《改行表示》99.《ネタバレ》 リチャード・フライシャーの代表的な傑作の一つ。 スパイ・SF・ファンタジー等あらゆる要素が盛り沢山。 レーザー縫合や人体に縮小した人間を送り込んで治療するというアイデアも先見性が高い。 ミクロ技術はまだまだ研究段階だが、近い将来可能になるとしたら凄い事だ。アイデアも豊富だし、とにかく面白い。 人体を本当に巨大な「迷路」にして冒険しようだなんて誰が想像つく? 患者の治療を「軍事作戦」として行う展開、そして“裏切り者”が誰か疑心暗鬼が繰り広げられる二重構成。 ストーリー構成と技術の見事さ。これCGじゃ無いんだぜ?スゲエよ(でも流石に船はゴツゴツしすぎのような気が(ry)。 最後までスリリングで面白かった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 15:59:19) (良:4票) |
《改行表示》98.《ネタバレ》 こう、激しく抱きしめたくなるような自分好みの映画です。 いやぁ穴があるのはわかっているんですよ。 「実は閉所恐怖症なんだ」とか一大プロジェクトなのにどんだけずさんな人選やねん。 上層部の作戦も行き当たりばったり(そこがまた面白いんやけど) しかしそれを補って余るくらいのスリル、お色気(?)、そしてセンスオブワンダー!! 人体を宇宙にたとえることはよくあるけど、それをこんな形で映像化するとは。 もうたまらん。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-07-26 06:57:24) (良:2票) |
《改行表示》97.かなり好きな作品。人体という「内なる宇宙」を旅するというアイデアがすばらしい。その「体内巡り」が眼目なわけで、ストーリーについてあまりあれこれ言うのはヤボってもんでしょう。音楽も現代音楽風でそれらしい。スパイがらみのお話になっているあたりが、時代をしのばせます。今作るとしたら映像表現はもちろん、ストーリーの根幹そのものが変わってくると思います。 ところで、車ごと地下に降りたり、ミクロ化するプロセスをじっくり見せるあたりが『サンダーバード』風だと思ったら、あちらがイギリスで放送された翌年にこの映画が封切られたようです。さて影響はあるのか、どうでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-04 09:43:30) (良:2票) |
96.《ネタバレ》 まず第一に"Fantastic Voyage"という題がもう素敵。人体の内部、ということで一瞬ウディアレンの『なんとかのメカニズム』の話がよぎったが、それとは別次元でワクワクしたし、面白かった。人体ってすごい、それはまさに奇跡!と感じた。唯一の心配は、白血球が完全に排除しきる前に潜水艦が大きくなってしまわないかということ。人間の方はなかなかの速度で大きくなりましたけど。潜水艦があのようなスピードで肥大したら、恐ろしいことになりますよね。いや、それはきっと白血球のことだから、あっという間に排除してくれたのであろう。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-11 18:05:42) (良:2票) |
95.作られた時代が時代なんでボコがあるのは当然、ツッコミを入れながらも素晴らしい迫力と緊張感で包まれた後半の1時間ちょいは見もの。医学的に見ても斬新すぎる展開や設定だったと思うしドラえもんのスモールライト・・を使ってはないがミクロ化になれる機械を使って人体に侵入するっていう発想がいいなぁ。邦題が幻想的な旅路なので人体の神秘がアドベンチャーテイストで表現されててよかったっす。紅一点のラクエル・ウェルチのすばらすぃボディに目が釘付け(笑) 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-13 00:26:11) (良:2票) |
94.子供の頃、新作映画の特集として「少年マガジン」か「少年サンデー」のどちらかが本作をとり上げていて、食い入るように読んだ事を覚えている。映画自体を観たのは暫く後のことだったけど、自分にとって初めての「SF映画」はたぶんこれ。ファンタジーやスペースオペラが渾然と「SF」に分類される商業映画の風潮のなかで、60年代に「センス・オブ・ワンダー」で勝負している本作は尊敬に値すると思います。体内に入る前に見せられる大仰な装置や丁寧なミクロ化の手順。最終段階は注射器と一緒に縮小するような描写に感激する。久しぶりに観て驚いたのが、探査艇のデザイン。40年以上前のものとは思えないほど洗練されたフォルムです。原題を大胆にアレンジした邦題もファインプレーだと思っています。今となっては、さすがにドラマ部分の淡白が気になるものの、全編を通した旺盛なチャレンジ精神がSFマインドを刺激してくれる逸品です。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-07-17 20:42:41) (良:2票) |
93.《ネタバレ》 ビジュアル的には時代を感じさせるものがありますが、特筆すべきは作りこまれたセットや装置です。潜水艇は今の眼から見ても洗練されたデザインであることには驚かされますし、秘密基地(?)内の機器類や縮小化の過程などディティールへのこだわりは素晴らしいものです。人体にいられる時間が60分なので映画内の時間経過とほぼシンクロさせて、人物の背景描写や設定説明をばっさり省略しているのは、ある意味いさぎよいかなと思います。ラクエル・ウェルチの胸をみんなでよってたかって揉みまくるシーンは、ほんと名シーンでした。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-31 10:41:37) (良:1票)(笑:1票) |
92.《ネタバレ》 子供の頃TVでわくわくしながら観ていましたね。理科の授業や教科書や理科室の人体模型を見るよりはるかに自分の体内にも存在する小宇宙を実感しました。進路を外れて心臓を通る事になったり、手術室のハサミなどのアクシデントもよく計算されていたと思います。体内の様子が神秘的で幻想的で、そして誰とでも気軽に楽しめる娯楽エンターテイメントとしても今観ても十分面白い。体内に残してきた潜水艇はあのままでいいんですか?とかツッコミどころもあるのですが、CGも無い40年以上も前に作られた本作も映画史の中の記念碑的作品の一つだと思います。 【とらや】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-03-21 16:14:19) (良:2票) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 「センス・オブ・ワンダー」とは、本作の様な作品を指すのだろう。 何と公開から43年(!)も経っているのだ。 私の場合、初見は高校生の時に借りたレンタルビデオだった。 注射器の先から射出されるシーン、心臓の中を通り抜けるシーン 等々、 今DVDで観ても当時の感覚がそのまま蘇る。 (確か「インナー・スペース」が本作のリメイク的扱いだった様に記憶している。 面白い作品ではあったが、本作には及ばない) 尚、私見では有るが私は古いSF映画、特にまだCGが無かった頃の作品をレビューする際、「今と比べると映像は・・・云々」という表現は極力書かない様にしている。 当時と今では技術に差があるのは当り前。違って当然だろう。 むしろ、思いを馳せるべきは作成に携わった皆さんの思いと、公開当時の観客の印象では無いか? 本作に限らず、当時の皆さんには今のCG以上の驚きと感動を持って迎えられたのでは無いだろうか? と思うのだ。 【たくわん】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-02-16 20:02:41) (良:2票) |
90.《ネタバレ》 元祖ミクロ映画。 作中で外的宇宙(アウター・スペース)・内的宇宙(インナー・スペース)という表現があり、アウター・スペースの「2001年宇宙の旅」は2年後。 あの洗練された感じとはまたちがったカラフルな視覚効果とアートな美術(ともにアカデミー賞受賞)に味があリ、「ファンタスティック・ヴォヤージュ」のタイトルにふさわしい幻想美。 ゆったりとした作りながらもタイムリミットがあることでテンションが保たれ、「大脱走」の錠前屋ドナルド・プレザンスが「エイリアン」のアッシュのような危険分子としてサスペンスを盛り上げますが、彼の正体が明らかにされるまでには至らず(東側だろうけど)。 体内組織にからみつかれたラクウェル・ウェルチのナイスバディに男3人でベタベタさわんのは、内心「うひょひょ♪」とか思ってない? 66年の作品ですが、翌年の「ウルトラセブン」の31話「悪魔のすむ花」(ダリーの回ね)の元ネタでもあるんだろうと思われます。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-22 17:48:00) (良:2票) |
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89.ハサミを落とした看護婦とそれを叱った医師の会話。是非ともこうなって欲しかった想像編。《チャリーーン》と看護婦がハサミを落とした音に始まって・・(・・て、この時点で耳の中のミクロ隊員たちは既にパニック状態なんだけど・・) 以下、看護婦・・・「すみまっせん!」医師「こらー!」(やばい喋るなミクロ隊員たち大ピンチ!) 以後また看護婦「すみまっせん!」医師「ばかやろ シィッだぞ!」(やばい ミクロ隊員たち尚ピンチ!) 以後もずっと続く看護婦とそれを叱った医師の会話。「すみまっせん!」医師「こら喋るなっ!」看護婦「はい、すみまっせん!」医師「わかったから黙れ 喋るな!」看護婦「はい、すみまっせん!」医師「こらあ!」(って、この頃にはもうミクロ隊員たちは全員気絶寸前 耳の中 大ピンチ!)それでも以後延々と続く看護婦とそれを叱った医師のやりとりに 非常に傍迷惑な思いを味わってしまったミクロ隊員たちとあの博士。 【3737】さん 7点(2004-11-05 22:20:09) (笑:2票) |
88.初見は小学校の映画上映会。前半余計な音楽を一切排除して(含タイトルバック)胎内に到達したとたんに無調系のサウンドイフェクトを加えるというシャープな判断にまず打ちのめされた。ドラマ的には目新しいものはないが、テーマが体内観光だから視覚的に満足できればそれでいいんだ。そして結果は大満足!潜航艇のデザインはあのノーチラス号のデザインにもかかわったスタッフだそうでフライシャーとのタッグは最強ですね。エレベータで地下に降りる車と潜行艇縮小のプロセスが特撮的に一緒だったり、作戦室にアリが入り込んでいたり(そんなところで手術されるのは嫌だなあ)と、突っ込みたくなるところも多々ありますが、全体としていちいちじつにもっともらしく見えるのはやりたいことに迷いがないからだろう。ところで美術としてスタッフに名を連ねているダリがどういう働きをしたのか見当がつかないのはどういうわけだ。むしろウルトラセブンでこの映画をパクったエピソードに多大な影響をあたえているような(怪獣の名前がダリー)。いったい何やってんだか。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-09-17 19:30:17) (良:2票) |
《改行表示》87. 人体をめぐるセンスオブワンダー。広大な宇宙の果てと同様、ミクロの先の先は宇宙そのものの世界観がいいね。その視覚化に挑戦し、アドベンチャーを通じて医療とスパイとSFの融合が程よい。タイムリミットのハラハラ感も秀逸。 医療チームの縮小は、今の視点でみれば内視鏡(潜航艇ならぬカプセル型が実現)やカテーテルなど、高度医療のメタファーと言える。 現代の映像技術と比較して古さを指摘してもアンフェアであり、むしろわかりやすさに重点をおいた映像化は高く評価できる。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-12-10 22:23:13) (良:1票) |
86.小学生の時に観ていてハサミを落としてしまうシーンのみ記憶。50年近く経て再見。小宇宙人体を舞台にした冒険SFは見応え十二分。奇想天外なアイデアを形にした製作に携わった方々と最高傑作の邦題をつけた方に敬意を表します。件のハサミのシーンの後の彼女を助ける際の男性三人の目がランランとしていたのに凄腕監督の茶目っ気を感じました。 |
《改行表示》85.《ネタバレ》 現代技術でリメイクしてほしい作品トップ3に入るかもしれない。皆さん仰るとおり、やっぱり今見ると映像的なちゃっちい感が拭えません。乗ってる船にしても、治療用レーザーにしても、コンピュータにしても、いかにも別撮りだなー感にしても。でもそれでも、発想は文句なしに面白いし、いつの間にかへ~器官ってこんな感じなんだーと見入らされています。抗体と白血球さんいつもありがとう。でも怖いよ君たち。 ストーリーは本作のメインではないですが、それでも如何せん展開が予想しやすすぎた気もします。あと、もっと緊迫感があっても良かったかも。「こうなるとやばい」という台詞があれば当然それが起こるのがお約束なわけですが、結構あっさり解決している印象。やりすぎると興ざめするか笑いに変わるかの2択な気もしますが、アドベンチャーものと捉えるならもうちょっとスリリングな展開になっても良かった気がします。 ところで、人体旅行の発想は理科ないし生物で教材として使えそうかもと思ったり。さすがに人物は入れないにしても、血管に沿ってカメラが進み、各所で細胞さんたちがご登場。特徴を活かした動きをする、的な。抗体とか白血球とか、教科書の絵では散々見たけど、やっぱり映像で見るとインパクトが違いますね。動きがあるとキャラクターとして記憶に結びつきやすいというか。(というかもしや既に実装されてる・・・?) 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 00:43:31) (良:1票) |
《改行表示》84.1966年製作だけに、SFといっても今見直すと装置や特撮が相当しょぼい。 突っ込みどころも満載で、そもそも血流が激しくて作業にならないはず。 でも、ミクロ化して人体の中を巡るというアイデア勝負の映画なので、細かいところは目をつぶってということだろう。 童心で見ればワクワクするような夢のある作品であることは確かで、遊園地のアトラクションのよう。 古典SFとしての評価は高いが、時代的なことを一切考慮に入れずに今の大人が見れば、いろんな甘さや綻びが目に付いてしまう。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-10-22 21:05:06) (笑:1票) |
83.《ネタバレ》 時代がめちゃくちゃ違うので率直なツッコミは野暮。人体という小宇宙を表現しただけでも偉業。白血球が食べるとか抗体、脳の電気信号など子供の頃読んだ科学雑誌の表現をそのまま映像化が嬉しい。現代でも21世紀の医学とCGで挑戦して欲しいテーマでもある。やっぱ気になったのは脳に残った潜水艇。でかくなるんじゃないのかなあ。 それをラクエルウェルチの体ジャストフィットのボディスーツ!サービス精神が満点。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-03 11:06:35) (良:1票) |
82.《ネタバレ》 子供の頃に、ワクワク・ドキドキ・ハラハラしながら観ました。いま思えば、「体内を冒険する」という発想、素晴らしいですね。心臓が鳴る前に通り抜けられるか・耳の付近を通過中にハサミを落として大騒ぎ・博士が白血球に食べられるなど、見どころ満載で最初から最後まで目が離せませんでした。もちろん、今の大人が初見で楽しめるクオリティではありませんが、名作であることには変わりないと思います。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-04 19:30:50) (良:1票) |
81.《ネタバレ》 なによりもまずミクロ化した人間が人体に入っていくというアイデアをこの時代に見事に映像化していることが素晴らしく、人体内部の表現がいかにも手作り感のある「特撮」という感じがいい。脚本もよく出来ており、心臓を通り抜けるシーンや、肺から空気を集めるシーン、中でも内耳でのシーンでの緊張感はすごく、ハサミ1本落ちた音の影響で衝撃が耳に伝わる展開がハラハラものだし、抗体や白血球の攻撃をうけるシーンもスリリングで見ごたえじゅうぶん。一応政治的背景がありながらも、そこを全く掘り下げることなく、あくまでミクロ化して人体の中を冒険する娯楽映画であることに徹しているのが潔い。1時間のリミットが設定されているが、ミクロ化してから映画が終わるまでがちょうど1時間ほどなのもリアル。ミクロ化して人体の中へというと個人的に「ウルトラセブン」の「悪魔の住む花」(10代の松坂慶子がゲスト出演。)を思い出してしまうが、あの話はモロにこの映画の影響をうけているのだろう。人体内のセットが似ている気がする。 【イニシャルK】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-22 18:19:54) (良:1票) |
80.驚き桃の木山椒の木、どこからどうしてこのような発想ができるのだろう。そしてまた目から脱出というのも・・・。科学的な世界と幻想的なものとの融合が何とも言えない。小さくなるのは時間がかかるけど元に戻るのには時間がかからないのか。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-11 21:21:53) (良:1票) |