《改行表示》56.辛いことばかりのような世界だけれど、ふと気付くだけで、世界はこんなにも楽しいことに溢れているんだよ。 ということを、相変わらずの三木聡節で笑わしながら教えてくれる傑作だと思う。 しょうもない人間の滑稽さを並べ立てて、クスクス笑う映画だけれど、その中心にはしっかりと「芯」が通っている。 それは、滑稽だからこそ見えてくる人間の本質的な「価値」だと思う。 悩むことも、喜ぶことも、怒ることも、笑うことも、泣くことも、すべてひっくるめて人間というもので、そのすべてに対して「価値」があるということ。 そういうことを信じられるかどうかで、人生なんてものはいかようにも転じると思う。 何と言っても、麻生久美子が良い。 「時効警察」ですでに実証済みの三木聡監督の世界観の中でのコメディエンヌぶりは、麻生久美子という女優の幅を大いに広げている。 笑い、泣き、怒り、踊り……コロコロと変わっていく彼女の表情こそが、この映画が描く人間の本質だと思う。 「河童がいる」ということを基本的には信じていなくていいけど、「ちょっと今日は信じてみようかな」という日があった方が、きっと楽しい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-28 00:16:58) (良:4票) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 もう何をやっても今のところハズすことって無いんじゃないでしょうか麻生さん。 ひとつひとつのセリフにしても動きにしても とにかく絵になる笑える。麻生さん。 スーパーハイテンションワンダフルコメディー奇妙全快麻生節。かなり笑わせてもらった。ウケてしまったあの幻のカッパ。 (^w^) プフっ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-03-13 20:27:28) (良:2票) |
54.《ネタバレ》 何だろう?この不思議な面白さはどこから来るのだろう?「転々」と同じ監督による相変わらずなストーリーの面白さよりも変な人間ばかりの変な人達による変な行動やら変な生き物やら変なセットに変な小道具など色んな意味での変な面白さこそこの三木聡監督作品の特徴なのかもしれないが、ここで描かれている世界は単なる変人だけの話ではない面白さがある。この映画は主人公ハナメの魅力、麻生久美子を主役に持ってきたことが一番の要因である。自分に見えるものだけを信じ、見えないものは信じない。そんなハナメが竜の存在を信じ、かつて好きだったあまや君の後頭部を見て、あっ!河童だ!一言言う。物事、疑ってばかりいるよりも信じて生きることの方がどれだけ楽しいことか!この映画は教えてくれている。最後のハナメのあの気持ちの良さそうな顔付き、麻生久美子の魅力でここまで楽しい映画になっていることだけは間違いない。人間、泣いてる時間よりも笑ってる時間のが圧倒的に多い。この台詞がこの映画の良さのような気がするし、まあ、とにかくこの映画は予想以上に奥が深い。最後にもう少し!水道の蛇口をひねって走る麻生久美子、インスタント沼を作ろうとする麻生久美子、色んな麻生久美子の面白さと可愛さ、コメディエンヌぶり、最近の邦画に欠けている笑いを魅力的に表現出来る数少ない女優として貴重な存在である。間違ってもつまらない映画になど出て欲しくない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-21 07:23:40) (良:2票) |
53.《ネタバレ》 自分はまだまだ飽きが来ずに楽しめましたね。「転々」や「図鑑に~」に見られたストーリーと乖離した小ネタや不快な描写が無く、「亀は意外と~」に近い印象でした。麻生久美子の魅力を引きずり出しています。彼女のはっちゃけた芝居だけで、かなり満足でした。初めて会った父親は変な奴だったけど、実は味のある好いおっさんだったと云うことで心も温まりました。それは、日常にあるものが少し視点をずらすだけで違った意味を帯びることの象徴とも言える。目に見えないものを信じるかどうかという大層なお題目は、実はどうでも良いことなんじゃないかな。冒頭の細かいカット継ぎや、独白台詞の単語の選択、演出の間などに、ゆるい内容とは裏腹な緻密で高度な計算を感じます。これは誰でも真似して作れるような映画じゃないですね。それにしても、麻生久美子が魅力的なのは観る前から(笑)分かっていたことだけど、風間杜夫のオヤジぶりには良い意味で驚いた作品でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-10 22:07:23) (良:2票) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 三木聡映画といえば、子ネタや登場人物のクドさが映画のほとんどを占めていたり、そうでない場合は、それらが内容の邪魔になっていたりすることもあったりと、見づらいものが多かったが、本作は今までの作品で最もバランスが良い。 前半はちょいとダラダラしてるけれど、小ネタを抑えながらも、ストーリー全体がほどよいネタ感を保ちながらも、暴走感はなく、しっかりと見れる面白さ。 奇人変人にならない程度におかしいけれど魅力的な登場人物達も良い。 しかもメッセージ性が強いことにちょっとビックリ。ラストシーンで全部セリフでまとめちゃうのはダメだけど、蛇口のくだりとか、心に残るセリフやシーンも多く、意外性もあって、とても良かったです。沼のシーンで終われば良かったのに。 それにしても麻生久美子かわいかったなー。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-01-01 19:45:03) (良:2票) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 初めて気付いたが、感想じゃなくて「一口コメント」と書いてある。知らなかった。 さてこの映画、いつもの三木聰監督の映画だった。主人公は雑誌の編集長。部下がいて、なんだかすごく偉そうな我侭な女(関わりたくない)。母親と暮らしてきたが、その母が死に(死んでない、笑)、雑誌は休刊して、なんだか退社。一人ぼっちになったので、顔も知らない父親に会いに行く。父親はまるで詐欺師の愉快な古物商の男。ガラクタばかりの店だが、そこに美人の未亡人が現れて……。 主人公の女性は、急に人生が下降した。何で? そう思って、なんか知らないが努力する話。雑貨屋を開店したり。で、相棒は大人しめで技術系のパンクロッカー。でもとっても親切な男。つまりこれ、バディムービー。 ラストは、明るく楽しく「テーマ」を演説して終わる。反則だ! でも三木聰の映画だから全てオッケー! とても面白かったけど、面白いだけだったので「★10点」は差し上げない。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-05-20 22:18:50) (良:1票) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 ぱっとしない日常に、ささやかな刺激と笑いを与えてくれ、観終わった後元気になれる楽しい作品でした。三木聡監督の奇想天外な発想がこれでもかというように映し出され、麻生久美子の魅力も相まって2時間の上映時間があっという間に過ぎていきました。 まあ、終盤の展開がややベタというか期待以上のものでは無かったのがちょっと残念でしたが、それでもクスリとさせられる小ネタの数々に彩られた「三木ワールド」に十分浸れて満足でした。 しおしおミロは試してみたいですね。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-01-18 14:09:02) (良:1票) |
《改行表示》【エスねこ】さん [DVD(邦画)] 10点(2013-07-08 02:59:13) (良:1票) |
48.ぶっ飛んだ、までは行かない映画。麻生久美子の魅力爆発ですな。あと、キャストがみんな素敵でした。お父さんとお母さん特によかった。 【kaneko】さん [インターネット(字幕)] 6点(2011-11-15 18:19:48) (良:1票) |
47.監督の劇場作品の中では最も毒気が薄く、笑いも分かりやすいと感じました。起承転結もちゃんとしている方。映画として、こなれて来たというか。ただ、小ネタの乱発ぶりはいつも通りで、良くも悪くも三木映画という感じがします。多分映画通の方からしてみれば、相変わらず「何だこりゃ」なつくりだと思うのですが、これが監督の味。自分も含めて、この味を楽しみにしているファンにとっては、十分合格の出来かなと。三木映画入門編としてもオススメ出来ます。常連のふせ、岩松、松重の3人に直接の絡みが無かった点がやや物足りないものの、前作『転々』の三浦同様、風間杜夫や松坂慶子といった大御所の転がし方は滅法上手い。三木作品の“正ヒロイン”麻生久美子嬢もノリノリで、加瀬とのマッチングも抜群でした。三木のキャラクターはみんな心根の素敵な奴らばかり。今回も気持ちよく作品世界に入り込めました。点数的には7点ですが、これは満点で7点の映画。ちょっと心を軽くしたい時に、うってつけだと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-31 17:24:39) (良:1票) |
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46.なんかわからんけど楽しい映画です。世界は捉え方次第だって。麻生久美子の魅力は満載です。 【Yu】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-11 08:02:43) (良:1票) |
45.この監督のいつものノリの映画です。悪くはないんですけど最後の「青年の主張」みたいのはちょっといやだ 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-22 21:35:53) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 最高!かなり笑いました。なんか全てがツボです。特にラストのミラクルには驚きました。それに結構じ~んときたりもして。最近、賃金カットやらなんやで落ち込んでいた私ですが、この作品を見終わったあと確実に元気になれました。そんな作品です。・・・ただ、好みは完全に分かれる作品だと思います。麻生さんが可愛いです。 【いさいさ】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-12-04 20:33:12) (良:1票) |
43.この映画のテーマは、ずばり「楽しむことの自由」である。僕ら人間は、出来合いの作られた「楽しさ」をお金を出して買うことが多い。でもその「楽しさ」は「消費」の一種でしかないし、みんなが楽しいといっていることをやってみたら、たぶん楽しいだろうという、ある意味確実性の高い、でも別の意味で凝り固まった世界観でしか成り立たない。この世界観では、「みえないものは存在せず、みえるものだけが存在する。」三木監督はどの作品でも、この「出来合い」の「楽しさ」に対して、別の形の「楽しさ」がちゃんとあるんだよと言っているように僕には思える。その「楽しさ」とは、「みえないものだって、存在する」というハチャメチャな世界観の延長線上に現れる。世界は、そのままで楽しくて、可能性に満ちているはずだ。世界を固めるか、柔らかくするかは、人間次第なのだ。すでに見えているものから何かを選ぶ自由は、まだ本当の自由ではない。本当の自由とは、世界をじーっと見つめることで、世界の新しい見え方に気付く事なのではないか。ゆえに、この映画をみて、「あーおもしろかった」、「つまんなかった」という感想を抱いているだけでは、この映画を本当に理解したことにはならないのだ。その意味で、この映画は、映画を超えたなの傑作である。 【wunderlich】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-10 15:37:10) (良:1票) |
42.高評を目にし 鑑賞..う~ん..なんとも言えない..安っぽい C級映画..時間のムダだった... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 3点(2021-03-28 18:55:05) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 三木聡監督はこの前の「転々」という作品がよかったので、観てみました。なかなかコネタが多くて面白かったです。 同じ監督の「時効警察」というテレビが評判がよかったみたいですが、それは未見。 主役の麻生久美子の両親?役は風間杜夫と松坂慶子で、「蒲田行進曲」のコンビですが、よかったです。松坂さん、だいぶふっくらしてますが素敵でした。 【クリプトポネ】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-08-11 10:36:15) |
40.物語に起伏はないし、ギャグは面白くないし、主人公に共感もできませんでした。 【Donatello】さん [インターネット(邦画)] 2点(2017-07-18 21:10:17) |
【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-12-18 22:14:30) |
《改行表示》38.いろんな小ネタ(シュール系)を混ぜ込むこういうタイプの演出が楽しいという人もいるのだろうか。この監督のギャグセンスは何もかも空回りのダダ滑り。 作り手が面白い(と思ってる)ネタを詰め込んだスクラップ帳をそのまま語り手の好き勝手なノリで見せ続けられていく感じ。 お笑い芸で例えるなら、自分のとっておき自信の持ちネタをとにかく全部見せたいがために口からツバを飛ばしながら聴き取れもしないくらい早口で捲くし立ててオチも不可解なまま「続きましてぇ~」と客をガン無視して独演会し続けている。 つまらない芸人の中でも特に忌み嫌われる最悪の芸風。 劇中のくだらないギャグの数々(セリフや風景などの細かい小ネタ演出)の速射砲のごとき連発はその1つ1つを受け手に味わってもらおうとする事すらハナから放棄している。 それらのネタ1つ1つを見る側にしっかり咀嚼させて感想を抱く暇すら与えず、自己満足なギャグ演出をただただ披露していくだけ。 面白い(と思ってる)ネタをひたすらマイペースに披露してマスターベーションしてるだけのこの監督には映画「キングオブコメディ」の主人公を思い出す。 声を張り上げ終始イライラ怒っているだけのヒロイン麻生にも魅力も愛嬌も感じられずミスキャスト。 【Lagerfeld】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-11-09 11:28:52) |
37.ここでの評価が高かったので鑑賞。正直、ワールドがある映画のようで、私はイマイチそのワールドに入れませんで、普通に鑑賞した感想は、正直どうなんでしょう。麻生久美子は可愛かったのですが、それだけです。ストーリー展開も、ハチャメチャ感も、独特なのですが、それが面白いとは感じませんでした。評価が高い方は三木監督作品にはまっている方達なでしょう。という気がしました。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 4点(2014-10-16 14:41:04) |