33.《ネタバレ》 可愛いブタ鼻の娘を醜い怪物として見立てなければいけない点に呆然とした。ペネロピは鼻が上向いているだけで、髪はツヤツヤお肌はすべすべだし、性格もセンスも良い大金持ちのお嬢様ではないですか。豊満というリッチ嬢最強の美点が失われてしまったのは残念至極ではありますが、それでも彼女ならウンコだって良い匂いがしそうだよ!はたして彼女を見た男どもが驚いて逃げまどうなんていう極端な演出が、外見葛藤テーマを描くのに必要ですかね。あんな鼻(耳もらしいがいいかげんに扱われていてよくわからん)、現実にはちょっと歯並びが悪いくらいのもの。彼女のささやかなマイナスの属性は圧倒的なプラスの属性に初めから完全に埋没していて説得力ゼロですよ。なんだかな~と思いつつ最後まで観て感じたのだが製作者の仕掛けたギミックが別にあるようだ。というのは…小人役者が狂言廻し的な役に就いているのだが、小人であるという彼の属性は劇中特に意味を持っていない。ペネロピを追うカメラマンというのが役所で、一瞬「なんで小人なの」と思わせるが、演技の上手さもあって違和感はすぐに消える。「偏見を持たれがちなものもすぐに見慣れてしまうでしょう?」という作品のテーマをこっちでさりげなく具現しているわけだ。それもサブリミナル的に。これは禅の方法論に通じるなかなか高度な戦略であって、言葉で説教されるより深く心に届く効果がある。ラストにペネロピが素の鼻に戻るくだりにたいしたカタルシスがないのも、素顔のリッチ嬢がちっとも魅力的に見えないように撮っているのも確信犯のように見える。以上の点を踏まえると高評価を付けたくなるのだが、本筋の部分のあまりの粗雑さが気になってそれを許さない。 【皮マン】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-05-18 11:36:53) (良:2票) |
32.《ネタバレ》 私はペネロピ、魔女の呪いを掛けられたウィルハーン家の一人娘なの。どんな呪いかって?それはね、大きな豚の鼻を持って生まれてきちゃったんだ――。そんな大きな豚鼻のせいで、長年ウィルハーン家の大きな屋敷の奥深くでひっそりと生活してきたペネロピ、彼女の呪いを解く方法は良家の心優しい男性と結婚することだった。しかし、その醜い鼻のせいで、お見合い相手は彼女の姿を見るとみんな逃げ出してゆくばかり。そんなおり、スクープを狙う新聞記者が、ギャンブルのせいで落ちぶれた良家の息子をスパイとして雇いそのお見合いへ潜入させるのだった。だが、彼の存在がペネロピの硬く閉ざされた心を次第に変えてゆく…。正直、こういう“ほんわかほのぼのファンタジー”は個人的に苦手なのだけど、豚鼻クリスティーナ・リッチちゃんと鋭い目線がダンディなマカヴォイ君が主演だし、ジャケットもちょっぴりダークな雰囲気だし、「もしかしたら…」と思い、この度鑑賞してみました。なんだけど、いやー、見事に大失敗(笑)。この、何も悪いことが起きず誰一人心の底からの悪人も出てこない、こういう軽~いタッチのロマンティック・コメディってやっぱり苦手っす。豚鼻を見て窓を蹴破って逃げ出す男たちにも、「いやいや、現実には豚鼻じゃなくても逃げ出したいくらいブチャ〇クな人って大勢居るじゃん!それくらい我慢しろよ~」と思わず突っ込んじゃいました(笑)。それに、この「人間は見た目じゃなくて中身が大事なんだよ、うむうむ」という、まるで学校の道徳の教科書を無理やり読まされたようなあまりにも薄っぺら過ぎるテーマにも辟易です。うーん、僕はやっぱりティム・バートンやギレルモ・デル・トロみたいにあくの強~い、時には反道徳的ですらあるダークファンタジーの方が好みですね。でも、こればっかりはジャケットだけじゃ分からんし、地道に観て発見していくしかないんだよね~。こういうのが好き!って人には、ごめんなさいなんだけど、僕は3点っす。豚鼻でもクリスティーナ・リッチは充分可愛かったけどね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-05-26 19:39:04) (良:1票) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 どんどん展開されていくストーリー、 次はどうなるんだろうという気にさせられます。 家出をするところは、思わず早く逃げて!と応援したくなっちゃいました。 一番びっくりしたのは豚鼻に違和感がないところ。 ぴったりハマっていて、逆に取れた後に違和感がありました。 コメディ要素も含まれていてなかなかに楽しめる作品でした。 結局は呪いをとく鍵は自分の中にあった、というオチも素敵です。 【らんまる】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-01 00:18:01) (良:1票) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 この作品の奥深い所は、ペネロピのことを「ひきこもり」のメタファーに見立てて、彼女が社会復帰するまでを描いた物語になっているところです。親が子供を守ろうとするのは、本能でもありますが、自己満足でもあります。ペネロピの両親はその典型です。見所は何といっても、ペネロピが生まれてはじめて家を飛び出して、そこで彼女の目を通して見せられる外界の美しさです。夜の街にシャボン玉が乱舞しているあのシーンは信じられないくらいに綺麗でした。映像は常に外の世界をはじめて見た少女の視点を通し、スクリーンに映し出される。お見事。家を飛び出したペネロペを両親が追いかける理由は、娘を他人に見られるのが恥ずかしいという思いもある。世間体を非常に気にしている親でした。自分の子供に同情するふりをして、我が子を恥ずかしがる親はやはり存在します。それを強調するために、本作品ではあえて主人公を豚鼻にし、親を大金持ちにしたのでしょう。ひきもり問題は、親が子供を無意識のうちに否定することから始まる。親は欠陥を持ったできの悪い子供(ペネロピのような)を守ろうとするのですが「どうせお前にはムリだ。お前は欠陥者だ。お前には助けが必要だ」と、そういう態度をとり続けます。そしてそれを親の役目だと思い込んでしまう。1つだけ真実があるとすれば、たとえ家族であっても、自分以外の人間を救うことなどできないということです。世の中には豚鼻じゃなくても、様々な欠陥を持っているせいで苛められたり差別されて、内に閉じこもる人は多い。大切なことは欠陥を持った自分を隠そうとするのではなく、あるがままの自分を受け入れることなんだと。自分を救えるのはやはり自分しかいないのです。このおとぎ話にはそんなヒューマニズムなメッセージが込められていたように感じました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-26 20:53:27) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 素材がとても良いのですが、終盤からラストへの締め方がいまひとつ緩くて、もったいない作品。あの母親は自分のことしか考えていないのは薄々感じていました、父親は非常に娘思いで救いようがありました。それでも、母は自分の為とはいえ、しっかりと娘の面倒を見ていたので、完全な悪じゃないところが良いですね。今回のクリスティナ・リッチとジェームズ・マカヴォイのコンビは絶妙で作品にベストマッチしていたと思います。ガラスのくだりはやりすぎ!!いくらなんでもオーバーですし、そもそもあの容姿でそこまで驚かなくても・・・。それにあの鼻を付けていても可愛く見えるリッチのオーラが際立っていましたね☆ってか、強化ガラスにした後でもガラスを突き破るシーンがあったはおかしい。ヒロインは鼻だけではなく、耳も豚のはずなのに、ほとんど触れていなかった。それならば、始めか鼻だけを豚にするほうが自然。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-27 03:24:46) (良:1票) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 豚鼻ぐらいなら最初はビックリするけど、逃げるほどではないし、慣れそうですよね。豚鼻でも、クリスティーナ・リッチレベルの眼と口と声、スタイルを持ってるなら全然愛せますよ。世の中には、もっともっと醜く産まれてしまった人はいくらでもいるんです。もっとも、リアルに醜い女の子の話だったら、こんな風にメルヘンコメディの作品として成立しなかったでしょうが。 小人で片目の新聞記者は序盤はゲス野郎かと思いきや、コンプレックスの面で共感することがあるのか、意外と温かい目でペネロピを観ているところなんかがイイっすね。俺も自分の呪いを解きたいっす。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-16 17:03:41) (良:1票) |
《改行表示》27.これ、傑作じゃね? 脚本、俳優、笑い、衣装、全てが高レベル。 テンポも良いし、ケチをつけるところが思いつかん。 強いて言えば、ブタ鼻でもペネロピが結構可愛いかったりw 男達が逃げ出すのはオーバーだよなぁ…よろしければ俺の嫁になりませんか? 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-26 03:38:26) (笑:1票) |
26.豚鼻が醜くないどころか、実際可愛いので何をそんなにヒステリックになっているのかが不明。残念ながら感情移入できなかった。テンポもイマイチ。リース・ウィザー・スプーンが製作に加わっていると後で知って+1点サービス。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-13 21:39:10) (良:1票) |
25.豚鼻で生まれた、つまり運命というか宿命というかそういうものからどうやって逃れるか、というのがテーマだったはずなのに、いつの間にか一人の女の子のコンプレックスの話にすり替わってしまう。この一貫性がないところが、この作品がもっともダメなところ。あと、豚鼻状態がもっと醜くないと意味がないと思う。どっちかというと人間になる前の方が可愛かったんじゃない?と思ってしまった(笑) 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-26 13:50:59) (良:1票) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 これはラブストーリーというより、一人の少女の自立の物語だったんですね。 ペネロピは彼に連れ出されるわけでもなく、自ら家の外へ出ます。積極的に人と交流を持ち、しかも呪いも・・・すごいタフ。そのためペネロピの彼、マックスの存在が、後半影が薄かったのが残念でした。マカヴォイいい役者だなー、と思ってただけに、もっと見たかった。 あとお母さんがちょっと可哀想じゃないですか?別にその血筋の人間じゃないのに、一番の被害を被ってますよね。魔女はそれでよかったのか? でもペネロピの部屋や衣装がかなり可愛い。総合して、6点で。 【あした】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-17 22:33:56) (良:1票) |
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《改行表示》23.《ネタバレ》 おとぎ話半分、リアル半分といった絶妙なテイスト。時代考証もいつ頃なのかよくわかりません。まあ、それがこの作品の味と言えば味ですね。 ストーリーはハッピーエンドだし、悪くありません。 ですが事の発端になるエピソードはいかがでしょう。 『5代前のウィルハーン家の一人が、使用人に手を出し、妊娠。使用人と結婚すると言ったら笑われ中止。別の金持ちお嬢様と結婚。使用人はショックで自殺。使用人の母怒る。ウィルハーン家に呪いをかける。』 作品全体のテイストは軽いのに、その引き金になったエピソードだけやたら重い。おとぎ話としてしまうには、ちょっと重いかも。 また、この作品のもう一人の主人公であるはずのマックス(本当はジョニー)。中盤から影薄すぎ。『ペネロピを閉ざされた世界から救う王子様』かと思いきや、何か違う。『ジョニーはペネロピの内面に惹かれていた』『ジョニーはペネロピの外見を気にしていなかった』この最大の利点が、劇中で上手く機能していません。とゆーか、前半でしか描かれない。中盤以降はあまりにも疎遠。ペネロピは自分で自分の呪いを解いちゃうし。そこはジョニーの出番じゃないんかーい、と激しくつっこんでいました。そんな関係のまま、最後だけくっついても、感動はできないわけです。惜しいなー。 それにしてもクリスティーナ・リッチ。かわいすぎますね。両親に見つかったときの逃げ出しかたなんて、マジでキュートすぎます。この作品のコンセプトを根底から覆してしまう可愛さです。 だってそうでしょう。ブタの鼻してたって、かわいいもんはかわいい。あの顔を見て全員が逃げ出すっていうのは過剰演出。私だったら、あのペネロピから『私と結婚して』と言われたら、即答でイエス。そんで迷わずあんなことやこんなことまでしちゃいますね。 (あんなことやこんなことっていうのは、チェスやポーカーのことです。) 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-06-15 11:42:08) |
22.《ネタバレ》 この映画ほど「レリゴー♪」の歌が似合う作品もないのでは。「美女と野獣」の逆バージョンで、さすが現代版だけあって、他力本願ではなく「自分で呪いをといた」と胸を張るペネロピが最高にかっこいい。自分の顔を世間に公表するあたりから、彼女の勇気に感動しっぱなし。あの失恋の落ち込みレベルは自殺を考えても不思議じゃないのに、そこから始まった彼女の行動は、「死ぬ気ならなんでもできる」を地でいっている。人から愛されるより前に、まず自分自身を愛する気持ち、心の声に耳を傾けることが大切だということを、この映画から教えてもらった。 【tony】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-09-05 15:24:52) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 メルヘンですがけっこう深いものが・・・。 でも素直に楽しめる映画。 衣装・小物みんなかわいいです。 見た後ほんわかします。 でも豚の鼻あんまり違和感ない…。普通にかわいいんですけど(笑) 【ぺーこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-03 14:11:20) |
20.《ネタバレ》 映像が美しい。小物や配色のセンスがすごくいいです。コメディの要素も十分楽しめます。「ありのままの自分を受け入れる」というメッセージも、説教くさかったり押しつけがましくなくて、見ていて素直に受け入れられます。鑑賞後はほんのり幸せな気分になる映画でした。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-01 23:18:51) |
19.《ネタバレ》 呪いを掛けられブタの耳と花になってしまったヒロイン、ちょっと土屋アンナを連想させっる面立ちですが私と嫁の第一印象は「全然醜くないじゃん!」でした。皆さん楽しそうに演じてます。クリスティーナ・リッチの新しい魅力を感じます。第三者の力を借りるのでは無く、自分自身で呪いを解く流れも好印象。 良作だと思います。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-09 18:51:30) |
18.《ネタバレ》 ディズニーっぽい題材でしたが、ディズニーじゃなかったですね。 クリスティーナ・リッチに限って言えば、同年出演作のブラック・スネーク・モーン(2006年)で演じた捨て鉢気味なアバズレキャラとは180度違ったもんでしたね なんか同一人物だとは思いにくいですが そっか、いろんなとこからオファーがくんだね 顔が広いね (でこも広いね) さすが元アダムス家の長女やね 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-28 20:53:21) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 かわいいお話でした。 でも、自分をそのまま受け入れることや自信をもつことって本当に難しいなと思いました。 【さや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-06 01:12:18) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 ほんわかした話かと思いきや、完全にファンタジー。 コメディ要素も若干入ってて楽しめる映画でした。 シガーロスの音楽が最高に素敵。 ハロウィンパーティーのシーンのBGMも好き。 =音楽が全体的によかった。 ブタの鼻を個性とは思えず、卑屈になって狭くなった視界には大切な人も物も映らず気付けない。 ありのままを受け止める。 そんなことがいつでも難しい。 そこを自分の力で抜けて、周りの協力も得て、自分を認められるように強くなる。 そういう過程の御伽噺。 (2008) 【えこー】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-11-06 00:00:15) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-06 00:12:24) |
14.出演者のキャラがよかったですね。誰一人として埋没していない。素晴らしい。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-30 17:24:47) |