89.《ネタバレ》 最初は一番頼りになる奴が、状況が悪くなるに従って人間の業に逆らえず一番の問題児となり、逆に最初はサイテーだった奴が、最後にはヒーローになる流れはテンプレ化してますね。エイリアンの二番煎じだという声も多い本作ですが意外と楽しめました。暗くなるにつれて、昼間は洞窟などに潜んでいる謎の生物が行動を開始するシーンは、千と千尋の神隠しのような緊迫感がありよかったです。ヒロインでもあるキャロリン船長が、最後で殺されたところに本作の潔さを感じてしまった。結局、生き残ったメンバーって、最後まで自分が生き残ることに貪欲で尚且つ冷静な奴でした。とても分かりやすく、下手にお涙頂戴な感じにならなくてよかったと思います。ただ、気になる点が一つ。リディックの闇でも眼が利くという特殊能力があるのは何故?どういう理由で身につけたのか説明もなかったので不自然でした。低予算でも、工夫して丁寧に制作すれば良作を作れるという見本だと思います。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-24 21:57:25) (良:2票) |
【くまさん】さん 9点(2004-11-25 20:25:38) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》87.《ネタバレ》 続編が作られる映画というのはだいたい面白いのが相場なのですが、いやこれはダメでしょ。 そもそも22年間ずっと昼だという惑星に懐中電灯の光くらいで怖がって寄ってこないような生物が存在するわけないだろ、ってところですでに「えー」って感じなわけでその舞台設定がアホ丸出し。 設定がそんなレベルだから当然そのストーリーもいちいちご都合主義で失笑するレベルなわけです。 たとえば、みんなで電池を引きずっていこうのコーナーで、突如としてキレて暗闇に向かって走り出す古物商。 おかげで皆の照明が消えて危機に陥っちゃうわけですが、いくらなんでもあの状況でどんなにキレたって暗闇に走っていくアホはいないでしょ。 ご都合主義にしてもひどすぎます。 たとえばパート2、雨ふってきて避難した洞窟から駐屯基地までの往復の道筋が何往復かされるわけですが、なぜか毎回難易度が違いすぎます なぜ一人で重い電池しょってえっちらおっちら歩いたときや、光る虫を入れただけの瓶をもった女性が一人で移動するときには無事なのに、ある程度明かりをもって4人で移動するときにはピンチに陥るのか。 どこもかしこもそんな感じのご都合主義展開が多すぎて観ててもただただしらけるだけ。 まぁしょせんC級娯楽映画にすぎないわけだから細かい事を言うなよ、ってとこなのかもしれませんが、その割に続編が作られたりそれなりに面白いという人がいるのがどうにもこうにも解せませ 同じような製作レベルの映画でも例えばエイリアンが映画史に残る傑作になったようなものもあるわけで、低予算のしょーもない映画であってもちゃんとした物を作る義務ってのはあると思います。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-22 22:21:02) (笑:1票) |
《改行表示》86.《ネタバレ》 SFチックでホラーテイストでアーティスティックな作品。それでいて、古さと懐かしさも感じる味わいがあります。 リディックのような典型的なダークヒーローが好きなので、彼を見ているだけでも楽しい。 手堅く地味な作りなので、期待していたほどにはリディックは暴れません。超人的でもありません。物足りなさを感じますが、シリーズものの1作目ということなので、これくらいのほうが次回作への期待は高まります。 ストーリーがかの有名な『エイリアン』に似ているため、あちらのファンの方にこきおろされちゃうのは仕方がないと思いますが、個人的にはこの小粒感がなんとも言えずB級ぽくてクセになります。 それに、一人一人の説明を極力端折っているにも関わらず、これだけ脇役一人とっても個性がはっきりしているのは素晴らしい。行動やファッション、セリフだけで個性を確立させているわけですから、人物描写が上手なのかもしれません。 そして昼間の惑星と宇宙の、これぞSFとうなされる映像センス。このヴィジュアルはたまらないですね。 ストーリーとルール設定上仕方が無いこととはいえ、日蝕が始まってからはもう真っ暗で、緊迫感やホラーテイストの要素は強くなりますが、それでも面白さ2割減といったところでしょうか。 ふりかえってみれば、オープニングから惑星不時着までがこの作品のクライマックスであり、惑星についてからはよくあるモンスターSFになっちゃってますね。でもまるでゲームに出てきそうなこの世界観だけでも十分に楽しめる良作でしょう。 リディックがラスト直前に、本気で一人だけ逃げようとしていたのはちょっと残念でしたね。それじゃあ凶悪犯というよりただのせこい奴じゃないですか。あそこでキャラがぶれてしまって、大きく減点。それ以外はかなり良いと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-30 13:44:47) (良:1票) |
《改行表示》85.《ネタバレ》 なんか一筋縄ではいかないジャンルが面白かった。 めちゃ「エイリアン」してるんだけど、ぜんぜんホラーじゃないっていうか、 スリルも恐怖も絶望感もない。 さらにチョイワルヒーロー映画の要素がある。 ジュラシックパークのようなアドベンチャーもある。 以前にリディックって映画を観た記憶が微かにあるけど、 本作はその関連作のようだ。 「暗闇に潜むクリーチャー」という設定が生かされていたかどうかは分からないが、 モンスターの擬態を観客に体感させるシーンがモンスターパニック映画としては面白かったと思う。 個人的に面白いと思ったのはメインヒロインを演じるラダ・ミッチェルが「暗闇に潜むクリーチャー」 という似た題材を扱った映画「サイレントヒル」にも主演していること。 この映画は軽くアッラーの神を批判し、イスラム系の子供は3人いれば3人が死ぬけど 白人の子供は一人いれば一人が絶対に助かる。 最後でイスラム教の信者は「何に祈ればいいのか分からない」といい、 白人の子は「私は分かる」という。 これは映画の出来と関係ないけど、 映画の中で宗教や文化の優劣をやるのってフェアじゃないと思う。 とても斬新だったのは冒頭でいきなり乗客全員を切り捨てようとした薄情なメインヒロイン。 いままでにないタイプだ。 こいつはたぶんソウでジグソーに拷問されるタイプだ。 ホラー映画的なものを期待したので、もっとグチャ、ドロ、ギャー!っていうのが欲しかった。 鑑賞中はリディックがオリジナルでこっちがスピンオフだと思ってた。 こっちを先に見ていたら評価も違ったかもしれない。 エイリアンの二番煎じにしては面白かったけど。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-09-09 01:51:01) (良:1票) |
《改行表示》84.《ネタバレ》 『リディック』の元ネタはこの映画だったのですね、いやー知らなかった。スピン・アウトが製作されるキャラというのは相当な魅力がなければいけないはずですが、このヴィン・ディーゼルを見ればこりゃ納得です。赤外線暗視装置みたいに夜目が利く眼(その代わり光に弱い)、血の匂いに敏感(「この中に女がいる」にはほんと参りました)など、リディックという男、平成ガメラのレギオンみたいなエイリアンと実は良く似た体質なのが面白い。太陽が三つもあって23年に一度トンデモなく長い日食が起こる惑星とは、なかなかセンス・オブ・ワンダーが高レベルでイイですねー。なぜか宇宙船に敬虔なイスラム教徒が乗っていたり、ヒロインが映画の冒頭でとんでもない非道な行動をとったり、脚本もけっこう凝った造りなのが嬉しいところです。 そういや、日本でも来月に皆既日食が観られるそうですが、ひょっとしたら…(笑) 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-20 22:47:21) (良:1票) |
83.《ネタバレ》 荒廃した世界観や未来技術、クリーチャーなんかに追い詰められたりして絶体絶命な感じはいいとしても、リディックの性格付けや行動パターンが迷走しているため、結果シナリオもどっちの方向を向いていいかわからなくなってしまってるように思えた。 【シバラク・オバマ】さん [地上波(吹替)] 3点(2011-05-04 15:23:12) (良:1票) |
82.《ネタバレ》 怖かったし、よく出来た映画だと思ったけど、何かこう、やるせないんだな。生き残らなきゃいけない人が死ぬってのは、やっぱ釈然としない。ホラー映画ってのはかように意外性で驚かそうとする傾向が強いが、怖いのと釈然としないのはちょっと違うと思うんだ。やはり納得して終わりたい。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-03-30 07:22:35) (良:1票) |
81.いかにもB級SFアクションという作りの映画でした。全体的に、未知の生物に狙われているハラハラ感が出ていて、私は入り込めました。終盤の展開もアメリカ映画っぽくなくて良かったと思います。リディック自体は好きなキャラクターですけれども、ただ暗闇で目が見えて筋力があるだけの良い人に見えてしまいました。超高額賞金首になるほどの極悪人なった背景描いたり、もっと超人的なアクションがあった方が面白くなったかなと思いました。 【プロシュート】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-07 18:44:48) (良:1票) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 アンチヒーロー?ちょいワル? 違うね、リディックはツンデレだよ。 ※ついカッとなって言ってみた。悪気はあった。 オーソドックスながら、割とよくまとまっていたかも。 ただ、恐怖感や派手さについては少々難あり。 人間よりモンスターとのバトルにシーンを割いて欲しかった。 分が悪いのは重々承知してるが・・。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-11 19:36:19) (笑:1票) |
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79.《ネタバレ》 小惑星群の衝突によって、宇宙船が近くの惑星に不時着する冒頭のシーンは迫力満点!最初のシーンでこの映画にぐぐっと引き込まれてしまいました。船長(不時着時に乗客捨てようとした)、警官(本当は賞金稼ぎ)、リディック(見た目悪い奴だけど、意外と良い奴?)、丸坊主の少年(実は女の子だった)など、一癖ある連中が極限状況で見せる人間模様も面白かったし、襲ってくるクリーチャーも多少雑なところはありましたが見応えがありました。DVD特典の「into the pitch black」も合わせて見て頂きたいです。 |
78.《ネタバレ》 前々から気になっていた作品ですが、なかなか手が伸びず最近になって「リディック」が公開したことで観てみようと思い、鑑賞しました。正直言ってこの映画を甘く見すぎていましたね。予想以上に完成度が高かったです。最近面白い題材が出尽くしたのかと思われるエイリアンとの戦いを描いたSF映画。けど、この「ピッチブラック」ではそんな事はありませんでした。冒頭から迫力ある不時着シーン。ここで一気にこの映画の世界観に興味をそそられ、いきなり唐突的に襲われる最初の犠牲者や荒廃と化した研究所。エイリアンの強大な恐ろしさを大いに見せつけられ、観ている俺もますますワクワクさせてくれます。日食して辺りが暗闇になってからも、この映画のテンポは失われません。むしろ、余計にテンポが高まりこの先どうなるのか全く分からなくなります。エイリアンに対抗できる武器が全く無いままリディックを中心に生還を目指し、ただひたすらエイリアンだらけの暗闇を駆け抜ける生存者たち。途中、極限状態の中、正気を失うオッサンや生存を神に託す神父さんや脇役の俳優たちの演技もお見事。そして何より最も良かったのがリディックにビン・ディーゼルを起用したこと。彼のおかげで映画自体の魅力をより引き立てていたと思います(ただ、ディーゼル自体があまり凶悪犯罪者に見えないのは痛かったが・・・)クライマックスもかなり意外な人物の退場にも驚かされ、全編通じて全く飽きを感じませんでした。この映画の影響で初めから観る気の無かった「リディック」も少し観てみたいと思いました。 |
《改行表示》77.金は掛けなくても映像は凝ってるし、冒頭の落下のシーンにはセンスの良さを感じた。 あれだけ多数のエイリアンが相手なので、エイリアンとの戦いには焦点をあてずに、極限状態での人間性をテーマに悪人リディックを主人公にした設定は面白いと思う。 冒頭に人を荷物のように投げ捨てようとしたにもかかわらず、ラストに自分の命の危険性を省みずに救おうとしたキャロリンの姿が対照的に描かれている点は素晴らしい。 極限状態になれば普通恐怖に怯え、自分が生き残るためには他人を犠牲にしても厭わない、そういう世界は確かに描けてはおり、一体何が善で、何が悪なのかを一応考えることは出来たが、そういう世界や視点が上手く表現できていなかった気はする。 善人そうに見えていたほど…という展開の方が分かりやすかったのではないか。特にあの警官っぽい賞金稼ぎをもっと上手く使って欲しかった。 リディックは確かにカッコ良かったが、神の存在を信じているが、神を憎み続けた男が辿り着いたラストとしてはあれでは少し演出が弱いと思う。 ラストの一言以外にもっと心の動きを感じられれば良かった。 こんな中途半端に描くくらいなら、「自分の命を賭けられるか」というキャロリンとリディックとの二人のやり取りを考えると、思いきってリディックが自分が助かりたいがためにキャロリンをエサにしようという演技をしていたという展開の方が面白いと思った。 それならば、こいつは筋金入りのワルだなと思える。 本作はやはりどことなく中途半端に感じる。 【六本木ソルジャー】さん 5点(2004-08-08 01:07:35) (良:1票) |
76.宇宙SF好きで、モンスターパニック好きなら、はまれる映画やと思う。結構迫力あるし、画面の色も独特やし。主要キャラがよくある偽善的ないい人じゃないところも一味違ってていいわ。ストーリー展開もお約束じゃないねん。そやから、ちょっとびっくりした。ただ最初の宇宙船墜落のテンションから比べたら後半のサバイバルの所はややモッタリ気味なんがおしい。「エイリアン」のような、早く早くってゆうドキドキ感がいまいち伝わってこんかった。そこがあくまでB級やねんけど、この手の映画ではオススメやとは思うで。 【なにわ君】さん 5点(2004-04-11 00:57:48) (良:1票) |
《改行表示》75.解明仕切れていない未知の惑星での恐怖を描くにあたり、巨大静物が骨になっていたり、先遣隊の基地が崩壊していたりと、謎の生命への興味をそそるような展開が上手い。昼と夜のコンストラストを平穏と恐怖というテーマに照らし合わせた演出のアイデアが面白いと思います。テンポも良いし、エンターテイメントとしてのストーリー展開はハイレベルです。何も考えずに気軽に見るとかなり楽しめると思います。 【おはようジングル】さん 6点(2004-01-22 16:38:52) (良:1票) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 面白かったー!もう一度観たい。よって、いい映画です。 何の前知識もなしに観たのですが、いきなり宇宙空間が鮮やかにに現れるあたりで グイっと持ってかれました。着陸のシーンはど迫力!船長の女性は強くて勇気があって、とても 素敵でした。ヴィン・ディーゼルは最初どんなヤな奴かと思ったけどこちらもその強さに思わず 感動しました。エイリアンものとしては非常にスタイリッシュで、それも独りよがりになって いない、この点が素晴らしかった。時折見せる抜け(って自分の解釈で書いてますけど)のシーンも 効果的でした。私は、夜光虫のシーンも、これまたやられました。なんか抜き差しの 間合いがうまいなあと。ラストは意外でしたが、これも映画ゆえか。。でもあの女性は、確かに 本当の船長になったのです。そこでまた感動。 【queequeg】さん 8点(2003-12-27 03:16:14) (良:1票) |
73.いろいろとオリジナリティを出そうという工夫が感じられて好感度大。ただ、映像的には昼間のほうが独特の世界観を出していたのに比べ、夜になってからが普通の映画になってしまい残念。クリーチャーはなかなかでした。 【あおみじゅん】さん 7点(2003-10-25 16:59:25) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 期待していなかっただけにかなり見終わった後は充実感でいっぱいでした。SFホラーだと思ってグロいシーンを期待していたので、物足りなさも感じることは感じたんですが、この程度ならホラーが苦手な人も見やすくて、シンプルなストーリーの中にも驚かされるような展開もあるので、周りにススメたくなるような映画でした。ヴィン・ディーゼルが怪物にナイフだけで立ち向かうシーンはかなりカッコ良かったです。女性パイロットの方もかなり存在感のある演技をなさっていて印象的でした。 【はがっち】さん 8点(2003-08-05 00:31:50) (良:1票) |
71.エイリアン物としてはかなりの拾い物。V・ディーゼルのアンチ・ヒーローぶりも格好良い。エイリアン物にかかわらずその描写に頼らずそれぞれのキャラで話を運ぶあたりも上手い。映像のメリハリも良い。特に前半のまぶしい感じ、冒頭の墜落シーンの迫力、また宇宙船のコクピットのアナログな感じ(がんがんレバーをひくところ)、ライターにアルコールを吹きかけたらまわりにエイリアン達、演出がスタイリッシュだ。かなりお気に入り。 【GO】さん 8点(2002-11-10 23:13:11) (良:1票) |
70.ほとんど無名に近い俳優を使って良質のリアル感を醸し出している点は、スケールの違いこそあれ「エイリアン」(第一作目)に一脈通じるものがある。この作品の卓抜なアイデアと視覚効果による恐怖感には、思わず唸ってしまうほど。前段のド迫力の不時着シーンや色調を押さえた惑星のリアル感、さらに日食から暗転してからの無数のコウモリ型のエイリアン(空飛ぶイカかも?)の飛来シーン等々、かなりのこだわりを感じるし、しかもそれ相当の効果を上げている。護送中の犯罪者(結局、彼が事実上の主役となる!)が生き残りを賭けて、自ら運命を切り開き力の限りを尽くす姿には感動すら覚えるし、決して改心などしない点にも潔さを感じる。最近、これほど惹かれたアンチ・ヒーローはいない。まったく意外な拾い物で、未見の方は3度のメシを抜いても観るべし! 【ドラえもん】さん 8点(2001-02-04 17:31:24) (良:1票) |