《改行表示》50.《ネタバレ》 あの原作からどうすれば此処までつまらない映画が創れるのか不思議でたまらない。映画という枠に捕らわれるあまり、どうしても恋愛・派手な戦闘と余計なモノを加えてしまう。革離のイメージも違う、もっと人間味溢れる人物像ではければならない。期待した戦闘も前半若干盛り上っただけで、後半は無いに等しい。しかし気球は無いだろ、見張りもいないのか?ということになる。「墨攻」といえば”蟲”を使った攻撃がウリなのに。矛盾というと、10万もの兵を持った軍隊がたかが2、3回失敗しただけで退却していくという点。大国だけあって人数のスケールが違うが、どう考えても2,3千の兵にしか見えない。さらに、馬鹿国王は1回勝っただけでどうして調子に乗れるのかさっぱり分からない。結局、何も残らないという脱力感がそのまま後味の悪さに繋がる。悪い所ばかり目に付くが、セットは素晴らしかった。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-09-09 05:10:25) (良:1票)(笑:1票) |
49.最初は、何だかメリハリなく戦闘シーンの続くだけの映画かと思いながら観てたのですが・・・いやあ、最後はホント、感動しました。前半、立て込もり外敵との闘いを繰り広げた城、その光景がクライマックスにおいて、変容を繰り広げ(ナゼ水浸しなのか、などとヤボは質問は当然しない)、また登場人物たちの置かれた立場や互いの関係もまた激しい変化を見せる(支配する立場とされる立場が入れ替わること。また敵同士だった者が心を通わせること)。何と言うのか、前半においては、ある意味律義に死体の山を築き続けた映画が、後半、「解」を仄めかしつつも、もの凄いカオスとなっていく有り様に、何だか感動してしまったのです。あとこの映画、時々妙にクロサワチックなシーンがありますね。意識してるんですかね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-06 09:32:42) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 原作未読の私にも、要約に苦労したことがよくわかる出来となっています。敵意むき出しだった王子が革離に傾注したり、革離暗殺を命じられた農民たちが革離に信頼を寄せるまでの過程がスッポリと抜けていたりと、唐突な展開が多々見られます。一方で荒っぽい要約が吉と出ている部分もあって、前半、革離が次々と知略を披露して敵を撃退する様は、矢継ぎ早な展開のおかげで彼が戦略家として際立った人物であることを強く印象付けます。アンディ・ラウは革離役に抜群にハマっており、ただ理屈を述べるだけではなく、人々を引きつけるカリスマ性も兼ね備えた人物にきちんと見えます。対するアン・ソンギもアンディ・ラウにまったく見劣りしない悪役となっています。弱小の梁国相手に負けを重ねるという下手すれば無能に見えかねない役柄であったにも関わらず、知性と人間性を併せ持った名将に見えるのですから、この役柄を脚本以上の人物にしてみせたと評価できます。後半は革離の影響力を恐れた梁王一派が粛清をはじめるという興味深い展開を迎えるものの、ここで映画はいったん失速します。基本的に本作はアンディ・ラウとアン・ソンギが引っ張っているため、ふたりが不在となるこの部分が致命的につまらないのです。脚本レベルでは人間の普遍的な残虐性や愚かさを提示しようとしたと思われるこのパートも、良い役者が不在であったり展開に深みがないため、梁王をはじめとした本作固有の登場人物がただ暴走しただけにしか見えません。王子を失った梁王の悲しみや怒り、また革離を排除せよとの命令にいったんは反対するものの、梁王への忠義からその先頭に立つこととなる将軍の葛藤など描くべきものは多くあったにも関わらず、お手軽なドラマ作りのために残虐な処刑等で不快な気持ちにさせられるのみです。しかし、アンディ・ラウとアン・ソンギが戻ってくると映画は再び息を吹き返します。どんな戦闘シーンよりも彼らのやりとりは見ごたえがありました。また、梁王によって反乱軍と見なされ、いったんは国を離れた部隊が趙軍を撃退するのですが、解放された民衆は過ちを犯した梁王を再び担いでしまうという皮肉な展開をとってみせたことには驚かされました。逸越をニアミスで殺してみせたり、民衆の愚かさにさすがに愛想尽かし孤児を連れて梁を後にする革離等、見る側に考えさせるバッドエンドは満点の締めだったと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-06-16 22:39:11) (良:1票) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 リアルな作風を期待していたのに、予想以上に荒唐無稽な部分が多くて興ざめした。 とくにとってつけたようなラブストーリーにはほとほとうんざりさせられた。戦場の描写は迫力満点なのに、人間ドラマとなると急激に薄っぺらくなる。軍隊にひとりだけ女性が混ざっている時点で不自然だし、そもそもファン・ビンビンという女優があの役柄に合っていない。 加えて、大仰過ぎるアクションシーンにも首を傾げてしまう。崖から飛び降りるハリウッドまがいのエピソードや、人がお手玉みたいに吹き飛ぶ水攻はリアリティがない。 古代中国の戦国を描くならもっと渋い描写に徹するべきで、変に一般受けを狙ったがために幾つもの面でバランスを崩した作品になってしまっている。軍師の苦悩と悲恋物語の組み合わせはちぐはぐだし、痛快なアクションと戦場の悲嘆は相容れない。たとえば少女の間諜が民衆に殺される下りは見せ方によっては名場面になっただろうに、強い印象を残さないまま他のエピソードにうずもれてしまっている。 漫画版は未読だが、なるほど長大な尺が許される漫画であれば多様な要素を取り込んでも説得力を持ち得たかもしれない。しかしこの映画に関しては、欲張って詰め込みすぎたあまり、かえっていろいろなものを取り落としてしまった感がある。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-05 09:50:16) (良:1票) |
46.《ネタバレ》 なんだろ? 結局、革離が全然勝ってない。終盤敵の参謀が言ってるように人心の掌握ができなかったのは革離の力量不足で、弁護の余地がない。そもそもなぜ革離ががやって来たのかもわからない。アクション映画として見るなら、そこそこ楽しめるかも・・・。 【フラミンゴ】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-07-29 06:23:54) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 たしかにスケールは・・・すごいし、戦闘シーンも迫力ありますが…。 全然墨家の思想すごいんだねーという感じがしないんですが…。 アンディとアン・ゾンギ、渋くていいけど…。 ファン・ビンビンが超ーー美しい!!けど、なんで・・・こう・・・戦うお嬢様ヒロインとか出しちゃうのかなあ…。お約束なのかなあ。 なんでこの映画日中韓合作なんだろうと思ってたら原作が酒見賢一でしたか。墨攻ってこんな話だったっけ…?もう一度読んでみようかという気にはなりました。 【ぺーこ】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-01-04 12:34:29) |
《改行表示》44.結局なにが言いたかったのかよくわからないまま終わった。 なんで死ななきゃいけないのかわからんままにみんな死んでいって、 最後子供と遊説ってなんだそれ? このどこに日本がかかわったの? 期待しただけにがっかりでした。 |
43.各国合作の悪いところが全部出てしまった感じ。登場人物をどういう人として描きたいのか、その思想やメッセージが何もないまま、戦闘シーンだけを手間暇かけて作ったものだから、巨大なハリボテだけが完成してしまっている。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-22 23:26:26) |
《改行表示》42.《ネタバレ》 2012.03/20 2回目鑑賞。前回は2008/1月に観るも冒頭場面は最終場面となり、ここに庶民が一方の主役と言う事には気付かなかった。中国作品には珍しく三者三様の捕らえ方見方を善悪を押しつけず栄枯盛衰を演出。少し虚しい気もするが・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-21 21:34:53) |
41.まったく期待していなかったので、それなりに楽しめた..が、ラストあたりが、イマイチでした..あまりにも、幼稚で、安易すぎる展開..国王もアホすぎるし... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-21 12:49:42) |
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40.《ネタバレ》 期待しすぎたせいか、それほど面白くなかった。城を守るための戦略がそれほど効果的であった様には思えなかったし、なにより人の感情の変化が何故そうなるのか良く分からなかった部分が多く、登場人物に感情移入ができなかった。 【リニア】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-19 20:53:25) |
39.この作品は中国の戦国時代を実写化した点、諸子百家の墨子の思想とそこから生まれた軍事指導者の側面を映像化した点で、歴史映画史上画期的だったと思います。この作品の前半の戦闘の華々しさを好む人もいますが、僕は後半部分、戦闘後の政治的な混沌と墨子思想の限界を示す部分が好きです。これが黒澤監督なら、革離は原作どおり殺されて終わったと思います。最後の戦闘が活劇的過ぎるのが残念です。空想とリアリティの両立、娯楽と芸術性の両立は難しいものだと思いました。 【みみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 00:55:34) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 いやはや、映画を見る頻度がさがるとともに、批判力が落ちたのか、みなさんと全くずれる評価に自分でもびっくり。 迫力ある戦闘シーンもよかったけれど、一番良かったのは勝者によって語られる戦争の虚しさ、残虐さ。革離は極めて有能な軍事指導者であるんだけれど、軍人というものは、有能であればあるほど、それだけ多くの敵兵を殺す残酷な存在であるものだということを、これほど明確に自覚した軍人の主人公もいなければ、明確に表現した映画もこれまでなかったと思う。奥が深い。 そして、あまりにもじらしたあげくの悲しいヒロインの死、美しいもの、清いものがみな、死ぬか立ち去った後、勝者として愚かな民衆に迎えられる醜悪極まりない国王。あまりにも悲しいバッドエンドが帰って余韻を残した。 ブルーレイ録画で大正解。 (ファン・ビンビンって綺麗ですねえ、ほんというと女性の近衛指揮官とか噴飯ものだけれど、あまりに好みなので気にならなかった 平成24年8月27日 気球と後半の逆転劇の伏線の無さに1点減点。しかし本当に悲しいバッドエンド。 点数のみ8→7に変更 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-13 13:42:42) |
37.革離の作戦がもっと画期的なものだったらよかったのに。あまり映画にするような題材でもないかも。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-12-26 17:52:30) |
36.前半にクライマックスがあるので後半が絶対的に面白くない。なにを持って真実として伝えたいものがあるのか、その手段としての映画があるものならばこれは失敗としか思えない。ありがちなストーリーに、とってつけたような愛は万人受けするとも思えない。 【Jane.Y】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-04-29 19:53:52) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 墨家については何も知らなかったので、その思想を知る取っ掛かりになりました。 戦闘シーンや城を守る作業など、実写の面白みと迫力はありました。 しかし、主題がわかりづらく、特に後半は何でだろう?と感じる所が多かったです。 面白かっただけに残念です。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-03-15 22:10:14) |
34.まずもってキャッチコピーが大げさすぎ。そのせいで肩透かし感が大きくなりかえって評価を落とす。人物にも味がなく、やることなすこと軽い。戦国時代特有の生死をかけた深みがまったく感じられず全編通して退屈。戦闘シーンもダラダラでメリハリなし。10万の敵に1人で立ち向かったアンディ・ラウに、英雄らしき格好いいオーラを全く感じない。極めつけに無駄に長い。褒めるところが見当たらない作品。 |
33.中国の歴史モノのスケールのデカさが大好きなので、これも(さほどスケールがでかいわけではないけど)満足でした。それより何より、アンディ・ラウがとにかくカッコイイです。そこだけでも見る価値アリ。 【エムラ兄妹】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-20 22:15:06) |
32.歴史スペクタクルが好きな人間としては大軍を迎え撃つ籠城戦や大軍の映像などワクワクさせられるシーンが多くて結構楽しめたがストーリーとしてはイマイチな感じがしたかな。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-05-10 10:03:25) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-01 23:19:48) |