《改行表示》62.出てくる人物がどいつもこいつも悪態をつきまくる、ロックな映画。 いくらアメリカで鉱山だからって、あそこまでひどくねーだろ…。 もしあれがありのままだったとしても、それは アメリカかあの会社だけに限った問題だし、知ったこっちゃねー。 UFOキャッチャーってどこが発祥なんだろう? 出てくる男が次にどういうセクハラをするか?と期待して見ていた。 セクハラのデパートかよ。 というかあれはセクハラというよりイジメじゃないの?学校かよ。 警察に電話すれば?他の会社行けば?引っ越せば?としか言いようがない。 あんなどーしよーもない職場に頑として居座らなくたっていいんじゃないの? なぜ父親との関係が険悪なのか、なぜ夫に殴られていたのか、 なぜ職場で嫌がらせを受けていたのか、あまり説明されてなかったし。 あの主人公がそういう待遇を受けるのもそれなりに理由があるのではないかと 思えてきて、あまり同情できない、 映画では伏せられているが度を越して身勝手だったとか。 実話がもととはいえ、相当に脚色してるだろうし。 リアルというにはネガティブに偏りすぎていて、 プロパガンダの意図を感じるあざとい内容と思わずにはいられない。 本当に鉱山でまともに扱われたことが一度もなかったのか? この映画でミネソタ州の場所を覚えたのが収穫。 【且】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-01 00:01:10) (良:2票) |
61.《ネタバレ》 セロンやマクドーマンドの演技はすばらしいです。マクドーマンドの、(あのちょっと曲がった口元で)表情を変えずに強い意志を表現する演技が大好きで、この映画でも泣かせてくれます。でも、セクハラシーンと裁判シーンが全然つながってないので、社会派映画としてはダメダメでした。同級生だった男が証言を変えるのだって、同僚の女性社員が協力する気になるのだって、セクハラ自体との関係はほとんど語られてません。息子の生まれの秘密や、友人の不治の病などのエピソードも、単に主人公を取り巻く問題のネタを色々付け足してみました、という程度にしか思えません。会社、男性社員、女性社員のぶつかり合いを、正攻法で描いてほしかったです。親父の演説シーンも、彼の心の動きがほとんど説明されてないので、わざとらしい感動シーンにしか見えませんでした。せめて、裁判シーンで、元同級生の男が、なぜセクハラをしていたのかを説明させてくれれば、もう少し評価できたのですが。 【かねたたき】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-02-12 23:15:12) (良:2票) |
《改行表示》60.《ネタバレ》 『がっつり法廷もの』を想像していたのですが、予定とは少し違う内容でした。 一人の女性が労働者としての正当な権利を獲得するまでの『プロセス』を、職場、友人、家族を通して描いたものですね。 見応えのある作品です。その一方で、精神的にやや疲れる作品でもあります。なにせ、全体の8割は、主人公のジョージ・エイムズと共に四面楚歌状態を体験しなければならないのです。見るときには気力が必要。くたくたになります。 もちろん、その抑圧された空気は、後半のカタルシスへと一気に昇華されるので、後味は悪くありません。 やや卑猥な発言や、ちょっとした落書きなどは、個人的にはイタズラ程度で済まされそうなもの。後半はエスカレートしてきますが、それもジョージーの過剰な反応が招いたものという気がしないでもありません。ですが、それでも後半のジョージーに対する仕打ちは相当なもので、絶対に許されるものではありません。 ややヒステリックで、『自分だけがかわいそう』なジョージーが感情を抑制できずに、周囲を傷つけるため、前半はジョージーにも共感できません。父親も同様です。 だけどストーリーが進むにつれ、過去の真実、父親の本心が明らかになり、いつの間にかジョージーたちに同調している自分がいます。 ボビー・シャープの心変わりが唐突だったり、ジョージーの家庭を壊す要因となった高校教師はそのまま放置されたりと、もやもやしたり気になったりする部分は結構あります。 そういった点をふまえたうえで、ラスト、法廷で皆が立ち上がるシーンは心にぐっとくるし、いつの間にか泣いていたので、やはり良い映画なんだと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-05-12 08:52:33) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 あらすじを聞いた時、女性が鉱山でセクハラを受けてそれを訴える実話を描いただけの映画だと思っていた。ところが、実際に見てみると、そーゆう側面はあるものの、なんか違う。セクハラと並行して描かれる日常の親子と友人のドラマ、そしてラスト近くで明かされる鉱山のセクハラ話なんて吹っ飛ぶのほどの衝撃の真実。僕は、これを覚悟の話だと捉えました。人間の尊厳のために戦う覚悟、愛情を受け入れる覚悟、母が真実を子供に告げる覚悟、一歩踏み出すための覚悟、セリフでも度々出てきます。あなたにその覚悟があるのかと。人生において、人を憎むのにも、愛するのにも、許すのにも、その先に進むためには覚悟がいるってことを表現しているのではないかと思うのです。裁判で女性たちが立ち上がる前に、母と子の会話のシークエンスが挟まれます。母が子供に言うのには、とても勇気がいる残酷な真実を彼女は話すのです。そして、母の深い愛情を示すのです。ここから裁判のシーンへ、そしてラストの母と子のドライブのシーンへ続くくだりで、それまでは淡々と見ていた僕はボロボロ泣きました。あの最後の母と子の楽しそうなやりとり。覚悟の先に進んだ描写がそこにありました。もしかしたら、子供がグレてさらなる悲劇を招いてたかもしれない。でも、もうこの母と子は大丈夫なんだと思える何気ない日常の描写。これはそんな親子の物語にも見えるのです。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-07-17 18:41:18) (良:1票) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 私は男性です。そして、現在のフェミニズムは「男女共生」を越えて「男性蔑視」の領域にまで足を踏み入れているので賛同し難いと感じているし、男女間には厳然とした差異があるのだから、社会においてある程度の棲み分けが発生するのは仕方がないというのが私の持論です。そういった点において、私は本作の主人公と敵対する側にいる人間なのですが、そんな私でも本作には素直に感動できました。とにかく脚本が良すぎるのです。サジ加減を間違えればお節介な啓蒙映画になりかねなかったこの題材を、ここまで見事にまとめてみせた手腕は賞賛に値します。。。 やむにやまれぬ事情でシングルマザーになってしまった、しかも家のローンもある。主人公が高収入の仕事に拘らねばならなかった背景をコンパクトにまとめた序盤から、その仕事ぶりは絶好調です。同様に、主人公以外の登場人物についても各々の背景や行動原理が的確に伝えられており、そのことによってドラマが非常にわかりやすくなっています。全体の構造も戦略的によく練られていて、社会問題を扱いながらも中心はあくまで家族の物語としたことで共感の接点が広がっているし、小難しい法律論を最小限に留めることで混乱が避けられています。「仲間を二人集めることができれば勝てる」という単純な図式にまで裁判を落とし込んでいるのです。さらには、仲間二人を集めることがいかに困難であるかという点も十分に描き込まれていて、最後までハラハラさせられます。閉塞的な田舎を連想させる原題が示す通り、舞台はNYやLAではありません。ひとつの炭鉱が消費し、納税し、職を生んでいる。街全体が炭鉱によって生かされているという状況において、これに戦いを挑むという行為は街全体を敵に回すことと同義なのです。その他、主人公に対するセクハラ行為や悪意あるウワサなどでは心底不快な思いをさせられるし、後半になって意外な人物が味方に加わるという展開には燃えさせられました。娯楽的なツボもよく心得ているのです。。。 唯一の不満は、ラストのまとめ方が安易過ぎたこと。悪意ある証言者を弁護士が汚い言葉で挑発し、証言者はその挑発に乗ってしまうという展開は、さすがに非現実的すぎるでしょう。一連のやりとりに感銘を受けて傍聴者全員が主人公に賛同のパフォーマンスをとるクライマックスも作り物的過ぎて、ここで一気に冷めてしまいました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-03-20 02:52:08) (良:1票) |
57.シャーリーズ・セロンがダメ夫から逃げて、働き始めた実家近くの鉱山でのセクハラ訴訟モノです。私の鉱山の男とは「保守的な反面仲間のために命を賭すことも厭わない義理堅い男たち」というイメージが『わが谷は緑なりき』で培われていたのですが、そんな祖先の墓に泥を塗りまくりの野郎共が女鉱夫にセクハラの限りを尽くします。そんな糞野郎共のなかで尋常ではないほど際立つ美貌のシャーリーズ・セロンが訴訟を起こし奮闘するのですが、『エリン・ブロコビッチ』のように訴訟にまつわるドラマの描きこみが薄く、物足りない鑑賞感でした。シャーリーズ・セロンの演技に+1で6点献上。 【さめがい】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-03-14 21:01:55) (良:1票) |
56.《ネタバレ》 ん~でてくる奴、でてくる奴ホント腹立つ奴ばっか 事実に基づいた内容だそうですがマジで「糞」会社ですね 社長に直談判しに行ったときのあの態度…マジ腹立つ。 シャーリーズ・セロン始め出演の皆様の演技は素晴らしい… 組合の集会(?)で父親が娘のことを話す場面 やば、かーなーりグッときました(結構感動) 全体的にちょっと足早な展開かとは思いましたが、まあ、時間的なことは仕方がないかな。 珍しく邦題が作風にあってる(スミマセン生意気言って)気がシマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-06-26 23:28:59) (良:1票) |
《改行表示》55.「観賞環境」を「映画館」としましたけれど、地元の県主催による「男女共同参画キャンペーン」の上映会(県営ホールでの上映会)にて観賞しました。 そういう趣旨で観にいった訳なので、セクハラとかジェンダーといったテーマの作品という先入観たっぷりで観てしまったのですが、ストレートに「家族愛」の作品であると同時に、アメリカ社会が綿々と抱き続けている問題と言いますか、アメリカ人そのものが何時まで経っても捨てられない様々な問題について、より大きな視点で描かれている作品と感じました。 とにかく出演者たちの演技が素晴らしい。それだけで惹き込まれますね。全体の流れとしては、かない端折り過ぎて(といっても2時間の長尺ですけれど)理解してもらえない部分も多々あるかと思いますけれど、ベースになっている実話は何十時間の長尺にしようと決して語り尽くせはしないだろうことが容易に想像出来るだけに、ここは出演者たちの素晴らしい演技と監督の表現力(一部力技的な部分もありますけれど)をまず賞賛したいと思います。 邦題は直接的過ぎますね。原題の方が本質的かな?でも、直訳すると「北国」だし、何か雰囲気違いますよね。やっぱり「スタンドアップ」の方が相応しいかなぁ? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-26 08:47:12) (良:1票) |
54.どうも実話に基づいているとは思えないんですよね。男達を庇うわけではありませんが、こんな状況がそう遠くもない昔に実際に成立していたとは考えにくい。これが現実だとすると男達は猿レベル以下だし、この状況で立ち上がろうとしない女性というのもかなりうそっぽいでしょ。映画の中でも言われているように、複数揃えば勝ちが目に見えている状況にもかかわらず・・・ 【マー君】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-10-14 16:31:00) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 社会派・問題提起ドラマとしては抑え気味な演出で、決して扇動的な内容ではありません。それがかえってリアリティを感じさせます。作品の構成は、裁判と鉱山そしてジョージーの過去が交錯しながら進んでいき次第に裁判の比重が大きくなりますが、決してわかりにくいことはなく無駄なシーンもありません。ジョージーと父、また息子との理解しがたい関係も、ドラマが進行するにつれてその理由が明らかになってきます。シャーリーズ・セロンはレイプ・DV・セクハラの被害者であり、その中で闘いながら生きている姿を決して演技過剰にならずに好演しています。フランシス・マクドーマンドの、ストーリーのもう一方の中心となるほどの力強い演技もいいです。最後のテロップをみると、原題のNorth Countryにもそれなりの意味があるみたいですが、日本語題名のスタンドアップも作品の意図に沿ったいい題名だと思います。不当な扱いに「立ち向かう」というのは、まさに「起立する」ことなのですね。最後はほんとに泣いてしまいました。今ではセクシャル・ハラスメントは日常語になっていますが、この作品の舞台は1989年、和解が成立したのが1998年。ほんとつい最近のことなんですね。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-02-12 20:45:18) (良:1票) |
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52.《ネタバレ》 ヒロインの性格に問題があるんじゃ・・・って思った。家族からも異常に嫌われてたし・・。子供のためになんでもするって言ってるのにあっさり仕事はやめるんですね。セクハラシーンもあんまり酷くなかったような・・・。父の演説はよかった。 【名無しD】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-12-22 14:08:12) (良:1票) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 「女性」として、そして「母親」として、あるいは「娘」としてのジョージー・エイムズという人間をシャーリーズセロンが見事に演じきった。自分の力だけで子供たちを育てていきたいという芯の強さ。弁護士、父、母、同僚、友人多くの人々に支えられながら、決して泣き寝入りすることなく常に戦い続けたいという激しさ。不当に罵られた際に親友や子ども、周囲にあたってしまう弱さ。父や周囲に蔑まれても「過去」を一人で抱えてしまう「苦しみ」。セクハラや恐怖に対する怯え、苦しみ、怒り、やるせなさ。これらの複雑な感情が観客にもダイレクトに伝わる迫真の演技だったと思う。 しかし、全般的に優れた作品で穴がなく、かなり「リアル」なストーリーなのだけれども、どこか「押し」の強さや盛り上がりが足りない感じもした。最初8点くらいの作品かなと感じていたけど、そこまで高得点を与えてよいのかと悩んでしまう映画だった。 そして、個人的に残念だったのは法廷シーンが少なかったこと。本作で日本にはないクラスアクション制度(集団訴訟)について少し勉強できるかなと思っていただけに残念。不勉強ながらちょっとかじったことがあるのでクラスアクションについて知っていることを書くと、普通の一般の訴訟では、被害を受けた被告と原告が、自分の権利を巡って争うものであるが、クラスアクションは、クラス(本作ではセクハラで被害を受けた女性のすべて)を代表して、クラス全体の権利を個人が争うものである。勝手に他人の権利を処分することになるので、クラスにいる者には通知する必要があるが、クラスにいる者は積極的に「除外(オプトアウト)」の手続きを取らなければ、判決の効力はクラス全体に及ぶという制度である。いろいろと弊害も多い制度(自己の権利が勝手に他人に処分されるおそれ、高額な賠償額による企業経営の切迫、弁護士の金儲けの手段)であるので、EU諸国でも導入されておらず、おそらくアメリカ特有の制度である。アメリカでも、今ではクラスアクションをなんとか押さえ込もうとしている始末であるため、日本で導入されることはまずないでしょう。日本にも選定当事者制度(あまり利用されていない)という類似の制度があるけど、こちらは被害を受けた複数の者が、自己の権利を被害を受けた者に委任して、一人ないし複数が代表して訴訟を争うものである。似ているけど、本質は大きく異なる。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-21 23:33:20) (良:1票) |
50.テーマが重く、一人で立ち向かうことの難しさを感じた映画でした。セクハラって、第一義的な定義が、体に触るとか卑猥なことを言うってことだと思っていたんだけど、実際に映像を通して、想像以上にとんでもないことなのだということを知りました。最初、僕自身も序盤のジョージーの男性遍歴(?)があったというエピソードで、一種の偏見を感じていましたが、サミーの出生の秘密を知ってから、偏見を持ってしまった自分が恥ずかしく思います。自分が立ち上がらなければ、他の人たちを動かすことってできないんですね。素直に、観て良かったし、学ぶべきことも多かったです。こんなに、辛く、泥臭いけど、力強く闘う、女性であり母親である、難しい役を演じたシャーリーズ・セロンさんは素晴らしい演技をしてくれたと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-06-02 17:00:39) (良:1票) |
49.以下、箇条書きです。法廷の部分がメインなところではないので、そもそもスタンドアップという邦題は誤解を招く。法廷がご都合主義に流れていっている感は否めないが、メインなところではないので、とくに気にはならなかった。残念なのは、シャーライズ・セロンの演技があまり見所がなかったこと。それを期待していたのに。Unionの集会も、「感動」場面はお父さんに持って行かれたし、法廷も弁護士にもっていかれてしまっていた。教師によるレイプの場面も別の若い役者によるものだし、Domestic violenceもあまり主張されてこない。シャーライズは、ストーリーテラーくらいの意味しかないような感じだ。もったいない。 【あまね】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 03:44:25) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 非常に重いテーマを重い空気で見せてゆくのですが、かなりご都合主義な展開が垣間見られる。父親のスピーチは感動したがあまりにも豹変しすぎだ。裁判でのレイプに関する証言の覆し方もあまり現実的とは言えない。しかし言い換えればこれだけのご都合主義的展開を並べてもちゃんとテーマに沿った重い空気を作ることができたとも言える。この重い空気を作ることができたのはセクハラと平行して描かれた母と子の物語の丁寧な描写があってこそだと思う。実際、上辺のストーリーとなるセクハラから裁判に至る物語は単純この上なく、男がいくら悪いといってもその時代の不況下における男の弱さというものが描かれてこそ重厚な話しになるところをあえて男=悪という簡単な図式のみを見せてお手軽に話は進んでゆく。でも様々な問題の片隅に常に子を想う母というサイドストーリーが絡むことで奥の深さを感じさせてくれた。一番印象に残ったシーンは娘がプレゼントを見て悲鳴をあげて喜ぶところ(笑)だったりするのは私自身が娘を持つ親だからでしょうか。でも、戦いに挑む母の強さの源がちゃんと描かれているシーンのひとつだと思いました。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-02-13 15:22:25) (良:1票) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 不当に対して屈っしない主人公の姿勢が強く印象に残りました。そのため、私には原題のNorth Countryよりも邦題のスタンド・アップの方がしっくりきます。 家族シーンなどがよかったです。グローリー・カイル夫妻の存在もいいですね。 ただ全体的な話の流れ、レイプなどを持ち込むところがありがちでした。またボビーが証言を覆すところに説得力を感じなかったので腑に落ちませんでした。 最近「飛ぶ教室」を読んでいたので、映画の間中ずっとこの一文が頭をめぐっていました。 「行われたいっさいの不当なことに対してそれを犯したものに罪があるだけでなく、それをとめなかったものにも罪があります」 ケストナー万歳!! 【トマトマート】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-02-07 22:20:59) (良:1票) |
46.もっと気が滅入る作品かと思っていましたが、それほど説教くさい作品ではありませんでした。この邦題も「なんだかなぁ」と不満に思っていたんですが、映画を見たら、それなりに納得もいきました。シャーリーズは本当に目に力のある良い女優さんですね。才気や意志の強さが前面に押し出されていて、嘘くさいまでの美貌も邪魔にならない。それに共演陣もバランスが取れていました。もともと私はショーン・ビーン目当てで観に行ったのですが、彼ふんするカイルみたいな男性がいたらぜひとも結婚したいぞ!と思わせる素敵な男性だったし、カイルの奥さんグローリーが女性から見てとても魅力的。(フランシス・マクドーマンドは相変わらず上手い)パパのスピーチのシーンは感涙でした。ただし、カップルでこの映画を見に行くのは止めたほうが良いと思いますよ。 【付記】ここで描かれるセクハラはけして過去形に私には見えません。パワハラなど形を変えて日本にも存在します。普通そういう状況に陥ると、職を変わるなど、できるだけ楽な道を選ぼうとすると思うのですが(もちろん、それだって楽なわけではありませんが)主人公のジョージィはあえて一番険しい道を選んで立ち向かっている。その姿に私は心打たれました 【HIDUKI】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-26 13:52:17) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 法廷シーンとそれ以前の鉱山での出来事やもっと若い頃の出来事を巧く絡ませて、物語は進んでいきます。シャーリーズ・セロンの表情での演技がとても良く、母として、娘として、女としての苦悩が痛いほど伝わってきました。フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、ウッディ・ハレルソンと、好きな俳優さん達が出ているから観に行ったのですが、3人は勿論、シャーリーズ・セロン演じる、ジョージーの父役、母役、息子役も見事にそれぞれの繊細な役どころを演じていると思いました。親が子を想う気持ち、子が親を想う気持ち。割り切れない思いと、断ち切れない過去を抱える様子は本当に切なく、分かり合えない父と娘、母と息子が次第に解氷していく展開は、予想通りながらも十分に泣かせるモノがあったと思います。また、ジョージーとグローリーの友情も見ていて胸が熱くなった。決して包み込むような優しさではないけれど、群れない強さと甘やかさない優しさを持ったグローリーは、ジョージーにとっては今、この時必要な人だったのだろうと思います。今でこそ市民権を得た「セクシャル・ハラスメント」ですが、ジョージーのような人たちの闘いによって勝ち得たものだと再認識しました。2時間余りの映画でしたが、実際にはかなりの時間と労力を費やしたでしょうし、女性の人権、地位向上、男性の意識改革に大きな役目を果たした功績に感謝しなければいけませんね。多分、事なかれ主義の私だからこそ、頬を叩かれ、目が覚めた思いになったのでしょう。あの時代、あの状況で、あの法廷に私がいたとしたら、立ち上がっていただろうかと・・・ 【プリシラ3103号】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-21 19:03:04) (良:1票) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 アバズレ呼ばわりされ父と長男に見放され、それでも子供達の為に頑張る娘 娘を突き放していたのに組合の集まりで訴えたり、法廷で高校教師につかみかかる父親 最後の法廷で原告が増えるのは予想していたが、それでもよかった アメリカではインディアンを迫害し黒人や有色人種を差別したのは知っていたが 女性差別もここまで酷いとは=映画なので誇張はあるでしょうが 日本で女性が差別されていると騒ぐ人権屋こそ見るべき映画じゃないか? 【オマリ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-04 20:34:33) |
43.《ネタバレ》 もっと社会風刺をえぐり取るような作品かと思ったら、がっかりでした。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-05-03 14:31:48) |