255.《ネタバレ》 数年ぶりにブルーレイで鑑賞しました。この映画は私の中では5本の指に入りますが、今まではSF映画としての面白さだけを見ていたことに気が付きました。これはエリーの贖罪の物語でもあるんですね。今回初めて気が付いたのですが、異星人が砂浜の砂をすくった後に掌で輝く砂粒の配列、エンディングの前にエリーが地球で砂をすくった後に掌にのこる砂粒の輝きが、エリーの父親が倒れた時に周りに散らばる錠剤の配列と同じなんですね。つまり、エリーにとっては地球外生命の探索=お父さんを探す旅でもあり、ようやくその重荷からか解放された、という非常に内面的なお話ともとらえることがもできる。本当によく練られた演出だと思います。しかし、落下シーケンスの開始のシーンは何度みても感動します。あのドキドキ・ワクワキ感は凄いです。 【けごや】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2012-01-29 14:34:26) (良:3票) |
254.《ネタバレ》 俺の中ではかなりおもしろい映画。まず、オープニングからしてはまった。地球と地球の音から始まり、やがて、その地球も音も豆粒以下になっていく宇宙の広がりを見せ、自分達ってちっぽけな存在なんだな~って感覚になり、その後、その宇宙の広がりが一人の少女の瞳の中に集約される。宇宙の広がりも人の中にある可能性や夢の広がりに似てる、そんな気持ちで、イッキに映画の世界にはまった。「だってスペースがもったいない」この台詞はほんとうまい。こんなロマンチックで洒落た宇宙人の存在説明は今まで聞いたことない。座布団100枚くらいあげたい。そんなファンタジーっぽい感じから急展開、宇宙からのコンタクトを受けてからは、観てる俺らも現実に今、本当に起こってる事をテレビのニュースで観てるような感覚になるドキュメンタリータッチの中盤。自分らも映画の中の人になったようなイッタイ感で、観ててゾクゾクしてくる。その後もサスペンス的なタッチで娯楽的な要素も忘れない。そして、固唾を呑む異星人とのコンタクト。おもしろすぎる。そして、なぜか泣けてくる。普通の感動とは違った感覚の涙やけど。でもこの映画は単なる宇宙人との遭遇を描いたSFではなっかた。その先があった。最後の審問会で、神は証明できないので存在しないと考える主人公が、自分に起こった出来事を説明するんやけど、それはまさに、神の存在を説く牧師と同じという皮肉。そこにこの映画の本当のオチがあった。目に見えるモノ証明できるモノだけが全てじゃなく、相反する科学と宗教も目指すところは結局は変わらないんだという脳と心の融合、それこそがこの映画のテーマなんやと思う。もう目からウロコ状態やね。俺って単純。そして最後の最後に夢を持たせる事もこの映画は忘れてない。説明できない18時間。そんなラストも好きやねん。観終わった後のなんとも言えない希望ある開放感。やっぱり映画はこうでなくては。んで最後に一言、この映画、俺なんかのダラダラした間抜けなレビューじゃスペースがかなりもったいない(と言いつつ長くてごめん) 【なにわ君】さん 10点(2004-07-13 11:47:29) (良:3票) |
253.ゼメキス作品って、アッと驚く特撮を、アッと驚く地味な場面で使ってて(後の『ホワット~』でさらに加速)、観ててニヤリとしてしまう反面、「力をかける場所が間違ってるんでは?」という気もしてきます。この映画だったら例えば、少女時代のエリーが、倒れた父親を発見し、薬を取りに走っていくシーン。まさにアッと驚く特殊効果ですが、必然性が感じられない分、ちょっとイヤミな感じもします。さて、内容の方ですが、ムムム、なんちゅう展開の早さ。映画早々にパーマーと知合ったと思ったらいきなりベッドイン。エリーの内面は掘り下げられないし、無邪気に研究に打ち込む「研究者らしさ」も充分描かれない。人物像が薄っぺらに感じられます。ストーリー上は割と故セーガン博士の原作に沿ってるものの、表面的すぎて、原作で描かれるエリーの魅力が、どこにも無いんですよね。脚本さえちゃんとしてれば、ジョディ・フォスターという人はこの役にピッタリだった筈なのですが・・・。あと、原作では各国の協力が如何に重要かを強く訴えているのに、そういうグローバル的な視野も欠けてしまいましたね。マシンに乗るのはエリーただ一人だし、大統領役にクリントン本人が出演するなんて(??)、まさにアメリカ万歳、米国中心ぶりがむしろ強調されてしまってます。映像化の難しそうなこの小説をよくぞここまで映画化した、と思えばこそ、「仏作って魂入れず」という印象も拭えないのです。そうそう、日本の描き方にご不満の方もおられるかもしれませんが、これでも結構良心的かもしれませんよ、何しろ原作では、日本の技術者は気合入れるために皆ハチマキしてることになってましたから。 【鱗歌】さん 5点(2003-12-13 08:37:15) (良:3票) |
《改行表示》252.《ネタバレ》 冒頭の地球からどんどん遠ざかって行く映像だけで、好き!!と決まりました。 批判されてる方の理由もなんとなく分かりますが、わたくしはこの映画好きですね。 SFとしてはもちろん穴が多すぎですが、なんでしょうこの主人公は応援したくなっちゃいます。 子供の頃から一生懸命でひたむきで、夢が一貫してて素敵。 本当にもし宇宙から地球を見れたら、人生観変わっちゃうんだろうな〜 奥さまの小言など、な〜んも気にならなくなっちゃうんだろうな〜 【jetter3】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-01-27 11:38:31) (良:2票) |
《改行表示》251.《ネタバレ》 科学的な知見と思索と想像力に満ちたお話でした。 主人公が接触した異星人はなぜ、地球人の姿を借りて現れ、地球万民の前に姿を現さなかったのか。記録を残すことを拒んだのか。彼は「焦らず、気長に」と言った。まさにその言葉の通りだと思う。現在、地球が太陽の周りを回っていると発言して問題にされることはない。しかし、時の権力によって迫害された時代がありました。ヒトの存在意義の根底を揺るがせるような事実が「あたりまえ」に周知されるためには、時間が必要なのです。本作が宗教を大きくフィーチャーしていることは、過去の忌まわしい歴史と無関係では無い。現在の宗教は科学的な前進を拒むものではないと思うが、本作のように不穏な方はいそうです。異星人は主人公の記憶から、そのあたりの事情を読み取ったのだと解釈しました。 次のコンタクトは10年後なのか100年後なのか。地球外生命や文明の存在が地動説と同レベルに「あたりまえ」に認識された頃、コンタクトは次の段階へ進むのだと思います。本作は啓蒙のファーストステップでした。 余談だけど、カール・セーガン氏の原作の最後の見開きには、創造主(それを神と呼ぶかどうかは別にして)の存在が証明されるくだりがあります。公理的なものにメッセージを含ませ、次元が違う存在に言及する。それもフィクションではあるが、その方法論にとても感心しました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-10-18 00:42:48) (良:2票) |
250.昔のSFにはこういう上品さがあったよな・・。斬新で驚異的な想像力と純粋な知的好奇心にあふれたこの映画は、スター・ウォーズ以降に失われてしまった「真のSF映画」を思い出させてくれた。SFは絵空事や子供のための娯楽でなく、大人の血をたぎらせる壮大な夢だったよね。 【トマシーノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-01-29 03:59:13) (良:2票) |
249.電車の中で床を見つめながら一人でなにやらブツブツ言っているおじさんの、そのブツブツを実際の映像にしたような映画。 【永遠】さん 3点(2004-06-02 20:49:02) (良:1票)(笑:1票) |
248.《ネタバレ》 金持ちのおじさんがちょっとB級感を出しちゃってるよね 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-11-23 20:55:29) (笑:1票) |
《改行表示》247.《ネタバレ》 これまでも何度となく繰り返し見た映画ですが、インターステラーを見たら、またまた見たくなったので再見w あ、マシューマコノヒーだwww 公開当時から感銘を受けた映画でしたが、当時、周りには共感してくれる人はいませんでした。『宇宙人が人の姿して出てくるなんて嘘くさいし、面白くないし』みたいな反応ばかりで。 宇宙人や海底人や地底人が出てくる映画は他にたくさんあって、それはそれで僕も大好きなんだけども、だけど、この映画は、そういったSF的空想映画とは一線を画していると思うのです。 宇宙人、というか地球外生命体を描くSFや娯楽作品は空想の中で遊ぶ映画なのに対して、このコンタクトという映画は地球外生命体というものが『現実に存在する可能性』を描いている映画だと思うのです。 もちろん地球外生命体の存在は具体的には確認されたわけではありません。 でも、その可能性はゼロではないのです。 『地球は宇宙の孤児ではない』 素晴らしいメッセージを含んだ映画だと思います。 【こっちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-12-09 17:47:31) (笑:1票) |
《改行表示》246.《ネタバレ》 『良い映画だとは思うが、面白い映画だとは思えない。』というのが正直な感想です。ストーリーやリアリティを重視するあまり、映画としての面白さやテンポが犠牲になっちゃっている気がします。 いくら何でも前半が退屈すぎです。もったいつけすぎだし、あんま好きになれない時間のかけ方です。 またエリー・アロウェイの勤勉で、仕事に対する熱意は尊敬に値しますが、あまりに独善的すぎると共感しづらいものがあります。 極めつけは、コンタクトに成功するまであれだけ物語をひっぱっておきながら、異星人の目的などが一切不明のまま終了しちゃって、大事な部分をうやむやにされてしまった感が強いのです。 個人的には電波の受信シーン、そこから国中が動き始めるのがこの作品のクライマックスであり、それ以外はすべて蛇足に感じました。 とは言え、地球上ではポッドが装置をすり抜けただけなのに、記録時間は18時間だったという真相や、装置のビジュアルに迫力、そして『父親を愛していたことの証明』を代表する名台詞の数々など、特筆すべき点が多いことも確かです。 やはり上映時間が長すぎたのが一番の原因でしょうか。そのため、せっかくの伏線が回収されているのに、鑑賞者はそれに気づかないまま終わっちゃう可能性大です。 好きなジャンルの作品だっただけに、今ひとつ、共感も感動も味わえないまま終わってしまったのが残念でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-06-02 00:12:43) (良:1票) |
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【南雲しのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-10 04:21:04) (良:1票) |
244.《ネタバレ》 後半からがイマイチ。ヴェガに着いてからの話の流れが一切掴めない。贔屓目に見てあれは錯覚なんじゃない?って考えるのが当然だし、ホワイトハウスから出てきた人々が主人公を支持してる?っぽいのもわからないし、彼氏の返答も歯切れ悪い。審査するものと審査したものが手つないで帰るってスキャンダルすぎる。発射台やワームストーム等のCGの趣味もダサい。俳優陣の演技がイイだけに残念。 【reitengo】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-27 15:48:25) (良:1票) |
243.《ネタバレ》 ヴェガに着いて?からが期待はずれでした。もっとクリエイティブな面が欲しかった。それまでのフリを奇麗に繋げるための展開に感じてしまい、それまで長く引っ張っただけに少しがっかりしました。しかしこういう若干バカバカしく思えてしまうテーマで期待を持って見させられたのは琴線に触れる何かがあったんだろうなと思うし、演出も良かったのかもしれません。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-09 17:06:34) (良:1票) |
《改行表示》242.《ネタバレ》 昨日久しぶりに再鑑賞しました。観ている最中からあまりのおもしろさに感動して号泣。改めて、、なんて面白い映画なんだ! 神を信じない人間を全人類の代表には選べない。まあこれは神を信じないから代表にしないのではなく、代表とは最も優れている人物であると同時に(良識ある)人類の平均値でもなければならないからですが、それってなんてリアルなんだろう。まるで、2010年の日本で言うところの国母バッシングによく似ていませんか? そして人々は証拠があるから物事を認めているのではなく、自分自身がそう思うから認める。神の存在を感じる時があるから神の存在を認める。エリーの言葉に嘘偽りを感じないからヴェガ人と接触したのを大衆は認めたんですよね。調査委員会は(公には)認めなくても。 さらにヴェガ人は言います。このワームホールは自分たちが作ったのではない。別の誰かが過去に作ったものだと。そんな大いなる存在を場合によっては「神」と称してもいいような気がします。 言ってしまえば、宗教も科学ももしかしたら同じようなものなのかもしれませんね。 【HAMEO】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2010-02-03 20:23:05) (良:1票) |
241.《ネタバレ》 絵に描いたような恋愛、絵に描いたような挫折、絵に描いたようなハプニング、絵に描いたような役割分担、絵に描いたような成功……って、映画という絵を描いているわけですが、もう少しひねりがほしいところです。最後の「記録時間」についても、エリーの証人喚問(←これも目的が不明)の間に誰も気づかなかったというのが不自然に思いますし、“物的証拠”が判明した以上、後に続く動きが出るはず。いくらなんでも一発勝負(というか二発勝負?)だけのために5000億ドルの出費は「ない」でしょう。たんに、ジョディ・フォスター(の出る映画)は、性に合わないのかもしれません。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-09 02:09:23) (良:1票) |
240.アインシュタインの言葉で、「私たちはいつか、今より少しは物事を知っているようになるかもしれないが、自然の真の本質を知ることは永遠にないだろう」というのがあるのですが、この映画もこの意味合いを持っているのだろうと思うのです。物事の本質を説明出来るのは、科学ではなく、宗教や感覚なのかもしれません。 【カジ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-06-18 00:37:15) (良:1票) |
《改行表示》239.クライマックスまでは小説読んでるような気分だった。とにかく先が知りたいっていう。神だのなんだのごちゃごちゃ御託がうるさい気もしたが、結論はまず出せないと思ったのでそのまんま受け止めました。そしたら妙にはまっちゃって、深夜に1人で観てたんですが久しぶりに口の中がカラカラになる状態になってしまって、エリーの震え声が移っちゃってるんじゃないかと思ったくらい。一緒になって猛烈に心臓ばっくんばっくんしてました。いや久しぶりだったこの感覚。ベガ人の気の長~~い話になぜかとても感動しましたし。SFってこういうものだと。もう涙が出そうでした。 少し俗な話になってしまいますが言わせてくれ。ウィリアムフィクナーよかった!すごくいい役だったよ!ずっと心配そうな顔してたけどなんかそれがよかったよ。エリーが宇宙に旅立つとき、出てきてくれてホッとしたし。エリーはこっちには興味ないのかと思った(笑)。 ケント・クラークか。フィクナーの中で最も好きな役の一つですね。←これってよくできた言い訳ですね。 それから音楽も。ピアノの単純なメロディーなのに胸がいっぱいになって泣ける。アランシルベストリ最高だねこの人。完璧にしてくれました。ありがとう。最高です。 |
238.「神や宇宙人の存在を声高に主張する人」と「それを科学的に証明してみろと言う人」なら私は圧倒的に後者に不信感を覚えます。大体“科学的”などと言う実態はないけれど便利な言葉を使う時点で信用ならないし、「だったらあなたは“いない証明”を出来るのか」と問いたくなる。それが出来てこそ人を笑う権利がある。出来ないのなら(出来ないだろうけど)、「いる」も「いない」も所詮は「信じてる」か「信じてない」かのレベルでしかありえない。作中、主人公に神の存在を疑われた神父が「父親を愛していたか」と問うシーンがあります。彼女は「もちろん愛していた」と答え、神父は「じゃあそれを証明出来るか」と切り返す。主人公の絶句が科学信奉者への一石になれば良いと思う。人間が本当の意味で証明できることなんて実はこの世には無いんですから。(映画館) 【なみこ】さん 8点(2004-11-20 17:30:34) (良:1票) |
《改行表示》237.単なるSF映画では終わらない、すばらしい作品。 今まで出会った作品の中で最も評価するものの1本です。 SFという大きな土台に、精神世界や宗教観といったモチーフを 乗せて、観客に人間の営みといったミクロな部分から、 その人類を宇宙規模で見るとどうか、という マクロな部分まで伝えようとしている、しかもそれが ちゃんと伝わってくるのが見事です。 ラストが気に入らなかった方もたくさんいるようですが、 私はかえってリアルで大好きです。 私はもともと宇宙人の存在を信じるほうですが、 この映画でますますその考えに自信を持つようになりました。 「私達の存在そのものが、彼らの存在を証明している」のだと 思います。でないと、 「スペース(宇宙)がもったいない」ですよね。 この広大な宇宙に地球人だけだなんて、傲慢な考え方だと思うし、 何より寂しくないかなぁ・・・ 宇宙人の存在を信じない○槻教授にぜひ観て欲しい映画です。 【ろこもこ・らいす】さん 10点(2004-07-01 02:20:53) (良:1票) |
236.エリー18時間の体験が僅か1秒、“精神と時の部屋”以上だよ・・・ 【ダージン】さん 8点(2004-02-15 03:12:45) (笑:1票) |