113.マトリックスをDVDで観る前に、これを映画館で観たせいか、映像面での衝撃度はこちらの方が上でした。一般には、逆の評価なんですね。分析すると、映画内世界は(1)映画内現実、(2)ゲーム「アヴァロン」のフィールド、(3)class-realの3層から成っています。ストーリーを簡単にいえば、「世界1から世界2を通して世界3に至る」というもの。映画の描写では、世界1も非現実であることがほのめかされていますが、世界3も、存在するためには大量のデータを必要とするシミュレーション領域とされています(世界3=マトリックス?)。確かに、class-realは仮想世界であることが判明するのですが、世界3がそれまでの世界1及び世界2とは異なり、あまりに鮮やかに描写されているため、世界3=現実界(real-field)のように思えます。ここからは、現実界もプログラムされたものに過ぎないかもしれない、というイメージが得られます(ビューティフルドリーマー?)。それを作者が意図したかどうかは分かりませんが。で、結局のところ、ラストなんかはよく分からなかったのですが、メタフィクションっぽい物語構造と、迫力ある戦闘シーンに圧倒されました。しかし、実は、この映画で一番スゴイのは、川井憲次の音楽ですよね。未だに、アヴァロンで使われた楽曲をTVで聴かない日は無いんじゃないかっていうくらい、広く使われてます。 【山の木屑】さん 8点(2003-06-18 22:19:42) (良:3票) |
112.冒頭の戦闘シーンからOPクレジットまでの流れが泣ける程カッコイイ。ズンチャズンチャズンチャズンチャ♪ア~ヴァロ~ン!ってな曲も素敵すぎ。あーやっぱ川井憲次氏の曲はスゲェや。だがその後はひたすら睡魔との闘い。食ってる人間の口元ドアップで見せんなよ!また犬が出てきたよ!とか突っ込んでるうちに迎えるスタッフロール。ズンチャズンチャズンチャズンチャ♪ア~ヴァ~ロ~ン!あーやっぱ川井憲次氏の曲はスゲェや。って印象に残ったのは音楽だけかよ! 【終末婚】さん 5点(2004-07-15 14:25:59) (笑:2票) |
《改行表示》111.《ネタバレ》 理解するのが難しい映画を『難解』とするのであれば、この作品は難解ですらない。 何故なら不確定なまま鑑賞者任せに映画を終了させてしまうからです。 『難解』な作品は嫌いではありませんが、これは不親切かつアンフェアなだけでしょう。まさに作成者の『自己満足』『自己陶酔』の世界だと思います。 正直、バーチャルゲームの世界観を体験できると思って楽しみにしていたのに、バーチャルゲームならではの良さってのが微塵も感じられません。そもそも『バーチャルゲーム』の設定にも関わらず眠気を誘ってしまうようなゲーム内容で、こんなゲームに世界中の若者が熱中しているというのが最早謎。 『ゲームをクリアしていけばリアルマネーを手に入れられる』とか、『それぞれの職業に特性がある』とか、すごくわくわくしますが、そういった様々な設定がほとんど劇中で活かされません。 そもそも戦争ゲームみたいなジャンルにも関わらず、『戦士』だの『盗賊』だの『ビショップ』だの、職業はファンタジー路線。そんで『ウィザード』は主人公がもといたパーティ名だったりして、紛らわしすぎます。 『SA』というステージにたどりつき、突然フルカラーの世界になったので、『もしやマトリックスのようなオチか?』と思いきや、撃たれたマーフィーが普通に消えちゃって、もう理解不能。結局この映画の見所って何なんでしょう? 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-11-15 01:56:06) (良:1票) |
《改行表示》110.《ネタバレ》 冒頭数分、特異な映像による戦闘シーンには引き込まれた。絵画的な撮影も、ポーランドの建築物のフォルムと相まって美しい。これは傑作か?と身を乗り出したが……残念ながらどんどん失速し、結局は監督の他の実写作品同様、悪い意味で学生の実験映画レベル(いや、それ以下)の、思わせぶりなだけで中身のない、自己満足映画であった。脚本は撮影時に改変されているのだろうが、それにしても核になるものがなく、酷すぎる。 相棒が残飯のような飯(まさに餌)を汚らしく食べながら喋るシーンが異様に長く嫌悪感を感じ、反面、ヒロインが飼い犬に嬉々として豪華な料理を作ってやるシーンの無駄な華やかさ。この異常なバランス感覚で、ドラマの緊張感も先の展開への興味も何も、全て消えてしまった。この監督の他作品を観る限り、犬に対する偏愛が特徴なのだろうが、少なくともこの映画の中で何の必然性も感じられない。 ラストも、少女の意味深で思わせぶりな笑い顔のアップで終わり。結局全てが思わせぶり。中身がない。 映像、役者、CG技術など映像は良いだけに、勿体ない。 このくらいの予算があれば、才能ある学生に撮るチャンスを回したほうが、面白く野心的なインディペンデント映画が出来るのではないか。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-11-25 23:36:39) (良:1票) |
《改行表示》109.《ネタバレ》 映像演出だけでも観る価値あり。 『こんなFPSやってみてぇ!!』と思うのですが作ってくれませんね。 映像は凄くリアルなのに所々入るアナログゲーム的演出(爆炎が2D、死亡時はドット的にバラバラ崩壊等)が面白く且つ『同じ戦闘シーンでも戦争映画のような登場人物が生死を掛けた戦いではなくゲームでしかない』と言う印象をもたせることにもなっている。 他にも『映像にフィルターを掛け虚実感を増す』『窓を開けると壁』等隅々まで手が込んでおり、またマトリックスが本作にも影響受けているのが分かり、それだけでも個人的には嬉しい。 話に関しては、押井さんが好きな『現実と虚像の融合』的演出が他作品と比べて一番分かりやすかった。 『ゲーム世界でのクセで拳銃を抜こうとする』『旧友の下品な飯の食い方(リアルな生活観)を見て嫌悪感を抱く』等ゲーム世界への依存度が強まり境界線が無くなりかけている主人公の心境を上手く表現できていると思った。シチューに関しては現実世界でも『楽しい事(料理や食事)』を見つけたかったと言う事なのでしょうか? そして後半に出てくる『クラス・リアル』、この世界に来た時にフィルターを外し、また長々と電車やコーラスのシーンを入れ『リアルな面倒臭さ』みたいのを演出し、ここが実はリアル世界なのではと視聴者に錯覚されるようになっており、これこそ『アニメじゃなく実写であるからこそ出来る演出』だと感じた(これまたマトリックスでもフィルター演出で世界の変化を演出してる)。 ところが結局『クラス・リアル』も現実世界ではないのだが、『劇中冒頭の現実世界も、犬が突然いなくなったり、映像を繰り返したり等意図的におかしな演出があり、『じゃあどっちが現実なの?』と言う何とも煩わ心地良い刺激が残る。 まぁ結局オチもあやふやだし、『映画世界の話なので現実なんてありませんよ』と言うニュアンスにも取れるので、そこは視聴者任せと言う事なんでしょうか。 そう言った演出は嫌いではないですし、ゲーム好きに対する『こんな難しいゲームをクリアしてもまだ満足しないの?だったら超難しい『現実世界』をプレイしよう!現実だからレベルも1だよ!』的な皮肉が効いてて面白い。 ただ相当独創的な作品なので人を選ぶのは間違いないですね。 【ムラン】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-18 18:07:20) (良:1票) |
108.テンポも演出もスカッとした派手なハリウッド系ではなく、まったりでドンヨリしたヨーロッパ系なんで、そのへんでも好き嫌いが別れる映画かな。「アヴァロン」のまったりしたオペラを二回聞かせて、しかも二回目は劇場使ってしっかりきかすので、そーゆう芸術系の演出が嫌いなら退屈やと思う。世界観はネットゲームに詳しければ、興味を魅かれる所が所々あると思う。今や現実でもバーチャルかどーかは別として、こーいった多数の人々が参加して、戦いあうネットゲームは多数存在するし、より一般化してる。さらにそれにはまって、現実の生活が非常におろそかになってる人もいるみたいだし。ストーリー自体は、俺はわかりずらくはなかった。ただやっぱ展開がまったりしてるので、俺はちょっと苦手で途中退屈感を感じてしまいました。やっぱり押井監督はアニメの方が、派手でいい。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-08-13 23:54:01) (良:1票) |
《改行表示》107.音楽は素晴らしかった。アーサー王伝説を取り入れてあるのもいい感じ。 で~も~、ネットゲームのジャンルがいいかげんでしょ!あの内容で職業が 戦士だの司教だのって、聖職者キャラは何すんの? 同じような内容なら「.hack」のほうがわくわくする展開でした。 【ラジェンドラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-19 14:00:59) (良:1票) |
106.《ネタバレ》 攻殻機動隊の実写版と言うような感じ。素子を思わせるおかっぱの主人公や情報の波に一体化したともとれるような未帰還者の存在など、全く同じとは言わないまでもかなり酷似している気がします。ジョブやレベルなど、まさにRPGの世界でイベントのためにパーティーを組むとか、ゲーム好きの自分にとってはなかなか面白い話だと思いました。やっぱり不満なのは未帰還者の存在、結局意味がよくわからなかったので少し残念(その辺が難解って言われる所なのかも)。 それでも独特の世界感を作り上げる辺りはさすがでした。また、ゲームの中ではまばたきはしないと言う所で、映像を加工してまばたきを止めたり、押井監督の細部へのこだわりにはいつも驚かされます。ただ、難解な話がウケないのにはそろそろ気づいて欲しいですね。 【taka-104】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-16 13:09:26) (良:1票) |
105.《ネタバレ》 ゲーム用語なんか出てくると、やってる人はわくわくしますねwでも話はちょっと難しいような・・・無理矢理自分でストーリーこじつけながら見る感じ(・ω・A;) なんか音楽は戦闘ゲームっぽさを際立たせて良かったです! 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-03-08 02:41:42) (良:1票) |
《改行表示》104.《ネタバレ》 頑張って作っているのは伝わってきますが、全体的に話が薄い感じです。30分程度の長さなら、かなり面白いと思ったはずです。106分という時間ならば、劇中の世界の状況や、ゲームの位置付け、ゲーム関係者以外の登場人物と主人公との関わり、謎の二重三重化、等といったストーリーやドラマの幅を広げる要素が必要だと思います。 また、映像のイメージ的にも、インパクトや斬新な感じが見られなかったのが残念です。 映画の軸になる「アヴァロン」というゲームですが、バーチャルな戦場でのバトル、つまり戦争ごっこというモチーフは、あまり魅力的ではない(やって見たい!と思わない)と感じました。なぜなら現実にゲームセンターで似たようなゲームを体験できるからです。360度バーチャルな3D空間での戦闘か、モニターを通してのバーチャルな3D空間かという違いも、映画として見ている分には大して変わりないという印象でした。 オンラインゲームなど、現実世界のゲームが発達している今、もっと思いきったイメージが必要なのではないでしょうか。「ハリー・ポッター」シリーズのゲームなどは、ファンタスティックな魅力にあふれていますし、「トロン」(古いですが)のバイクバトルも、インパクトはありました。 ちなみに冒頭の、爆発が平面素材だったという演出ですが、複数のプレーヤーが同時に存在するフィールドでは、立体でなくてはおかしいのでは?と思ってしまいました。 主人公の女性が、ゲームだけの生活と言うのも話の薄さ、狭さにつながっていると思います。何か目的のためにゲームで資金を稼ぐ、違法なゲームを探るためにプレイヤーになった捜査官、などといった要素があれば、ゲームに取り込まれていく演出にも面白みが出たと思います。 また、多くの方がご指摘の通り、同じカットの多用は作品を安い印象にしていると思います。 この作品を見た後に、「ダークシティ」(1997年製作)というSF映画を思い出しました。少しだけ似た印象の作品ですが、「ダークシティ」の方が、話の密度も、斬新なイメージも数段上でした。 個人的には、隠しエリアこそが現実世界だった、というオチにして欲しかったです。 【塚原新】さん [DVD(吹替)] 3点(2006-12-30 01:43:15) (良:1票) |
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《改行表示》103.生活感のない女の人が生活感のないPCつけっぱなしの部屋でなぜ急にシチューを作るのか? 急にシチューを作るにはだなー、野菜や肉などの材料がたまたま冷蔵庫にあったということでないと無理。そういうものが常に冷蔵庫にあるのなら元気に自炊しているはず。(料理は生きる元気を生む)元気に自炊している女ならあんなんか?急にシチューを作りたくなる気持ちはわかるけど、それには材料。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-30 21:03:13) (笑:1票) |
102.押井守がポーランドで戦車を撮りたいがために出来たような作品ですね。硬派です。哲学的です。ストイックです。格好イイです。しかし、現実と虚構の狭間で考える人間群像には、もうウンザリ。押井守の出涸らし茶みたいな作品。映像や音楽は無茶苦茶カッコイイんですが・・・ 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-10-27 00:19:02) (良:1票) |
《改行表示》101.良くも悪くも押井監督の世界。 結局、「自分って何?」とか「現実とは?」的な問い掛けは、答えが出ないに決まっている訳で、追求しても堂堂巡りをするだけの哲学問答はそろそろ卒業して欲しい。考えないよりはマシだけど、一周しても同じ場所に戻るしかない問いだからねえ…。 ただ、追求するならするで、それなりの「解釈」と「結論」を見せて欲しい。今作は監督の「作りたい物を作った」という満足感は見えるが、その辺のアプローチはかなりおざなりで、娯楽性にも乏しい。 「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」が傑作なのは、もともとの「うる星」の非日常性の高い世界観やキャラの魅力が作品のテーマ性と融合し、相乗効果を上げていた事に加え、ちゃんと娯楽性をも保っていたからだろう。最近の押井氏の作品は自己満足が先にあり、商品性や客観性を欠いている。 押井氏にとっての描かざるを得ない永遠のテーマに対する衝動は、「攻殻機動隊」の方で吐き出してもらうとして、客としては、もう少し違うものを食べさせてもらいたい。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-11-30 22:53:58) (良:1票) |
100.映画館に1人で観に行ったのだけれど、周りの人の雰囲気に「…あれ?私、ひょっとして浮いてる?」とそこでやっと、これはそういう系の方の為の映画なのだということに気付いた(黒髪にメガネのネルシャツ少年ばかりの中に、60年代の古着とウィッグとメイクに網タイツ履いた女がいるのだよ。びっくりですよ)。前提としてはゲーマーやオタクのための映画。そしておそらくその大部分も拒絶される類の映画。ここまで観客を突き放す作品とは思わなかった。監督の中ではちゃんと自己完結しているのでしょうか?もしここまで好き勝手やっているのに監督の中でも消化出来ていないのであればちょっと問題です。映像や世界観は流石に押井印で、その独自世界は素晴らしいけれどね。 【ひのと】さん 5点(2004-01-10 22:27:02) (良:1票) |
99.うわ~すごいの観ちゃった。ゲームやらない人には無理、やってても無理だろうけど、オタクイズビューティフルなんて言ってる国の人にはうけるんだろうな。邦画の枠を完全に破壊してるっていうのと、映像の綺麗さは特筆すべきものがあるけど、一般人を完全に拒絶するストーリー展開はどうかと思います。倒錯しすぎてて理解を超えてるよ、あの映像技術はもっと他の事に生かして欲しいです。コアなファンの為だけの和製マトリックスだね、2や3や再装填やら革命が出ないことを期待。 【HLB傭兵】さん 2点(2003-12-24 11:37:36) (良:1票) |
《改行表示》98.ゲームなどをしていてそれなりに免疫があるが今回に限っては付いて行けなかった。 映像はノスタルジックな雰囲気を醸し出している、だが同じようなシーンの連続が目立つ。 これは好き嫌いが分かれる、眠りを誘うのはどうかと思う。 そういった映像作り、見せ方もさることながら 話が難解と言うか率直に言わせてもらうと意味不明だったことが一番の問題。 【HIGEニズム】さん [映画館(字幕)] 4点(2003-12-09 11:42:14) (良:1票) |
97.《ネタバレ》 見終わった後の感想・・・「ふ~む、だから何が言いたいのだ(苦笑)」中途半端に放っておかれた気分がすごくするんですけど、と言う気持が強い。映画を万人向けのエンターティメントと括った場合、この作品は間違い無く外れるだろうな、と個人的には思う。あとはそうだなあ・・・イラストレータとかでよく使う「レイヤー」の観念、最初の方でよく分かりますよ(苦笑) 【グリフィス】さん 4点(2003-08-24 01:02:24) (良:1票) |
96.≪ネタバレあります≫皆さんが語られるように、映像面ではよいのかもしれませんが、設定に納得いきませんでした。「魔法使いは戦車相手に何するんだ」とか、「なぜゲームをクリアすると報酬が得られる?」とか、「SAで一般人を打つとゲームオーバー…ならゲーム終了できるんじゃないの?」とか。そもそもゲームに命がけになるような人物を出すなら、こういうピュア系映像よりも、もっとアヴァンギャルドな世界の方がふさわしいです。SAのクリア条件といい、製作者たちはゲームを古いフィルターを通して捉えてますね。それらを気にせずにスタイリッシュな映像に酔えばよかったのかな?あとイントロで「…若者たちは仮想ゲームに…」と説明があるけど、少なくとも彼女らが若そうに見えないのも気にしちゃいけないんですよね…。攻殻機動隊はおもしろかったです。 【太陽風】さん 2点(2003-06-05 16:11:49) (良:1票) |
95.今見終わりました。実際押井さんの18番的な映画ですよね。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」ですか。。。リアルパラドックスを元にしたパラレルな世界。規制社会の中の階級、快楽と興奮、意地汚く貪り食う犬と人間、虚構と現実、規格化され市電の乗客の立ち位置すらいつもと同じの世界。。。そしてその中から選ばれた者だけが到達した虚構のリアルフィールド。。。言わんとする事は分かるんですがもう少し一般向けに作って欲しかったです。分かる奴だけついて来いにも限度が有るかと。。とてもパトレイバー2を作った人と同じ人が作ったとは思えませんでしたね。コンセプトは違ってもこの映画の味付け(演出)不足は製作者たる押井さんも感じていたのでは無いでしょうか? 【一般人】さん 5点(2003-05-06 14:30:59) (良:1票) |
94.自分自身もネットゲームジャンキーなので(苦笑 そういったモチーフを扱って、かつそれを上手に表現してあり、また東欧風な雰囲気も良かったのですが、なんか間延びした感触を受けてしまいました。それが芸術性といわれてしまえばそれまでですが、繰り返される映像や進展の極めて遅い場面などは、非常に苛立ちを感じました。戦闘シーンもスピード感や爽快感などとは程遠く、見ていて辛い部分が多かったです。映像は奇麗ですし、登場人物たちは神秘的だし、聴きなれない言葉、見慣れない風景で展開する世界感は大変魅力に溢れています。音楽も良かったと思います。それと、冒頭からずっと暗い色合いで展開しておいて、ラストでカラーに転換した時、現実に近い色合いにもかかわらずそれに違和感を感じてしまうという仕掛けも大変関心しました。そういった面は良かったのですが。。。全体として面白いかといわれたら、私にとっては首を傾げざるを得ない、というのが正直な観想でした。良かったけど面白くはなかったって所でしょうか?見る人を選ぶ、まさにそれに尽きると思います。 |