能天気な会話や次々と起る嘘っぽいトラブルの演出はないし、絵に描いたハッピーエンドにもしなかっただろう。戦争は、任務を成功させ無事生還出来たから喜ぶといった類の甘いものではない。勝っても、負けても悲惨なものだ。死に対する恐怖は描かれていても、戦争に対する苦悩が見られないのが残念。若者の勇気を称えても、戦争批判には到っていない。それでもいいじゃないかと言われればその通りだが、せっかくの実機を使っての映画なのに残念だ。アメリカでは全くヒットしなかったのに、日本ではそこそこヒットしたのは若手俳優の人気のせいだろうか。操縦席にトマト・ソースがあったり、敵機との応戦中に喧嘩したり、球面銃座から墜落しそうになったり、負傷者をパラシュートで落として敵国に救出してもらおうと考えたり、爆撃手でない者が勝手に爆弾を落とそうとしたりとやりたい放題である。無理に盛り上げようとするから、リアリティに欠け、こしらえ事に見えてしまう。史実を描くのに、虚構を交えて面白おかしく描く必要はないはずで、製作者の態度に問題がある。真摯に描けば、高射砲の砲弾の中を飛行するだけでも大変な恐怖が伝わってくるはずだ。ドイツ戦闘機との闘いは、全体の状況がよくわからないままに終了する。彼らは本当に勝者だったのだろうか?青春映画としてみると一定のレベルに達していると思うが、戦争の愚かさを描かない戦争映画は高評価できない。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 06:02:13) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 ずいぶんのんびりとした戦争ものでした。 ――こんな調子で出撃? これじゃドイツ軍に失礼なのでは? などと余計なことを思うくらい、規律のゆるいアメリカ空軍。 だから戦闘シーンにも緊迫感が薄い。 それにしてもなぜ、操縦席にトマトジュースが? 【ちなみフォーエバー】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-03-17 22:03:46) |
73.《ネタバレ》 ○一体何が描きたいのか。最後まで登場人物を区別できず、かつ群衆劇としてもまとまりに欠ける。戦争映画にしても危機感や緊張感のかけらもなく、青春ものとしてはただただ先を考えない行動したり、ぶつかったりだけで深みがない。○そこまで話題になるほどの作品だと感じなかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 2点(2011-08-17 22:11:31) |
《改行表示》72.可も不可もなく。そんな感じ。 毒のなさときれい事の一群がすっと二時間通り過ぎていった。 そう言えば少年少女たちで見た。そういう覚えがある。好きだった子は来なくて、素直に見られなかったのかもしれない。 友達大勢で見に行ったこの映画は、どういう経緯で賑やかなちょっとした催しになったのか記憶が定かではないけれど、駅の近くにあった映画館にぞろぞろと向かって、あれこれ話すのが楽しかった。 冬の終わりとか、春だったんじゃないだろうか。メンフィスベルという題名を見かけることがあると何となく桜が咲く前のちょっと寒いけど何となく気持ちが良い過ごしやすさが頭に浮かぶ。 この映画を見た映画館はもうとっくに無くなっていて、跡地を最後に見た春に図書館で偶然あのときのクラスメイトに遇った。 並んで座った小さな声の会話の中で、何かの間違いで僕らが恋人同士なら一目で僕じゃ釣り合わな彼女に、 「あの日、あの子来なかったんだよね。だからかな、きょろきょろしてたよ」 と突然言われて僕ははっきりと動揺してしまった。そんな僕の目を急にまっすぐ見て、 「好きなひとが来なくてがっかりしてる好きな人を見て、私もがっかりしたんだ」 ちょっと早口でそう言うと、彼女は少し頬を赤くした。 今告白されているのか、告白できなかった過去の笑い話なのか、それとも冗談なのか。すぐに言葉が出てこなかった。 その後二人とも頬を赤くして手をつないだ彼女も、映画館もあの子も、今ではもう僕から遠く離れたどこかにいってしまった。 あのとき、そのすべてを繋いでいたのはメンフィスベルだった。 とか全部嘘。 【黒猫クック】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-08-15 15:33:59) |