《改行表示》36.《ネタバレ》 ドキュメンタリー形式のゾンビムービーってのが個人的に好きなので、どうしてもこの手の作品には点が甘くなってしまいます。もはや雰囲気だけでも楽しめてしまうからです。 それに、『走るゾンビ』が主流になっている昨今、『歩くゾンビ』はもはや希少価値が高い。久しぶりの『のろのろゾンビ』を見られて嬉しい。 彼らには哀愁があり趣があります。そして静か。これが良い。『走るゾンビ』は確かに脅威ですが、すぐに認識できてしまいます。それに対し、『のろのろゾンビ』はどこに潜んでいるかわからない恐怖を演出してくれます。 ロメロもそれがわかっているのか、『心臓病で死んだやつがいなくなっている。』というエピソードを入れています。グループのボスが『全員動くな。口を開くな』と警告します。耳をすませ、ゾンビの物音を拾おうとします。この何とも言えない空気感、緊張感というのは『走るゾンビ』では決して味わえないものです。 病院内で、いつの間にか点滴ゾンビが後ろに居たっていうのも、静かなるゾンビならではの演出。 ロメロ作品に共通する、『普通に死んだ人もゾンビになって復活する』という一方的な設定が、より終末感を感じさせます。その原因や理由は一切説明されず、ただ理不尽な事実がそこにあるだけ。これが良いですね。自殺を試みた女の子が静かにゾンビへと変貌を遂げるシーンは何よりのお気に入りです。この作品の演出は、のろのろゾンビの良さ、静かなるゾンビの良さってのを、特に強調している気がします。 唯一気にいらなかったのはジェイソンの行動。 ゾンビムービーはサバイバルムービーでもあります。『生存』を最優先に考えないサバイバルほど白けるものはありません。ジェイソン君にはおおいに反省してほしいものです。 それからこの作品を見ると、ドラマの『ウォーキングデッド』はロメロ作品の影響を強く受けていそうだと思った次第です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-05 13:43:01) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』の3年前に撮られた元祖ゾンビ映画のロメロの作品だ アーチェリーや剣などを武器にするとか、移動がキャンピングカー等、明らかに『ウォーキング・デッド』が影響を受けているであろうシーンが多い、さすがロメロ 新シリーズの2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の3作品の中ではこれが一番良く出来ている POV形式で撮られたせいか他の2作品に比べると脚本に破綻が無い モキュメンタリー映画だと普通、冒頭ぐずぐずとつまらない展開で始まるのが常だが、この映画は最初からいきなり佳境に入っている 映画製作の大学の学生達という設定で全てを撮り続けてる事にさほど違和感が無いのもうまい設定だ エンディングもロメロらしい風刺が効いていて中々いい 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-08 01:53:55) (良:1票) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 一番の疑問は主観映像。この手法を採ることによって、どうしても不要なお馬鹿キャラをキャスティングしないといけなくなる。この場合は学生。好意的に見れば、ドキュメンタリー作品への純粋な使命感が極限状況の中で急速に芽生えてしまった若者。仲間の命さえ見捨てるのは、サバンナを舞台にした動物ドキュメントで、ライオンに襲われるインパラを助けてはいけない、これは自然の摂理なのだ、と諭されているかのよう。何よりも大切なのは真実を世界に発信すること。一人の命より人類の未来?このカメラマン学生キャラこそがこの作品のテーマなんでしょうけれど、やっぱウザ過ぎ。「お願い早く☆になって~!」と言いたくもなってしまう。主観映像の宿命なのかな?「ブレアウィッチ」や「クローバーフィールド」の時には感じなかったけれど「バトルフィールド・イン・トウキョウ」には感じた。そう考えると全ての主観映像は否定しないけれど。 随所に見られる優れた映像処理、これまた随所に見られる凝った小ネタ。流石のロメロ作品ですけれど、テーマが説明的に語られてしまったり、エンディングが妙に引っ張られてるのは如何かなぁとも思います。 ともあれ流石の作り込み。決して退屈はしません。ゾンビものが大丈夫な方にはお勧めです。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-19 07:56:22) (良:1票) |
33.ゾンビの描写は丁寧に作ってあって良く出来た作品ではありますが・・・いいかげん登場人物に「襲われるために馬鹿な行動」をとらせるのは止めてほしいなあ・・周囲検索もしないでボーっとしたり、戸締りしなかったり、ゾンビのトドメを刺さずにほっといたりと・・そういう極限状況下の人間として不自然な行動は見ていて腑に落ちません! 【人面猫】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-05-11 21:37:09) (良:1票) |
32.なぜか最近巷に~オブザデッドという名の映画がゴロゴロと溢れてますが、さすが本家ロメロの純正続編は低予算でもツボを押さえてあり、バッタもんとはやっぱり違うなあと改めて感じた次第です。ただ、終始似たようなシチュエーションの繰り返しで盛り上がりに欠けることと、撮ってないで助けてやれよ!とムカつく場面がいくつかあったのがマイナスでしょうか。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-29 00:17:40) (良:1票) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 ゾンビに関して詳しくないけど、投稿します。 走るゾンビって確かにゾンビっぽくないんですよね。 そこを作中で伝えるって今もなお監督のゾンビ観が揺らいでないって事なのかな。 情報化社会に対するメッセージ、やっぱりゾンビより人間のが残酷って事がビンビン伝わってきました。 今までと違ってストレートにメッセージが伝わってきました。 なんかゾンビ初心者向けみたいな映画に思えました。 余談だけど、起きて飯食って仕事をして寝て。毎日の繰り返す事で、自分がゾンビと変わらないと思う今日この頃。 【まさかど】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-06 13:20:00) (笑:1票) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 ゾンビ映画の巨匠・ロメロ監督も、この頃の作品になると面白さも怖さも半減しているのが残念。 本作では「ネット時代の映像発信」と「POV(主観映像)」をテーマに、誰もが情報発信できる現代の人間社会を軸にゾンビ映画を作ったわけだが、取り立てて新鮮味もなく、これがロメロ作品でなければ全くのB級映画扱いされてもおかしくないクォリティーだった。 とにかく、メインとなる学生グループメンバーの行動がひとつひとつ愚かすぎて、誰一人全く感情移入できない。 唯一「教授」は深みをもったキャラクターだったが、生かし切れていない。また途中「納屋の主人」や「窃盗集団」のように、面白そうなキャラクターは出てくるものの、ほとんどストーリーに絡ませないのはもったいないことこの上ない。 お約束のグロシーンは、CG効果でより悪趣味になっている分、全く響いてこない。昔の手作り特殊効果の方が数段グロかったし、怖かった。 ラストシーンに象徴されるように、本作でも「一番怖いのは人間」ということを言いたかったのかもしれないが、それ自体言い古されたメッセージで、見おわっても何の感慨も残らなかった。 ロメロ監督は最初の三部作で止めておけばよかったと心から思う作品。 【田吾作】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-03-11 15:44:38) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 キングオブ中途半端。 POVって「中途半端なリアリティ演出」こそがキモだと思うんですよ。 「そもそもこの状況でカメラ撮ってるのおかしいだろ」という基本的なツッコミを忘れる事で、映画ではないドキュメンタリー風の雰囲気に浸れるのが魅力なんだと思います。 しかし、この映画「映画製作を志す学生が撮った映像を別の学生が編集して音楽までつけました」という2重フェイク構成を取ってるおかげで、POVなんだか普通に撮ってるんだかわからない極めて中途半端なゾンビ映画になってしまっています。 また、POVゾンビ物というと「REC」のように「ギャーギャー騒ぎすぎてとにかくうるさい」という欠点があると思ってたのですが、あまりに淡々としたこの映画を観てると「あのうるさいのは実は正しかったんじゃね?」と思えてくるわけです。 だってこの究極状況の中、登場する学生たち、頭おかしいですよね?危機感なさすぎのんびりしすぎ。というか馬鹿。まったく感情移入の余地もないっていうのはさすがにダメだと思うんです。普通にああいう状況になるとやっぱ登場人物は狂乱しますよね。それが普通ですよね。いや、今までうるさいとか思ってて悪かった!! そんなわけで、既存のPOVホラー映画群、意外とあれはあれでよかったのかもしれない…と他の映画を再評価させてくれるという変な映画でありました。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 5点(2019-09-06 14:48:07) |
《改行表示》28.ゾンビが馬鹿馬鹿しすぎて笑える。安っぽい。 ドキュメンタリータッチはよくあるけど、これはブレが少なくて観やすい。 他の人が"社会派ホラー"っていう批評をしてるけど、 正直自分はそこまで深く観ることができなかったので悔しい。 あまりおもしろくなかったな程度の感想しか抱けなかった。 割と深く考えられて作られているのだなとここのコメントで気づいた。 【らんまる】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-06-04 22:56:35) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 ロメロがPOVでゾンビ映画を撮ったら・・・以外に見所のない作品。 マンネリに近い安定した演出だが、ホラーで「安心して見れる」ってのもねぇ。 ロメロも歳とったな感が強い作品でした。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-04-14 23:06:46) |
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26.本作はモキュメンタリーが流行った最中に作られ、2012年現在ではもはや確立したひとつの手法として定着し落ち着いた印象はありますが、そんな新進の技法をロメロ監督が用いて撮ったのには、二つの理由がわかりやすく明示されていました。まずはモキュメンタリーが生み出す「現実と虚実の見境がなくなる」という効果。あたかも実際に起きた事を誰かが撮ったような実在感を安っぽいホームカメラ画面が生み出します。まさにYouTubeで「偶然」観てしまったようなショッキングさがあります。ある意味、等身大サイズのゾンビを同等の目線で捕えられる題材としては優れているのかも知れません。また、上記にも述べたYouTube等で「プロ=お金をもらって」やっている立場ではない者たちの挙げる情報・映像に対しての批評性を、もう如実に台詞でも映像でもグイグイ押し出してきます。ロメロ監督らしく、意義のある試みだと思う一方で、テーマに対する観客の能動性を妨げるほどの説明過多を感じずにいられませんでした。それに関して譲歩するならば、”登場人物達が素人でしかない”という根本的な設定から必然的に、あるいはあえての試みだったのかも知れません。つまり「素人には結局伝えたいことは伝え切れない」というようなこともあるのかも知れません。メタな情報社会へのアンチテーゼとも受け取る事ができます。しかしながらどれだけ譲歩しても終始、台詞により心情吐露は積み重ねられるほどに鬱陶しく、終盤での撮り続ける決意に関してもそれは作品上の都合でしかなかなったように思われ、どうも腑に落ちない終焉でした。個人的には前作「ランド・オブ~」ぐらいの明解さと、こちらに解釈の余地を残して下さった作りの方が好きです。それでもやはりロメロ作品の珍品としての意義は残るように思います。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-17 01:48:40) |
25.うん。まあカメラ視点というわけで思った以上にスリルがあったのはいい。ただやはり小出し感は否めないよね。長期連載の漫画みたいな小出し感。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-12 00:14:03) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 撮影者の背後や横にいるゾンビはなぜかスルーして他人を襲います。 いくらなんでもそれはないでしょ。 しかもとどめ刺さなかったり門開けっ放しとか緊迫感ゼロ。 最後はお決まりの「こんな人類を救う価値はあるのだろうか」 【ume0214】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-10-16 18:20:54) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 とーても期待していただけに、見たことすら一週間後に忘れそうな内容に唖然とす。 だめっす。 もはや流行りを越えてお約束の域に達した感のある「ゾンビでドキュメンタリー風映像」だが、巨匠までそんなものに手を出さなくてもいいではないか。しかも、こんなトホホな出来になっちゃって…。 もう何を見ても「作り物ですね」としか見えないお粗末な画面。 そして巨匠はなぜかよくわからない哲学に走ってしまい難しいセリフをいっぱい入れてみる。「撮ることに意味がある」かどうかは、内容で示すんだよ。そんなんセリフでなんべんも言わせてどうするんだ。 怖くない、面白くもない、見ているだけで嬉しい俳優が出てるわけでもない、なんにもない、ああ無情。 「エスケイプ・フロム・リビングデッド」「REC」「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」と〝ゾドキュ〟を見てきたこの夏だが、なんという収穫の無さ。私の求めるゾンビ映画はいつ誰が作ってくれるんだろう。 【パブロン中毒】さん [地上波(字幕)] 4点(2010-08-14 21:47:12) |
《改行表示》22.主観映像を使って訴えたかったことは、わかる。 でも、主観映像の面白さは視界が狭くなる怖さ、撮る者と一体化する没入感なんじゃないかと思うんだけど、この映画は撮影者がカメラを構え続けるためのいいわけみたいなセリフが多くて、観ていてかえって醒めてくるんだな~。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-09 12:55:55) |
21.《ネタバレ》 この映画は、観る側の「心構え」によって評価が変わります。 ■主観キャメラワーク映画として観た場合⇒4点以下になっても仕方がないでしょう。映画として親切すぎて、映画としての不親切さがリアリティになる主観キャメラ映画としては、今一つのめり込めません。 ■ゾンビ映画として観た場合⇒ゾンビの数、ゾンビとの戦いが少ないため、ちょっと期待外れな感じが否めません。問答無用の銃撃シーンの少なさに淋しさを感じるかも。 ■ロメロ監督ファンとして観た場合⇒ミスター・ゾンビのロメロが、また新機軸のゾンビ映画を撮っていることを嬉しく思います。相変わらずの人間社会批判をしっかり語っているところも懐かしく嬉しい。 ■個人的には、モブのゾンビたちの顔色が良すぎるのが気になります。ロメロのゾンビは「水色の肌に真っ赤な口」がいいんですw 【伊達邦彦】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-12 02:36:05) |
20.《ネタバレ》 自分だったら、背後が気になって撮影どころじゃないですね~。そして、前の方も書かれていますが、私もこれを観ながら「秋葉原通り魔事件」でケータイ構えて即席報道カメラマンと化していた連中を思い浮かべました。/『ランド~』では、やや娯楽に走りすぎてしまった感がありましたが、この作品では従来通りゾンビをフィルターにした社会批判が見られます。この監督には根幹となる"思想"がある。"伝いたいこと"がある。ゾンビを使ってそれを伝える。昨今のゾンビブームでゾンビを狩るだけの軽い作品が多い中、中身のあるゾンビ映画、社会派ホラーを作れるのはこの人だけなのだなぁと改めて思いました。/終わり方は『ナイト~』からの引用が強くてややあざとい反面、ゾンビが流す血の涙が印象的。 |
19.出たな!ゾンビより人間の方が怖いですよ映画!!もういいよ、そういうの。個人的に大好物のハンドカメラ視点と聞いて観てみましたが、まあ・・・・なんか違いましたね。むしろその手の映画をかなり馬鹿にしてるんじゃないかと邪推してしまいました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-02-15 03:48:29) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 怖いと面白いの中間を行ってしまったような感じがします。 どっちかに特化するか両方を狙った方が良かった気はしますが、このシリーズ中では変わった作品なのでまあ良かったと思います。 人間性の方が怖いって言っているメッセージが込められているのも変わってますねー。 でもウイルスで人間性を失うのと、煩悩で人間の暗黒面が出るのとどっちがと考えると、ゾンビになった方が楽しいかもっ! 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-11-30 09:58:08) |
17.ロメロは何故ここまでゾンビにこだわるのか?それはやはり、ゾンビというキャラの持つ、アナーキーさ・無軌道ぶり・ヤサグレ感・どこか漂う哀愁・・・。映画にいくらメッセージ性を込めても、ゾンビを登場させる限り、映画を支配するのは終末感覚であり、諦念であり、だからこそ、メッセンジャーとしてのロメロではなく、映画作家としてのロメロが活き活きとしてくるのではないか、と。ヘナチョコサスペンス『URAMI』は、やはりテーマ性が目立ち過ぎた。やはり、オブザデッド・シリーズこそが本領・・・と言う意味では、本作って、どうなんだ? テーマ性とゾンビ性(そんな言葉があるのか?)が真っ向からぶつかり合い、最後はテーマがゾンビを蹂躙した挙句に「ゾンビが血の涙を流して見せる」という問題作、それがこの『ダイアリー~』。いまや“映像”とは、命と魂をかけたプロによって提供されるものではなく、無数のアマチュアたちによって、まるで自然発生的とも言うような形で日々作りだされるもの。ネットを飛び交う出所不明の映像の数々(無論、映像に限ったことではない。この私の駄文も、その類のものである。自戒)。ひたすら、実感を伴わぬ空疎な刺激が求められ、たとえ人の死であっても、映像となった途端、それは娯楽となり、商品にすらなる。死者は好奇の目にさらされ、まるで本作のゾンビたちのように、「死んだ者をもう一度殺す」という扱いを受けることになる・・・。ところで、本作における、フェイクドキュメンタリーの手法って、本作のテーマを描くにあたっての、確かにひとつの選択ではあろうけど、でも、本当に有効であったか? あくまで映画作品たりえようとし、映画らしい技術を持ち込んでしまった結果、浮き上がってくるのは“フェイク”の部分、すなわち“ウソ”である。“ウソ”を積み上げることで“ホント”を作り上げるのが映画であったハズ、それが本作では、“ホント”に成り切れなかった“小ウソ”が知らず知らずに積み重なって“大ウソ”になっただけ、で終わってしまった気が。割り切りの足りなさ。『クローバーフィールド』は映画から逸脱し、映画作品たりえなかったことで、ひとつの完成に達した。本作は・・・割り切りが足りず、でもそうであるが故に、映画作品たりえているのもまた、事実か。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-22 08:47:48) |