1.《ネタバレ》 1945年製作。戦時下のロンドンのとある劇場が作品の舞台。
幾度と無く空襲警報が鳴り響き、ロンドンの街に火の手が上がる。
時代を反映した戦意高揚映画であり、戦争の暗い影が覆う時代ですが、
リタ・ヘイワース主演でこの時代にカラーで撮られたミュージカル。
作品の背景もありミュージカル映画としては地味な印象もありますが、
テクニカラーにゴージャスなリタ・ヘイワースの魅力が映える。
歌は吹替えのようですが、ダンスの方はさすがリタ・ヘイワース、と思わせる見応えがあります。
ロンドンのとある劇場のダンサー、演出家、裏方さん、みんなが大きな家族のような劇場の人間模様がいい。
それだけに最後の最後で戦争の犠牲者が出てしまうのはやはり悲しい。
ミュージカル特有の躍動感、高揚感に包まれたハッピーエンドとはなりませんでしたが、
エンターテイメントの灯は消さず!という気丈さも感じられるラストでした。